牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城
-
ホームページ
戻る
15-06-22 08:47
ちょいとメモのつもりが結構書けてしまった。 ついさっきのことは、思い出しながらではないので、割合サクサク書ける気がします。
「その日の夜」
仕事を終え、帰宅する。 早朝から出勤したため、予想外に早く仕事の区切りがついた。 早く、と言っても普通の会社の定時よりも遅いのだが、普段より早いことには違いない。
アパートに着く。呼び鈴を押し、ただいま、と声を掛けてから鍵を開ける。 ドアの向こうに人が駆け寄る物音がし、俺がノブに手を掛ける前にドアが開かれた。
「お帰り、お兄ちゃん」
ニコニコした従妹が出迎える。 ドアに手を掛け、大きく開いて三和土に上がると、ドアを閉める前に、従妹が抱きついて唇を重ねてくる。
「おいおい、ドア開けたままだってば」 「じゃあ、早く閉めて」 「早く、ってあゆみちゃんが・・まあいいや」 後ろ手にドアを閉め、鍵を掛け、荷物を上がりかまち置く。
「ただいま」
抱きついたままの従妹の顎を指で上向かせ、口付ける。
最初は軽く唇をついばみ、それを2,3度繰り返した後、両手を従妹の頬に当て、強く唇を重ねる。
従妹の唇舌を這わせ、軽く歯を当てると、小さく吐息を漏らす。その隙間に舌を潜り込ませ、従妹の口の中を舐め、舌に絡ませる。 息が苦しくなり、一度顔を離す。
「はあ・・・ちょっと、激しすぎるよ」
従妹の抗議には耳も貸さず、腰に手を掛け強く抱きすくめ、再び唇を貪る。 舌を絡ませるうちに溜まっただ液を、従妹の口腔内に流し込むと、従妹はそれを嚥下し、体を震わせた。 顔を離すと、荒い息をつき、体を預けてくる。 足元が少しおぼつかないようだ。
「はあはあ・・・今の、お兄ちゃんの唾?」 「そうだよ。気持ち悪かった?」 「ううん。何だか・・・ゾクゾクした」 「もしかして、感じちゃった?」 腰に掛けた手を下に滑らせ、お尻を撫でながら訊くと
「え・・・そうなのかな・・・」 と、赤い顔を一層赤くしてうつむく。
「でも、お帰りのキスにしては激しすぎるよ~。 軽くちゅ、ってするだけで良いの」 「だってあゆみちゃんからいきなりキスしてくるから。 こっちにも火がついちゃったよ」
上目遣いで唇を尖らせて抗議する従妹に再び情念をかき立てられ、従妹の額に、頬に、首筋にキスの雨を降らせる。
「あ・・ちょっと、まだダメだってば・・・ご飯の用意が・・・」
喘ぎながらも、必死に俺の胸に手を当て、押し退けようとする。
「そんなの後でも良いじゃん」
体をまさぐり、耳たぶを舌で弄りながらそうささやく。
「あ・・・ああ・・・ダメだよ・・・せっかく準備してるんだから・・・」
弱々しいながらも、抵抗が続く。 ここでなし崩しに攻め込んでも良いのだが、こういう場合、大概の女の子には、後で冷静になったときに怒られたり機嫌を損ねたりするので、渋々体を離す。
「ゴメンね・・・また後で、ね。もう少しでご飯の準備できるから、先にお風呂入っておいて。」
ふと流しに目をやると、色々な食材が並び、ガスには鍋も掛かっている。 結構手が込んでそうなので、大人しく引き下がる。 「うわあ、今日の晩飯は豪勢そうだなあ。じゃあ楽しみにしてるよ」
そう言って軽く頭を撫でた後、自室に向かった。
シャワーを浴びながら、さっきの行為を反芻する。 十代の頃のようにがっついていたな、と思う。
