牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城
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15-06-14 10:37
出会った当時の俺、27の平凡なサラリーマソ。 出会った当時の嫁、17の高校生。
当時の俺は大学出て地元企業に就職して気ままな一人暮らしをしていた。
俺には絶対に頭が上がらない従兄弟の兄ちゃんがいるんだが、ガキの頃から世話になってて本当の兄のように慕っていた。
その兄ちゃんが結婚する事になった。 その結婚相手はバツ1で娘が一人おり、その娘が俺の嫁になる訳なんだが、その時の話をしたいと思う。
従兄弟の兄ちゃんから、兄ちゃんの嫁になる人とその娘(俺の嫁になる子)を紹介された時、マジ綺麗な子だな~って思った。
こんな子が俺の親戚になるとはな~とか思ってたんだ。 今で言うところのAKBの大島似 こんな子から「おにいさ~ん」とか言われたら…とか勝手に妄想してたんだよw
兄ちゃんが結婚して半年くらい経ってから、学校帰りだったその子とバッタリ駅で遭遇した。
なんかくらい雰囲気だったから呼びとめて見ると 「あ、オジサン…」
俺。orz 俺まだ20代だった(まぁ四捨五入したら三十路なんだがな)からオジサン言われてちょっと傷ついたが、明らかに一番最初に会った時と雰囲気も表情も違ってて暗かったから喫茶店にでも誘おうと思ったんだが、明らかに俺見て怯えてたから家の近所の公園で話を聞く事にしたんだ。
話を聞いてみたらちょっと自分の耳を疑った。 結婚して半年でもう離婚の危機らしかった。
兄ちゃんは家に帰ってくるが、その子のお母さんは毎日午前様らしく、兄ちゃんイライラしっぱなしで、その子も手を上げられかけたらしかった。
俺は兄ちゃんを本当の兄のように慕ってたからそれが信じられなくてな。 だからもし次なにかあったら俺のとこに連絡してこいと携帯番号をメモで渡して帰したんだ。
そしたらメモを渡した夜、電話があった。 その子からだった。「寂しいから来てくれ…」と。時間は午後9時。 多少疑いつつも、家が近所なので行ってみると、夫婦2人とも帰っていなかった。
俺「どした?」 その子…名前は加奈子とでもしとく。俺は加奈ちゃんって呼んでた。 テーブルにはメモと2000円が置いてあった。
何も食べていないというので宅配ピザを取って一緒に食べる。 その時にしたのは、他愛もない話。 兄ちゃんと結婚する前のお母さんの話とか学校の話とか聞いてた。
2時間くらい経って兄ちゃん帰宅。
従兄「お?なんでお前がいるんだ?」 俺「今日バッタリ加奈ちゃんに会って暇だったら連絡してきなって連絡先渡したら連絡来たから用心棒の代わり」
従兄「お、そっかサンキュ!」 俺「兄ちゃん遅いな~、こんな可愛い娘こんな遅い時間までよ~」
従兄「仕方ないだろ、今大事なプロジェクトの最中なんだからな」 俺「家近いんだからさ~遠慮なく用事言いつけろよ!」
兄ちゃんが帰ってきた事で俺は帰る事にした。
翌日の夜も加奈ちゃんから連絡が来た。
俺は頼ってくれたのかね~?とか思ってウキウキして家に向かった。 すると家の前で兄ちゃんの奥さんとバッタリ会った。
従兄の奥さん(兄嫁)「あら、俺君!久しぶりね~昨日来てくれたんだって?加奈子から聞いたわよ」 俺「はぁ、どうも…今日は早かったんですね」
兄嫁「………」 俺「義姉さん、帰ってきたから俺はいいかな~?」
兄嫁「あら、せっかくだから上がってて?」 俺「はぁ、じゃあ…」
俺は加奈ちゃんの顔見たらすぐに帰るつもりだったんだが、ここから俺の人生が変化した。 家に入るとすでに兄ちゃんも帰ってて加奈ちゃんは身支度をしていた。
