フェチクックの完全犯罪 3_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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フェチクックの完全犯罪 3

15-07-14 08:50

起きるともう夜の8時を過ぎていました。携帯をチェックすると彼女からのメールが来ていました。

『電話してもいいですか?』

慌てて彼女に返事を書きました。

『うん。大丈夫だよ。』

メールを送ると、多分メールを待っていたのでしょう、彼女からすぐに電話が掛かってきました。

「もしもし?」電話に出る僕。
「・・・・あのー・・・今日はどうも済みませんでした。覚えていないとはいえ、本当にごめんなさい。」

「いや、いいんだよ。それよりどう?大丈夫?落ち着いた?」優しそうに聞く僕。
「はい。何とか・・・。あのー今から会えますか?」と彼女。

心の中でガッツポーズをして答える僕。
「今から?今からはちょっと無理かな・・・どうしたの?」とぼける僕。
「もう一度会って話がしたいんです。」と彼女。

「そうか。そのほうがいいかもしれないね。でも今日は無理なんだ。今度の金曜日じゃだめかな。」
「金曜日ですか?大丈夫です。」

「じゃあ、仕事が終わったら△△駅まで迎えに行くよ。仕事が終わったらメールするね。」あっさりと言う僕。




「はい。わかりました。」

「じゃ、そういうわけでいいかな。」
突き放すと付いてくるの法則であっさり電話を終わらせようとする僕。

「ちょっ待ってください。○○さん、彼女いないですよね。」

大きいガッツポーズ!!

「うん。いないよ。どうして。」
「なんでもないです。じゃ、金曜日にお願いします。」
「うん。」
そう言って電話を切りました。


以上がフィクションですが昨日あったことです。

さて、今度の金曜日彼女に会って、これから彼女とどうすればいいでしょうか?
皆さんの意見を聞かせてください。


>>
それは考えてます。出来たとしても、俺の子じゃないよといいながら、中絶費用を払ってあげるつもりです。生みたいって言ったら二度と会いません。

あ、あくまでもフィクションですからね。


お待たせしました。
昨日の報告をします。
何のことか分からない人は[えっちねた]泥酔女を持ち帰り三日目の873から941を参照してください。
これはフィクションであり、登場人物等は実在しません。


昨日、仕事が終わったのが6時ちょっとすぎでした。
一度家に帰り、シャワーを浴び、彼女に電話をしました。

「今帰って来たんだけど、迎えに何時に迎えに行けばいい?」
「7時半に来れますか?」意外に彼女の声が明るい。

「じゃ、▲▲駅に7時半に行くよ。飯でも食べながら話そうか。」
「わかりました。駅で待ってます。」

時間まで少しあったので前回撮った画像データ動画データの中から同意の元、行為に及んでいるように見えるものだけを出力し、万が一の保険として持っていくことにしました。

時間より10分くらい遅れて▲▲駅に到着しました。
彼女は寒空の中、寒風にさらされながら待っていました。
その前に車を横付けすると彼女は寒さから逃げるように車の中に急いで乗り込んできました。

「遅れちゃってごめん。寒かったでしょ。はい、暖かいコーヒー。」

満面の(悪魔の)笑顔でコーヒーを渡す僕。

「ありがとうございます。あったかーい。やさしいんですね。」
(やさしかったらわざと遅れないで時間通りに迎えに来るよ)

「ところで怪我は大丈夫?」
「はい。もう大丈夫です。」

「そっか。たいしたことなくてよかった。じゃ、何か食べに行こうか。嫌いなものはある?」
「お刺身意外なら何でも大丈夫です。あ、私がお誘いしたのでお勘定は私に出させてください。」

「そういうわけにいかないよ。じゃ、割り勘にしようよ。」
「本当にいいんです。私が払います。」

「そう?じゃ、お言葉に甘えて。」
(なんだかハメられてるのか?注意しないと・・・)

なんだかんだ話しながら、駅東の某イタリアンレストランに到着しました。
ここはテーブルが仕切りで囲まれているので内緒話をするにはうってつけです。
なるべく奥の席がいいですと店員に言い、席に着きました。

「ワインか何か飲む?」
「少しだけ」と彼女。笑顔がとても可愛い。
(奢ってもらうのに俺がリードしていいのか?)

「ここはコースで頼んだほうが安くていいんだよ。」
「はい。じゃ、おまかせします。」

料理をオーダーし、タバコに火を点けて一息ついていると順次料理が運ばれて来ました。

はじめのころは他愛も無い話をしていましたが、食事も中盤になったころ、彼女が言いづらい様に話を切り出しました。

「実はお話っていうのは、これからのことなんですけど・・・」
「これからのことって?」

「私、どうすればいいでしょうか?」
「どうすればいいって俺に聞かれても。彼氏とはどうなったの?」

「あれから連絡してないんです。仲のいい友達に聞いたら、開き直ってるみたいです。ていうか私と別れてホッしているようだったって言ってます。」
「そうなんだ。奈津美ちゃんは彼氏のことどう思ってるの?」

