牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城
「妻が犯されるのを見てしまった」を書き込んだ者です。あれから、仕事中などにも頭から離れず、考えを巡らせた結果、やはり大矢さんに話をつけた方がいいと考えました。しかし問い詰めるにも証拠が無いことが気掛かりで、やはり映像なり音なりで現場が残っていないとこちらからも強く出られないのではないかというのが結論でした。 私自身、妻を信じていますから一度の過ちで妻を傷つけたくはないですし、本当に妻は男を受け入れるようなことをするのかもう一度確かめたい気持ちもありました。もしも万が一、もう一度妻があの男と関係することがあるとするなら、その現場を押さえられない方が問題だと思いました。そのため私は賭けにでることにし、作戦を立てました。その作戦とは家に大矢さんを招き、二人にしてしまうというものでした。確かにリスクはあります。しかしもしも妻があの男と関係を持つ気なら、いずれ私の知らないところで遅かれ早かれ持ってしまうわけで、証拠を押さえるためにも、また、妻を信じてはっきりさせたいという思いもありました。私は妻に、品物を頂いたお礼に大矢さん夫妻を招いて夕食を食べることを提案しました。おそらく結婚以来はじめてのこういった提案に妻は明らかに動揺していましたが私はそのまま話を決め、もちろん奥さんではなくあの男の方に連絡しました。私はもともと持っていたデジタルビテオに加えてもう一台購入してありました。昨日でした。私はかなり無理して定刻5時に会社を出て帰宅しました。こういう行いは職場の自分の立場としてはまずい行動で、できれば波風立てなくなかったのですが、帰りました。家につくと理沙は夕食の準備をととのえていました。「今夜は珍しくあなた早く帰ってきてくれたし、夕食が終わったら大矢さんには早めに帰ってもらおうね」などということを妻は落ち着かない様子で言っていました。そうこうしているうちに、チャイムが鳴った。私は妻にとりあえず玄関を開けにいくように言うと、妻が行ったと同時に棚に駆け寄りその上に背伸びで手をのばし、棚の上の物の間に固定して置いたビデオをつけて録画を開始。これでリビングの広範囲は広くカバーできる。さらにポケットのから、スイッチを押しながらもう一つを取り出すと、キッチンの観葉植物の植木鉢の中に置いた。ソファを中心に映り込むよう角度をなおしていると、並んで二人が入ってきた。私はその横の飲み物類を素早くつかみ、「ああ、大矢さん中迎えですみません、今ちょっとこっちで用意してたもので」などと取り繕いながら迎えた。あの男は、やはり予想通りひとりで来ていた。「妻は用事で来れなかった」などと言いながら。奥さんに内緒で来ているに違いなかった。男と理沙は互いに不自然なふるまいはなく、平静にふるまっていた。ビデオの時間のことを考えると、結構な長時間は確保できるものの、一応少しでも早く二人にした方がよかった。大矢さんと向かいに座った。妻は料理を運んだりと、何かと立ち歩いていた。私は食事が始まるとそうそうに、テーブルの下に携帯を取り出した。妻がキッチンの中へ入って行ったタイミングで家の電話を鳴らす。「あ、いいよ俺がとる」電話をとろうとキッチンから戻って来る妻を制し、私は白々しく受話器をとった。私の携帯とつながる。私はさも上司と話すように、一人で受話器に話すと電話を切った。「すみません、会社から呼び出されてしまいました。せっかく来て頂いたのに…」妻が不安に満ちた表情を一瞬うかべたのを私は見逃さなかった。「あ、いやいいですよ私は、しょうがないですよね、私より会社の方が大切ですからね」大矢さんはそう言って笑った。「あ…あなた何かあったの?」「分からない、けど大事ではないと思うよ。たぶん業務的なことだろ」「でも、今からいかなくても…明日にして頂けないの…?」「でも他の同僚の連中も呼ばれてるみたいだから。とりあえずいってくる」妻の表情は明らかに不安に満ちたものだった。「理沙、どうかした?」「あ、あの、大矢さんには…どうして頂いたら」「あぁ、いいですよ、お構いなく。すぐ帰りますよ?」「本当にすみません大矢さん。でもせっかくなんで、夕食は召し上がって帰ってください、いいよな、理沙」「あ、…はい。じゃぁ…」私は慌ただしく用意を整えると、「早く、帰ってきてね」という理沙を残して家を出た。その後のことは、私の代わりにビデオが映していく…ビデオの映像をみたのは昨日の深夜でした。リビング全体がうまく広角に映り、鉢に入れた方のビデオも、少しずれているもののおおむねソファをとらえていました。