兄嫁「あら、加奈子どこかに行くの?」 加奈ちゃん「あたし、今日から俺さんの家に泊まる!」
俺「はぁ?」 従兄「いくら聞いてもそれしか言ってくれないんだよ」 兄嫁「あんた何言ってるのか分かってるの?」 加奈ちゃん「今まであたしの言う事なんて聞かなかったくせに、今更何言ってるのよ!」
初めて見る加奈ちゃんの泣き顔と怒声。
俺「あ、あの加奈ちゃん?どうしたの?」
すると加奈ちゃんは泣きやんで
加奈ちゃん「あ、俺さん、ってことだから今日から泊めて!」
俺も、なんでいきなりこんな展開になったのか全然分からなかったんだ。
俺「とにかく落ち着いて?加奈ちゃん」 加奈ちゃん「相談あったら言って来いって言ったの忘れたの?俺さん…」
俺「いや、覚えてるけどなんでいきなり?」 兄嫁「そうよ、俺君にも迷惑掛かるでしょ!」
俺「い、いや俺は別に構いませんけど…」 従兄&兄嫁「え?」
可愛いからこんな子とあわよくば…とか思った事は幾度となくあったさ。 でも流石に親戚の子に手を出すのは…と、今までなけなしの理性で抑えてたんだが、ちょっとだけあふれだした俺の弱さw
一晩経てば気も済んで帰るだろうとタカくくってた俺は、従兄と兄嫁を説得して家に連れて帰った。
俺「何があったの?」 加奈ちゃん「………」
俺「まぁ良いけどさ…明日学校でしょ?今夜はもう寝な?」 加奈ちゃん「…はい」
俺はリビングで客用の布団にくるまって寝て、加奈ちゃんは俺のベッドで寝る事にした。 いろんな意味で疲れてたからバタンキューした。
翌朝、加奈ちゃんは俺より先に起きて朝ご飯を作ってくれてた。
不覚にも俺、感動したwだって自分が起きたらご飯が出来てるなんて実家に住んでる時以来だったから。
俺「久しぶりだな~、こういうの…」 加奈ちゃん「俺さん、仕事行かなくていいんですか?」
俺「え?」
ふと時間見ると午前8時 遅刻ギリギリの時間…
俺「うっわ、やっべ!」 加奈ちゃん「私が鍵とか閉めておきますよ?」
俺「加奈ちゃん、学校は?」 加奈ちゃん「今日はお休みですw」
俺「マジ?なら鍵はポストに入れといて、んじゃ俺は行くから!」 加奈ちゃん「いってらっしゃい」
俺は急いで会社に向かった。 なんとか遅刻せずに済んだんだが仕事が忙しくて、終わって家に帰り着いたのは午後8時過ぎ ヘトヘトになって帰り着いた時、マンションの部屋には明かりがついてた。 俺はもしかしてと思って部屋に入ると…加奈ちゃんがいた。
加奈ちゃん「おかえりなさい、俺さん。ご飯出来てますよ」 俺「加奈ちゃん、なんでいるの?」
加奈ちゃん「だって今日からお世話になるんだし…」 俺「いやいやいや、昨日一晩だけの話だったでしょ」
加奈ちゃん「もう帰りたくないの!」 俺「はぁ…何があったのか聞かせてくれる?」
加奈ちゃん「ご飯食べてからでいいですか?」 俺「聞きましょう?」
俺は加奈ちゃんの料理を平らげた。 加奈ちゃんは小さい頃から料理してて、かなりのもんだよ!と豪語してたが確かに美味かった。
そして加奈ちゃんの話が始まった。
加奈ちゃん「実は母さんが…」 そういうと彼女は服を脱ぎだした。
俺「ちょ…何してんの!?」 加奈ちゃん「これ…」 と彼女は上半身ブラだけになって背中を向けた。
俺「…」
恥ずかしいとかそういうの全部吹っ飛んだ。彼女の背中にはタバコの痕らしき火傷のあとが数個。兄嫁がタバコ吸うのは知ってたが…ちなみに従兄は吸わない。
俺「ちょっと聞いても良い?」
再び服を着た加奈ちゃんは下を向いて俯いて小さく「…はい」と言う。
俺「なんで背中を俺に見せてくれたの?そんなに会った回数も少ないし…」 加奈ちゃん「俺さん、優しそうだったから…」
確かに俺、子供には好かれる方だった。だが高校生ともなるといろいろ違ってくるだろ、 優しそうだった…それだけで俺を信用してくれたの?