「彼氏のこと好きですけど定職についていないので不安だったんです。金銭的にも不安定で私がいないとダメな人なんだなーって思ってました。」
「うん、それで?」

「今回、彼氏に他に彼女がいたことが分かって、それも私の友達だってことが分かって、もうどうでもよくなっちゃったんです。多分。」
「なるほど。」

「それで私、酔って綾小路さん(仮名、僕のこと)にご迷惑を掛けちゃったんだと思います。」
「そっか。大変だったんだね。」

「酔っていて何も覚えていないんですが、私から綾小路さん(仮名)に好きって言ったり、私から迫ったりしたのは綾小路さん(仮名)がいい人だったからだと思うんです。」

(あのー・・・全部、僕の作り話なんですが・・・)
「なるほど、でも覚えていないんでしょ?」
「はい。でも私、いくら酔ったからって根拠もなくそういうことする人間じゃないですから。お部屋を見た感じでもしっかりした感じがしましたし。」

「そうなんだ・・・(心の中でガッツポーズ)」
「綾小路さん(仮名)は彼女いないって言ってましたね。」

「うん、いないよ。」
「お願いがあるんですけど・・・」

「うん。なに?」
「私とちょくちょく会ってもらえませんか?もっと綾小路さん(仮名)がどんな人か知りたいんです。(心の中で万歳三唱!)」

「・・・・それって付き合うってこと?」
「まだ決めかねているんですが、私のことももっと知ってもらいたいです。」

「そっか。もし会っているうちにお互い好きになったら付き合うってこと?」
「はい。迷惑ですか?」

「迷惑じゃないよ。今すぐに付き合ってもいいくらいだよ。でも、奈津美ちゃんの言う方法がいいかもしれないね。」
「わがまま言ってすみません。」

「でも条件があるんだけど、いいかな。」
「なんでしょうか?」

「俺、束縛されるのがイヤなんだ。誰でもそうだと思うけど。それと俺の前で過去の男の話は絶対にしないで欲しいんだ。俺もそうするから。」
「分かりました。気をつけるようにします。」

「さて、今日はこれからどうしようか?何か用事あるの?」
「いえ。何も無いです。」

「飲みに行く?」
「はい。」赤ら顔で返事する彼女。

彼女がお勘定をして店を出ると、車をオ◎オン通りの裏に停め、いきつけのバーじゃないバーに向かいました。

「寒いね。ちょっと歩くけど大丈夫?」
「はい。大丈夫です。」

心もち、彼女が僕に寄り添ってきている感じでした。

「名前、なんて呼べばいい?奈津美ちゃんでいい?」
「どんな呼び方でもいいですよ。でも奈津美って言われるのが好きです。綾小路さん(仮名)のことはなんて呼べばいいですか?」

「そうだなー。俺、きみ麻呂(仮名)だから麻呂(仮名)って呼んで。」
「はい。わかりました。」

「あ、それと、丁寧語、やめようよ。今から切り替えられる?せっかく仲良くなったんだからさ。」
ちょっと考えながら黙った彼女。
「うん。だいじょうぶ。」

「寒いだろ?手出してごらん。」
彼女の右手を取り、自分のコートのポケットに僕の手と一緒にいれました。

「あったかーい。」

(あー。幸せ。やっと俺にも春が来たかな。こんな美人と一緒にいるなんて。)
(なんかいい子みたいだし、子供が出来てたら結婚しちゃおうかな。)

「もうすぐ着くよ。そういえば奈津美ってお酒強いの?弱いの?」
「んー、弱いです、あっ、弱いよ。」

「そうなんだ。この前、あんなに飲んでいたから強いのかと思った。あ、そうか、弱いから記憶をなくしたんだ。(笑)」
「笑わないでよ。もう、自己嫌悪なんだから。」

「ここだよ」
バーのドアを開けると薄暗い室内にボヤーとろうそくの火が漂い、小さいカウンターテーブルを照らし出した。

「いらっしゃいませ。奥へどうぞ。」
カウンターの端の方に座りました。

「さっきは奈津美に払って払ってもらったから、ここは俺が払うよ。何でも好きなものを頼みな。」

「うん。じゃ、私、カクテルにする。甘くて弱いものがいいな。」
「俺はマンハッタンにするよ。」

それぞれ注文をしてお酒が出てきました。

「それじゃ、もう一回、乾杯!」
「乾杯!」

お酒を飲みながら色々他愛の無い話をしました。
何杯か飲んだとき、ふいに右手で彼女の左手をカウンターの下で握りました。
彼女はハッと僕の顔を驚いたように見ました。でも握った手はそのままです。

「奈津美はいい子だね。さっき付き合うかどうか決めかねてるって言ってたよね。今はどう思ってる?」
「え?わからない・・・」

「俺は奈津美と付き合いたいな。奈津美が嫌じゃなければだけど。」
(俺、あせりすぎかな・・・。ここまで来たら強気で行こう)
「私は・・・嫌じゃないよ。でも・・・まだ麻呂(仮名)のことよく知らないし・・・」