リビングで何かあれば、証拠にできるアングル。私はとりあえずほっとしました。少し演技くさい動きをする私が、妻とともにリビングを去って行く。一人になった大矢さんはそのまま料理を食べていた。戻って来た妻は、うつむきかげんに座った。「とても美味しいですよ」男は明るく声をかける。妻は無言のままだった。「食べないんですか?」妻は無言でうつむいたままだった。しばらく沈黙があり、口を開いたのは妻だった。「…あの…この前のこと…」「大丈夫、誰にも言ってないから」「……そうじゃなくて…」理沙は少し泣きそうな声だった。「どういうこと?」「私…もう…終わりにして欲しいんです…やっぱり…大矢さんも…お互いの家庭を考えたら…あの時…」「俺のことなんて心配しないで」「でも…やっぱりお互い…私…私…夫を裏切ってしまって…この3日ずっと悩んで…」男は立ち上がると、理沙のとなりのいすに座った。「理沙、全部はきだしていいんだよ」妻の背中に手を当てると、優しい声で男が言った。「…ああいうこと……やっちゃいけないのに…夫に…なのに…私…夫に…私…」妻は言葉をつまらせ、感情が高ぶっているのが分かった。男が理沙を腕の中に抱いた。「つらかったんだね、理沙」「…大矢さん…」理沙が顔を男の腕に押しつけた。男が理沙をなでる。「…ダメ」理沙は男から離れた。「駄目なんです。だから…私…もう…私こういうことできないんです」男はまた理沙を抱き寄せた。「理沙、理沙は何も自分を責めることはないんだよ?」「…でも…」「あの時、俺としたいっ、て思わなかったの?」「………でも…」「理沙は自分の心に何も嘘ついてないと思うよ?」「……」男はうつむく理沙のあごに手を添え、上を向かせるとキスした。だんだんとディープキスになる。「やっぱり…駄目なんです」「理沙、抱きたかったよ」男が再び理沙に口付け、ディープキスになる。「大矢さん…だめ」「理沙…もっと舌出して…」二人のキスが続く。「ダメ…」そう言いながらも、妻は男の腕の中でキスを受け入れていた。理沙のスカートの中に男の手が入った。「ぁあア…」理沙が色っぽい吐息をもらした。「こんなに濡らして…キスだけでグショグショだよ?」「ぁァっ、いやッ…違うの」理沙は顔を左右に振った。「理沙とセックスしたいよ」「ぁァ…」「…この前みたいに」「はァぁぁ……だめ…ヤメて…」理沙の声が一気に弱々しいものになった。「…大矢さん…やめて」男はなおも手の動きを続け、舌は理沙の耳を舐める。「…身体はこんなに濡れて欲しがってるのに?」「ぁぁっン…おたがいの…家庭をかんがえてくださぃ…」理沙の身体から力が抜けていき、男に身をあずけていく。男は甘い声でささやいた。「理沙自身の気持ちはどうなの?一度しかない人生なのに我慢するの?」「…ハぁァぁ…でも、でもっ…」男は胸も揉み出した。「はァッ…大矢…さん…」男が理沙の唇をなめた。「…今は夫のことなんか忘れて。いっしょにきもちいことしよ?」ふたりの舌と舌がからみあいだした。「大矢さん…ダメなのに…もうわたし…」「我慢しなくていいんだよ、理沙」「はァぁっ」理沙が男にしなだれかかるように抱き付いた。「可愛い。したい?理沙」「あぁっ…大矢さん、変になりそう」「俺の前では思いっきり自分をさらけだしていいんだよ…すきだよ理沙」「ぁンっ、ん…」再び熱いキスがはじまった。男は理沙を抱きかかえると、いすからソファの上におろした。男はキスしながら理沙を脱がしていく。男がパンティーに手をかけると、理沙の腰が浮き、簡単にパンティーが脱がされた。秘部があらわになる。男は自分も脱ぐと、すぐに理沙の胸を揉みはじめ乳首を舐める。裸の男女がくっつきあい、理沙が声を漏らす。「ぁッ、ぁ…ぁ…」理沙は乳首を舐める男の頭を両腕で抱きながら喘いでいた。「理沙、おいで」男にそう言われると、理沙は男の腕の中に抱かれる。男は理沙をひざ立ちにさせると、あお向けになって股の下に顔を入れ、舐め始めた。「ぁはァ…はンッ…ぁあッはァァ…きもちぃ…」理沙の甘えるような声が響く。細い体をくねらせ、胸が揺れる。と、理沙は体を前に倒すと、男のモノを舐めはじめ、自らシックスナインをはじめた。「いい子だよ、理沙」「はぁぁん」男が理沙のヒップをなでると、鼻にかかった声をあげ、理沙が頭を上下に動かし始める。ふだんの清楚な理沙からは想像もつかなかい姿だった。快感を吸いとるように男のモノを舐め尽くしていた。美しいヒップを男になでられながら、顔をうごかす。味わうようなシックスナインが続いた。男はソファに座ると、理沙を抱き上げ、自分の股の間に座らせた。理沙の耳元で何かをささやいた。理沙は男を見上げとまどったような仕草を見せた。手をおもむろに自分の豊乳にあてた。