牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城
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15-06-16 08:47
親の興した会社のおかげで、まったく苦労なく生きてきた私だが、亜衣を妊娠させたことによって、大きく人生が変わった。 その当時、天狗になり、遊びまくっていた私は、亜衣が妊娠したと聞いても正直何とも思わなかった。堕ろさせて、金でケリをつければいい……本気でそんな不遜なことを考えた。
それが、亜衣の潔い態度に感銘を受け、結婚することになった。それからの18年間は、あっという間だった。そして、私は亜衣との生活の中、真人間になれたと思う。
そして、東京の大学に進学することになった息子。また亜衣との二人の生活が始まることは、私にとっては嬉しいことだった。 そんな中、亜衣からのお願いは、信じられないものだった。
『あなた、私、他の男の人とセックスしてみたいです』
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