その前にきちんと話するべき事もあるのだが、ここしばらく彼女もいなかったうえに毎日すぐ手の届きそうなところに女の子がいて、知らず知らずのうちに欲求不満になっていたんだろうか。 相手は従妹なんだから、他の女の子と違って、一応クリアーすべき事柄はあるんだから。 そう自分に言い聞かせて浴室から出たが、昨日今日と、自分の冷静さに自信が持てなくなっていた。
「おお~~~」 テーブルに並んだ料理を見て、思わず声を上げる。 野菜のスープ、パスタ、肉料理、ポテトサラダ、ワイン あと小皿料理が数点並んでいる。ご飯人間の俺のために、きっちりライスまで用意されている。
「え~今日はイタリア料理ですよ~」 「凄いな、これ。全部自分で作ったの?」 「うん。パスタのソースは、レトルトだけど」 「いや、それでも凄いって。」
これだけの量が一斉に食卓に出るのは、ここでは初めてだ。 「時間掛かったんじゃない?」 「でも一枠授業が空いてたから、その間に買い物行って、下ごしらえしたし。それでも帰ってくるまでには少し間に合わなかったけどね~」 それぞれの品目は、今までに作った料理も多いので、味もそこそこに仕上がっている。
「すごくおいしい」
手を伸ばし、従妹の頭を撫でると、こっちまで嬉しくなるような笑みを浮かべた。
「それにしても今日は、気合い入ってるな~」 「そりゃあそうだよ、だってお祝いだもん」 「お祝い?」 「そう。晴れて恋人になれたことのお祝い。 今日が特別なんだから、これから毎日こういうご飯なんだ~って期待しないでね?」
この手の込んだ料理はやはりそうだったか。 食事を済ませて落ちついてから、と思っていたが、話題を振るちょうど良いきっかけができた。
「その話なんだけど・・・あゆみちゃんは本当に良いの?」 「え・・・?なにが?」 「んとさ、俺達従兄妹同士なわけだし。」 「え?何で?従兄妹同士だなんて、そんなの関係ないじゃない」 「あゆみちゃんはそういうこと気にしなくても、親とか知り合いとか、他の人が反対したり、変な目で見られたりするかもしれないよ? 例えば、叔父さん叔母さんやうちの親が、二人が付き合っちゃダメ、って言ったらどうする?」 「・・・どうしてそんなこと言うの? お兄ちゃんは私と付き合うのが嫌なの?」
それまでの笑みが消え、うっすらと涙を浮かべて言う。 追いつめるようで胸が痛むが、ここで止めるわけにはいかない。
「いや、そうじゃないって。俺は全然気にしないけど、世の中には血筋とか気にする人がまだ中にはいるし、従姉妹とか親戚同士で付き合ったりするのを変に思う人もやっぱりいると思うよ。まあ、他人がとやかく言うのは気にしなかったらいいけど、親に反対されたらどうする? 特にこの状況は、俺が二人きりで住んでるのを良いことに、あゆみちゃんに手を出した、という風にも取られかねんし」
従妹は顔を伏せ、すすり泣いている。 少しでも安心させるために、手を伸ばして従妹の頭を撫でる。 「別に難癖付けてるんじゃないって。俺はもう、あゆみちゃんが俺を好きになってくれたのは凄く嬉しいし、人に何を言われても全然気にしないけど、全くの他人じゃないから、それなりに問題が出てくんのよ。 そういうことに対して、重い表現だけど、あゆみちゃんは覚悟ができてるのかなあ、って思って」
「覚悟って言うか・・・私も、他人にとやかく言われても、全然気にしない。法律でも、従兄妹って結婚できるんだし、全然悪いことなんかじゃないだし。それに親が反対したって、もう子どもじゃないんだから、そんな権利ないよ。 ・・・でも、たぶん反対しないんじゃないかなあ」
スキンシップが効いたのか、俺の発言意図を理解してくれたのか、すすり泣きがだんだん収まり、笑みが戻って来る。 表情が明るくなったのは良いのだが、その最後の言葉の内容にドキリとなる。