「すぐに分かるよ。例えば、初めて会ってから今まで一緒にいる時間で嫌なことってあった?」
「ううん。すごくやさしくていい人だよ。」

「これからもそうなんじゃないかなって思わない?」
「思うよ。でも・・・」

「でも、なに?」
「・・・・・」
「・・・・・」

しばらく沈黙が続きました。
口火を切ったのは彼女でした。

「約束できる?」
「何を?」

「絶対に浮気しないって。」
「するわけないじゃないか。奈津美みたいないい子がいるのに。」
(こんな美女と付き合って浮気できる奴(栄二)は馬鹿野郎だな。)

「本当に?絶対だよ?」
「うん。絶対に(多分)しないよ。」

「うん。」笑顔で納得する彼女。
「・・・・」
「・・・・」
また沈黙。

「あのさ。」
「なーに?」
「いや何でもない・・・」

(あー。目を見て好きだよって言いたい・・・)
「なーに?」
「なんでもないよ。」
(一回やっちゃってるのに何で緊張してるんだ俺は・・)

「なーに、気になる。」
「いや、酔っ払っちゃったなーって。」

「私も酔っちゃった。運転大丈夫?」
(大丈夫だけどダメ。)

「どうだろう。奈津美は今日は帰らないとまずい?」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
少し沈黙の後、口を開く彼女。

「大丈夫だよ。」
「・・・・・・」僕が沈黙。

(さてどうしたもんだろう。うちがいいかホテルに行くか?鬼怒川の河川敷に行くか?よし、決定)

「他で飲みなおそうか?」
「うん。」
「ワシント◎ホテルにガスラ◎トっていうバーがあるんだけど行ってみる?」
「うん。」

店を出て歩いて5分くらいの距離にあるワシン◎ンホテルに向かいました。

「寒いね。もっとそばに寄りなよ。」

腰に手を回しグッと引き寄せました。

「うん。」彼女は酔っている様子。
(お酒、弱いんじゃない。ガ◎ライトに行っちゃえば何とかなるな。)

「大丈夫?ふらふらしてるよ。」
「麻呂(仮名)が一緒だから大丈夫だよ。」
「キスしていい?」

返事を聞く前に唇にキスをしました。
(俺も酔ってるのか?)
さすがに人通りがまばらとはいえ、公衆の面前でキスをしたせいか彼女はちょっとビックリした様子でしたが、まんざらでもないようです。

「もう、びっくりした。」
「ごめんごめん。あんまり奈津美が可愛かったから。つい。」
(つい。って・・・)

「もう・・・・。・・・・今のが二人の初めてのキスでいいかな・・・。」
(あ、そうか彼女は意識がなかったんだっけ。)

「うん。そうだね。そうしようか。これからのことが全部初めてのことっていうことにしよう。」

そんなことを話しているとワ◎ントンホテルに着きました。
バーに行くとお客さんはまばらで静かな雰囲気でした。
カウンターではなくテーブルに座りました。
必然的に向き合う形になりました。

改めて正面から彼女を見ると本当に綺麗な顔立ちです。
(あーあ。俺、こんな綺麗でいい子をだましてるんだなー。ちょっと罪悪感が出てきちゃった。)
(でも、ここまできたら隠し通すしかないな。)

お酒を注文し、一杯目を飲み終わるか終わらないか位で僕は彼女に言いました。

「あ、携帯さっきのバーに忘れて来ちゃった。取ってくるから待っててくれる?ごめんね。」
「うん。大丈夫だよ。」

僕はバーを出てフロントに行きました。
そこで部屋をひとつ取りロビーで一服して彼女の元へ戻りました。

「ただいま。待たせてごめんね。」
「あった?」
「うんあったよ。それからせっかくだからホテルを一部屋取ったからゆっくりして行こうよ。」
(何がせっかくなんだか。)

「え?・・・うん・・・」
(ガッツポーズ!)
「さて、お酒飲もうか。俺、おかわり。」
「じゃ、私も。」

それから閉店近くまで色んな話をしました。

「行こうか?」
「うん。」彼女は顔を赤らめ、目をトローンとさせていました

エレベーターに乗り部屋に向かう途中じーっと彼女を見つめると彼女もじーっと見つめ返してきました。
そのまま部屋に入るや否や、激しいキスをしました。

「菜都美、好きだよ。」

彼女は黙ったままでしたが、彼女の思いは凄く良く伝わってきました。
あとは成り行きでベッドに入り二人で愛し合いました。
今までにないくらい(あの夜以上に)燃え上がりました。

今朝、僕が起きると彼女は既に起きていました。

「麻呂(仮名)、おはよ。」

カワイイ顔で彼女がいいました。

「おはよう。ぐっすり寝ちゃったよ。」
「もうチェックアウト時間だよ。」
「あ、本当だ。急がないと。」

僕は慌てて着替えて、帰る準備をしました。
部屋を出る前に彼女ともう一度あついキスをしました。

「これから、よろしくね。」
「うん。」

彼女ははにかみながら答えました。
その後彼女を自宅まで送って長い夜が終わりました。

終わり





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