狂女_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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狂女

15-06-14 10:34

いくら加奈の頼みでも無理だ。第一、おまえがそんな事を言うなんておかしいなどと感情的になっている。母さんも本心では他の女たちと暮らしたくはないだろうが、父さんを説き伏せようと後に引かない。しまいには言い争いになってしまい、平行線のまま母さんは居間から出ていってしまった。僕としては、加奈叔母さんたちが強引にでもこの家で暮らす気になっていると父さんに思わせただけでもかなり違うので、あとは肉体関係がばれないように気をつければいい・・・と思うのだった。                    妹の加奈はともかく、離婚騒動の人妻二人が、彼女の高校時代の友達というだけで他人の家の厄介になるのは父さんにはずうずうしい事として許せなかっただろうが、母さんの強気に半ば諦め!
のか、芳美と智子を無理やり帰らせようとはしなかった。もしかして、色っぽい女二人が同じ家で暮らすのは男として満更でもない、という気持ちが心の片隅にあるのかもしれない。まさか、息子の僕が全てを企んで行った事だとは夢にも思わず、父さんはそれから口も利かずにいた。母さんの方は僕にいたって従順で、智子と芳美に対しても強くは出られなくなっていた。                      明日から又学校で、そろそろ風呂に入る事にした。父さんがいなければ奴隷たちと一緒に入れるのに・・・と残念だが、仕方が無い。僕の後は母さん、それから加奈さんたちを入れる事にした。                            飼育と言っても現実にロープで縛っておくわけではな!
く、言ってみれば何人もの愛人たちが僕と同!
するようなもので、逃げる不安も、又警察に捕まる心配もない。母さんは近くの会社でパートタイマーとして働き、加奈さんや芳美、智子は僕たちがいない間、掃除や洗濯など多少の家事はするものの、他はテレビを見たりしてだらだら過ごす事になった。芳美と智子の二人は夫と子供を捨てて愛人の家で同性たちと一緒に暮らすという奇妙な生活に初めは違和感を持ったそうだが、直に慣れてしまったという。ただ、親から小遣いを貰っている身では彼女たちを養うお金なんかある訳が無く、結局こんな暮らしは長く続く筈がなかった。それに、自宅では父さんや近所の人たちを気にして思うようにセックスなんか出来ない。僕が頭に描いていた飼育生活の理想は叶う事なく行き詰まってしまった。              !
 一方、友里恵はあの強制排便のショックからか、学校で話し掛けても元気が無く、他の生徒たちの前では妙によそよそしい。学校ではお互いに普通の生徒として割り切った関係でいようとしていたけれど、中々そうも行かなかった。僕を恐れているような、それでいて別れられないという相反する気持ちによるはっきりしない態度も取り、学校では何とも歯がゆい関係だった。                                       


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