「反対しないって、何でそう思うの?何か理由があるの?」 「だって、うちのお父さんも母さんも、お兄ちゃんのこと、しっかりしててエライって言うし、東京行ってもお兄ちゃんに面倒見てもらえば安心だって言ってたし。お兄ちゃんだったら反対はしないよ」
「いや、面倒見てもらうって、そういうことじゃないと思うんだけど。 それにしっかりしてたら、従姉妹に手出さないって。 逆に怒られそうだよ」
「そんなこと無いよ~。お父さんなんか、私が小さい頃、お兄ちゃんのお嫁さんになる、って言ってたから、そのままお兄ちゃんの所にお嫁に行くのか?何て言うし」 「いや、それはさすがに冗談だから言えるんだよ」
何だか妙な方向に話が向いてきた。さっきまでの深刻さがまるで無い。
「まあそれは兎も角として、話を元に戻すけど、従兄妹同士で付き合うってことに関して色々やっかいなこともあると思うけど、あゆみちゃんは大丈夫だね?」 「うん、大丈夫」
従姉妹も真顔に戻り、うなずく。
「いきなりきっつい事話したけど、それじゃあ気を取り直して二人の新しい関係を祝して乾杯しますか」 「さんせ~」
グラスにワインを注ぎ、掲げる。 「じゃあいくよ。かんぱーい」 「かんぱ~い」 グラスが、チン、と澄んだ音を立てた。
時間を掛けて結構な量を食べたが、それでも完食できず、残った分はラップをかけて冷蔵庫に入れる。 後片付けは最低限にして、テーブルで食休み。
栓を開けたワインの残りを飲みつつ、しばらくは普通に雑談していたが、雑談の中に手を触る・膝に手を置く・髪を撫でる等のスキンシップが織り込まれ、やがて従妹が俺の隣にぴたりと座り、その従妹の肩に腕を回して抱き寄せている。
抱き寄せた従妹から、ほのかにシャンプーとボディソープの香りがする。
「あゆみちゃんは、もうお風呂に入ったの?」 「うん。ご飯の準備してたら、汗かいたから。 お兄ちゃんが帰ってくる前に入っておこうと思って。」
もしかして、先に従妹側の用意を済ませておいた、と言うことだろうか? コトに備えて、体をキレイにしておいたのかな? そう思うと、劣情が沸き上がってくるのを感じる。
「鍋とか火に掛けたまま、お風呂に入ったら駄目だよ?」
従妹の首筋に顔を当て、香りを楽しみながら唇を這わせる。 俺は両腕を従妹の腰に回し、従妹は俺の首に回して、互いに引き寄せて体を密着させる。
「うん、それは大丈夫」
普段よりも甘い声で従妹が答える。モードが切り替わったようだ。 顔を上げ、従妹の顔をのぞき込む。額に額をくっつけると、従妹が目を閉じた。唇を合わせ、軽く舐める。 それを何度か繰り返すうち、従妹の口が半開きになり、呼吸が浅く早くなる。 顔も上気し、頬が桜色に染まっている。 キスを止めて従妹の顔を眺めていると、従妹が閉じていた目を開け、 「どうしたの?」 と訊いてくる。
「いや、可愛いな~、って思って、顔を見てた」 「もう・・・」
はにかんで視線を逸らす。その隙に顔を寄せ、唇を重ねる。 舌を口の中に潜り込ませ、軽く歯や口蓋を舐める。
顔を離し、 「俺の部屋に行こうか?」 と聞くと、赤い顔で 「うん」 と小さくうなずいた。
従妹を抱きかかえ、俺の部屋まで (と言っても、居間から戸を開けてすぐだが) 連れて行き、ベッドの端に二人で腰掛ける。
肩を抱き寄せ、顎に指をかけて顔を上向かせる。 顔を近づけようとすると、従妹が口を開いた。 「あの・・・お兄ちゃん・・・」 「どうしたの?」 「その・・・エッチなコトするんだよね・・・?」 「まだ心の準備が出来てないなら、しないでおこうか?」