男がさらに何かをささやくと、理沙はぎこちなく男に体を寄せ、おっぱいをモノに押しつけた。胸がやわらかに男のモノにあたる。私にしたこともないパイズリを、他人の男の言うとおりに、理沙が一生懸命にはじめた…谷間に男のモノがつつまれ、理沙が唾液をたらした。「可愛いよ理沙」男に頭をなでられると、理沙は男を上目遣いで見つめながら柔らかな胸で男のモノを包んで動かしていく。「あぁぁ…柔らかいよ…理沙…」男は理沙をなでながら、気にいったようにパイズリをさせ続けた。「理沙もこれ欲しくなっちゃった?」男はそう言うと理沙をだきあげ、自分は寝転ぶと、理沙にひざ立ちで自分の股間をまたがせた。「理沙、旦那以外の男が欲しくなっちゃったの?」男の言葉に、理沙がうつむいた。「……」「ほら、旦那のよりいいやつだよ」男は自分のモノを握ると、先だけを理沙に入れた。「ァッ」理沙の腰がピクっと引き、男のモノが抜ける。男がまた手を股間にもっていく。「理沙のあそここんなに汁が脚にたれちゃってるよ?」「…ャ…」理沙がギュっと目をつむった。男はまた先だけを入れた。「ァ…」理沙が一瞬間男を見つめ、またギュッと目をとじた。「ほら、素直になってごらん」理沙は先だけを入れられてひざ立ちしたまま、目を固くとじてうつむく。息が荒くなり、お腹で息をしている。「…ん…ン…」「ほら、このおちんちん里沙の好きなようにしていいんだよ」一瞬の沈黙、理沙が切なげな表情で顔を上げ男を見た。「…あなた……ごめんなさっッ」理沙はそう言うと腰をぐっと沈めていった。「……んハァァぁっ…」理沙の身体がのけぞり、快楽の表情に包まれる。「ハぁ…ア…きもちいぃ…」理沙はくったりと男の胸に倒れこんだ。男の腕が理沙を抱き、白い身体をなでまわす。「もう理沙は俺の女だよ」「ハぁぁ」男が下からひとつき突きあげると理沙が声を上げる。男は覆い被さる理沙の胸を舐めた。「大矢さンッ」「理沙、俺のこと義徳って呼んで…」「よしのり…さん…んッ」「そう…自分できもちよくなってごらん」理沙の身体をおこさせると、男は理沙と両手をからめた。理沙は腰を動かし始める。「ァッぁっはァァあんっぁア」理沙は夢中で腰を振りはじめた。あえぎ声をあげ、胸をいやらしく揺らしながらくねらせたり上下に動かしたりしていった。男が起き上がり抱き合う格好になる。そのまま正常位にもっていった。男の腰の動きとともに理沙の喘ぎ声が大きくなる。「ハァっはァっぁあっ」可愛い声を激しく上げながら、理沙は男の腰に美脚をまわして求めていた。「旦那よりきもちいい?」「はぁっいいッぁっ」「旦那と俺のちんぽどっちが好き?」「ァハぁッよッしのりさんの方がすきッんンッ」「理沙、俺も好きだよ」「ハああァッ」下で繋がりながら唇も重ねあう。ふたりは延々と快楽をもとめあっていた。理沙のあえぎ声がどれくらいの時間続いただろうか…男の腰が早まっていき、男が声をあげはじめる。「ッっぁ理沙、理沙出すぞッ口っ」「ハぁっはァっ」男は呼吸を荒げながら腰を抜くと、モノを素早く理沙の口にもっていった。理沙がくわえると同時に「アァッ」と男が声を上げた。理沙はしっかりとモノを握って加え続ける。「…んはぁッ」と理沙が口を開けた。そのまま理沙は男のモノを舐め始めた。精子など私は理沙に飲ませたこともなかったのに…「おいしかった?理沙…」男は理沙をいとしそうに見つめ、頭をなでる。理沙は肩で息をしながら男のモノをきれいになめまわしていた。男は大切そうに理沙を抱き、理沙も男の背中に手を回した。「理沙、よかったよ」「義徳さん…」「きもちよかった?」「…はい…」「理沙、さっき理沙が言ったとおり、もう終わりにするの?」理沙は男の背中をなでまわし、体をよせた。「またしたいの?」「義徳さんは…いいんですか?」「理沙は?」「私…おかしくなりそう…」理沙は男に唇を求めた。「セックスを求めるのは全然おかしいことじゃないんだよ、理沙」「でも…夫がいるのに…義徳さんに抱かれると快感で…何もかも…」「内緒にしたら大丈夫だから」二人は深い口づけを交わした。「じゃぁ旦那さん帰ってきたらやばいから。帰るね」ふたりは最後に舌をからめてキスしあうと、服を着た。そして携帯のアドレスを交換しあうと、男は帰って行った。ビデオは、帰宅した私を普段どおりに妻が迎え、そして妻の目を盗んでビデオのボタンに手を伸ばして来る私を写して終わりました。このことを妻に話そうか迷っていますが、おそらく話すと思っています。過ちはだれにでもありますしね。夫婦の愛は肉体より強いと信じたい…
なし
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