俺、加奈ちゃんに少しでも邪な心を抱いた事を心底後悔した。 だからもう何も聞かない事にした。
すると俺の携帯が鳴った。従兄ちゃんからだった。
従兄「おい俺、もしかして加奈子ちゃんまだそっちに居るのか?」 俺「ああ、いるよ」
従兄「分かった、今からそっちに行くわ」 俺「従兄ちゃん、すまんが今夜も俺ん家に泊めるわ」
従兄「なんだって?」 俺「ちょっと待って」
ベランダに出ようとしてる俺に加奈ちゃんは不安そうな顔で俺を見る。 俺はウィンクして外に出た。
俺「ごめん、従兄ちゃん、今回は俺から頼む、加奈ちゃんを俺ん家に泊めてやりたい」 従兄「俺…お前もしかして」
俺「従兄ちゃん、明日の昼会えないか?」 従兄「何か言いたそうだな…」
俺「ああ、明日話す」 従兄「お前を信用してるぞ?」
俺「ありがと、従兄ちゃん!」
電話を切った俺は中に入ると親指を立てて加奈ちゃんに見せる。 俺、加奈ちゃんに抱きつかれた。 抑えつけてた理性が弾けそうになるのを抑えるのにマジ頑張った!俺頑張った!
加奈ちゃん「俺さん、ありがとう」 俺は抱きしめ返した。
俺「…明日ちょっと従兄ちゃんと話してみて交渉してくるよ」 加奈ちゃん「…」
俺「…今夜はもう寝な?」 加奈ちゃん「…おやすみなさい」
その夜は手繋いで寝た。流石に手を出すのは…ねぇ?と思ったからマジ頑張った、俺の理性。
翌朝、また加奈ちゃんは朝ご飯を作ってくれてた。 俺ん家の冷蔵庫そんなに食材なかったはずなのに…
んで俺は会社、加奈ちゃんは学校に行く為に一緒に家を出た。(この日は遅刻しない様に早めに起きたw) 午前中はほとんど仕事が手に着かなかった。そして昼休み。 待ち合わせてた従兄ちゃんと喫茶店へ。
んで俺が見た事をありのまま話した。 従兄ちゃんも加奈ちゃんの事はうすうす気が付いてたらしく、俺の行動を理解してくれた。
従兄「お前、これからどうするんだ?」 俺「もし従兄ちゃんさえ許してくれるなら加奈ちゃんと一緒にいたい」
従兄「だと思った…お前優し過ぎるからそういうの背負い込むと思ってたんだ」 俺「従兄ちゃんこそどうするんだよ?」
従兄「何がだよ…」 俺「義姉さんとの事だよ、加奈ちゃんから聞いてるんだぜ?」
従兄「は?何言ってんだ?お前…」 俺「え?義姉さんと毎日喧嘩してるんじゃないのか?」
従兄「加奈ちゃんがそういったのか?」 俺「ああ」
従兄「2回くらい喧嘩したが概ね良好だと思うんだがな…」 俺「もしかしてハメられた?」
従兄「みたいだな…」 俺「加奈ちゃん、なんでまたあんな事俺に言ったんだか…」
従兄「お前、加奈ちゃんどう思ってる?」 俺「いや、普通に可愛いと思うが」
従兄「じゃなくて…分かるだろが」 俺「まぁ…」
従兄「惚れたろ」 俺「…ああ」
従兄「あれだけ可愛かったらな~wにしても相変わらず分かりやすいよな、お前」 俺「うっせ~よw」
従兄「俺はお前だったら加奈ちゃんを任せても良いと思ってる」 俺「…従兄ちゃん」
従兄「まだ手は出してないよな?」 俺「ああ」
従兄「誓えるか?」 俺「もちろん」
従兄「なら今夜加奈ちゃんと一緒に家に来い、俺も一緒に説得してやる」 俺「従兄ちゃん」
従兄「んじゃ今夜9時に連れて来い」 俺「分かった」
従兄「じゃ!」 と言って従兄ちゃんは去って行った。 定時で仕事を仕上げた俺は加奈ちゃんが待っているであろう家に帰った。
加奈ちゃん「おかえりなさい」 俺「ちょっと話があるんだけど…」
加奈ちゃん「うん…」 俺「加奈ちゃん、なんであんな嘘ついたの?」
加奈ちゃん「…」 俺「今日全部聞いてきた、従兄ちゃんも気づいてたよ、加奈ちゃんの背中の事」
加奈ちゃん「…」
俯いたままの加奈ちゃんに向かって話す俺。極力怒らないトーンで
俺「なんでバレるような嘘ついたの?」 加奈ちゃん「昨日優しそうだって言ったの覚えてる?」