俺の勇み足か?昨日今日の事で体を求めたのは、性急すぎたのだろうか? (アプに時間が掛かってますが、まだ告白された次の日です)
「あ、そうじゃないの・・・あの・・・その・・・」 「どうしたの?」
従妹がなかなか言い出せなくて口ごもる。 待つ間何もしないのも間が持たないので、従妹の少し乱れた髪を撫でて整える。
「えっと・・その・・・初めてだから・・・優しくしてね」
単に照れていたり気後れしているだけかと思っていたから、少し驚いて手を止め、従妹の顔をのぞき込んでしまう。
「うわ・・・やっぱりこの言い方恥ずかしいな~」
言い出せたたことで緊張の反動が来たのか、体を揺すって照れ笑いを浮かべている。
あれは従妹が高校一年生の時だった。 盆に帰省した時、従妹が夏休み前に同級生に告白されたが断った、と実妹から聞いた。
また、正月に帰省した時には、どうやら従妹に彼氏が出来たらしくて、しょっちゅう長電話して困る、と叔母から聞いていた。
相手がクラブの先輩で、卒業後はどこかの遠くの大学に進学したとかで、2年生から3年生になる春休みに別れてしまった、とも後年に聞いた。
もちろん18歳でまだ処女というのは別段おかしくはないが、告白されたことも何度かあって、一年以上彼氏がいて、実際、キスや抱き合うことに馴れている感じがしたし、何より積極的だったから、てっきり経験済みだと思い込んでいたのだ。
「そうなんだ。初めてなんだ」
予想外の言葉に何と言って良いか分からず、馬鹿みたいに相手の言った事を繰り返す。 処女信仰は特に持ち合わせていないから、俺が初めての相手で格段嬉しいと言うことはない。 が、こちらが気を使ってあげなければいけない事が、当然幾つかある。
「俺に任せておけば大丈夫だから」
そう言って、抱き寄せて口付けする。 もちろん、全く痛くなく済ませるなんて出来ないのだが、不安を取り除いてあげるためにもきっぱりと言い切る。 緊張や痛みへの不安があれば体が固くなり、挿入時に痛みを伴ってしまう。
時間を掛けて、舌先で舐めたり軽く噛んだりして柔らかい唇の感触を堪能する。 少し中断しておさまりかけていた興奮が従妹の体に戻ってくるのを確認しながら、服の上から体を優しく撫で回す。
柔らかい唇の感触をじっくり楽しんでいると、俺の口の中に従妹の舌が潜り込んできた。 従妹から舌を入れてきたのは、初めての事だ。 しばらくされるがままにする。 従妹の舌が、俺の舌や口内を這い回っている。
「ん・・・」
従妹はかすかな呻き声を上げながら、体も少しくねらせて俺の口を貪る。 口の中にだが溜まり、ぴちゃぴちゃと淫靡な音を立てる。 溜まっただ液が口の端から滴り始めて、ようやく従妹が顔を離す。
「お兄ちゃんの真似して舌使ってみたけど、背筋がゾクゾクした・・・」 「気持ちよかった?」 「うん、すごく。・・・ねえ、お兄ちゃんも・・・」
従妹が舌を少し伸ばし、求めてくる。 それに応えて舌を従妹の口に潜り込ませると、積極的に舌を絡ませてきた。お互い激しく舐り合う。
「ん・・・んふ・・・」
従妹が甘く鼻を鳴らす。その声に興奮した俺は、唇を貪ったまま、従妹の背中と腰に手を廻し、ゆっくりと押し倒す。
<続く>
続きを読む時に便利です→
[体験告白][エッチ][従妹][近親相姦][ディープキス][処女]
|
Copyright © ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)All rights reserved.
コメント