僕が一人でテレビを見ながら味噌汁を飲んでいる時に父さんが起きてきた。知らぬ顔をしていたが、父さんも黙ったまま、座卓に向かって新聞を開き、顔を隠す。お互いの沈黙が昨夜の件でわだかまっているようで、何とも居心地が悪い。父さんの態度で、僕と女四人との肉体関係はまだばれておらず、自分の破廉恥な行為だけを気にしている事がわかる。その気になれば覗きを皆にばらして優勢になれるけれど、何となくその勇気は無かった。それにしても、休日の朝はパンとコーヒーが多いのによりによってこんな時に父親と一緒に食べる事になるとは・・・。 時間が経っても茶碗は伏せられたままなので父さんは仕方なく自分で飯を盛る為に立ち上がった。!
さんは僕と体の関係を持つようになってから父さんに対してぞんざいになり、会話も一層少なくなっていた。自分が非常に背徳的な事をしていながら罪悪感は薄れ、母子相姦の発覚を恐れて毎日思うようにセックス出来ない苛立ちも見て取れた。そんな時に、あれ程同居に反対していた父さんが芳美や智子に淫らな目を向けるようになり、一度など、芳美の入浴中に風呂場の近くをうろつきさえした。母さんはそれに気付いて一応注意したものの、内心では夫の不倫を望みさえしたと言う。母子相姦という決定的な弱みを持つ身にとって、夫が不倫すれば自分の背徳行為を幾らかでも弁解出来るからだ。特に夫が妹の加奈と通じてしまえば、義理とは言え近親相姦になる訳だから、自分と息子との肉体関係を正当化出来る。それどこ!
ろか、加奈を強姦してくれれば自分の立場は!
っと強くなると言うのだ・・・。そんな事を平然と漏らす母さんに僕は引いたが、この自分が今までどれ程ひどい事をして来たかを思ったら、母さんを責められない。母さんも僕の数々の悪行をいつの間にか智子たちから聞き知っていた。だから自分の醜い心を平気で僕に打ち明けたのだろう。全く似た者同士だ。
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