俺「?…ああ」 加奈ちゃん「一刻も早く家出たかったの。だから俺さんを利用したの…ごめんなさい」
俺「理由は背中の?」 加奈ちゃん「それもある…」
俺「それも?」 加奈ちゃん「実はもう学校に行ってないの私」
俺「は?」 加奈ちゃん「辞めちゃった」
俺「今日学校に行ったんじゃないの?」 加奈ちゃん「行くフリしてすぐにここに戻ってきてた…」
俺「何があったのか聞いても良い?」 加奈ちゃん「あたしの背中のコレ、中学からあったんだ」
俺は多少俯いてる加奈ちゃんの話を黙って聞いてる。
加奈ちゃん「実は高校に入ってすぐに身体測定があったんだけど、その時誤って見られちゃったんだ…
それから徐々にイジメみたいなのが始まったの…最初は教科書がゴミ箱に捨てられるくらいだったんだけど… だんだんエスカレートして授業中に消しゴムやノートの切れ端が飛んでくるようになった」
俺はいたたまれなくなり(実際俺も中高と虐められてたから気持ちがすっごい理解出来た) その話を止めさせようと近づくとその気配に気づいた加奈ちゃんは
加奈ちゃん「俺さん、最後まで聞いて欲しい」 俺「それは従兄ちゃん達にも聞かせるべきだ」
加奈ちゃん「…」
俺は話を中断させて従兄の家に加奈ちゃんと一緒に向かった。 従兄ちゃんの家に着いた俺らは話し始めた。 途中までは俺が話してたんだが、途中から加奈ちゃんが俺の言葉をさえぎって話し始めた。 不覚にも俺涙ぐんでたから従兄ちゃんに心配された。
俺が中高で虐められてた時に虐められてる事に一番に気が着いたのが従兄ちゃんだったから、どうやら従兄ちゃんは俺が虐められてた時の雰囲気を加奈ちゃんにも感じたらしく、気にかけてたんだそうだ。
義姉さんは黙って聞いてたが、加奈ちゃんが学校を辞めたまで話すと義姉さんが急に泣きだした。
従兄「○○○、加奈ちゃんは俺に任せて良いね?」
黙ってうなづく義姉さんを抱きしめたままで従兄ちゃんは俺に向かって
従兄「俺、加奈ちゃん連れてけ」 俺「え”」
従兄「あとの事はまた連絡する、今夜は連れて帰れ」 俺「分かった」
加奈ちゃんは俺と一緒に俺の家戻った。 家に帰る間、俺と加奈ちゃんは手繋いだまま放さなかった。
加奈ちゃん「俺さん、すっきり出来ました!ありがとうございます」 俺「ごめんね、俺何もできなくて話聞く事くらいしか出来なかった」
加奈ちゃん「俺さんに相談して良かった…」 俺「…」
その後、一言も話さなかった…いや話せなかったんだ。 話す事なくなったし話さなくても良いと思ったんだ。
んで俺と加奈ちゃんの同棲が始まったわけだ。 ぶっちゃけ同棲始めて1週間はヤろうって気が起きなかったんだよ、不思議な事に。
一緒のベッドに入ってても手繋ぐだけで幸せな気分になれたし、性欲起きなかったってのが正解かもしれんな。
そしたら1週間後の夜
加奈ちゃん「私って魅力ないのかな?」
って言われて性欲復活!頂きました! ベッドに寝かせてキスした。 (ファーストかと思ってたら一番最初の夜に俺が寝てる間にこっそりキスしたそうだ) それ聞いて不覚にも俺、燃えた! ぶっちゃけ着痩せする方だった!
俺、彼女出来たの久しぶりだったからすぐに出してしまって不覚とった。 そしてヤリ始めたら毎晩ヤッたんだがなw
同棲開始1ヶ月後、従兄が訪ねてきて俺と加奈ちゃんにある報告をした。 義姉と離婚したそうだ。 そして加奈ちゃんの事は俺に一切任せると言う誓約書みたいな紙(なんて言うのか知らん)を俺に差し出して帰って行った。
その紙を見て加奈ちゃんは涙ぐんでた。 俺は決心した。加奈ちゃんを守ろうと。
離婚の原因はお互いの心の距離が離れていったから。 子供3人いたんだがね。長女と双子の男の子。
でも離婚しても隣の部屋に住んでるし、お互いの部屋行き来してる。 むしろ今の方が離婚前より仲は良い。
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