初めての彼女とヤリチン野郎 2_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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初めての彼女とヤリチン野郎 2

15-07-22 08:47

帰宅後、俺はずっと香苗からの連絡を待ち続けた。
飯の最中も携帯は手放さず、風呂の中にまで持ち込んだ。
深夜になっても香苗からの連絡は無く、結局その日は朝方の睡魔がくれた1時間ほどの睡眠しかできなかった。

7時過ぎ、朦朧とする意識の中、メールが1通届いた。
その着信音で眠気が一気に吹っ飛んだ。
心臓がドックンドックン暴れ出して、震えながら受信ボックスを見ると香苗からだった。


件名:昨日の返事。
【あたしで良いなら全然OKだよ(ハートの絵文字)
大事な約束なんだけどあたし達が付き合ってることを他の人に言わないでほしいの。
あたしあんまり騒がれるの好きじゃないから。大丈夫?】

俺はその最初の一文を見た瞬間、これまでの人生で味わったことのない浮遊感と高揚感を味わうことになった。
体の隅々を巡る光が覚醒し、膨張していく幸福を翼に変え、今すぐにでも窓から飛び立てそうな勢いだった。
不可能なことなど何もない超人になった気がした。


【もちろん秘密にするよ! ありがとう! めっちゃ嬉しい!】

登校後、教室に入ると香苗が席に座って隣の友達と話している姿を確認できた。
昨日のお笑い番組について話しているようだった。
すごい楽しそうで、これほどまでに笑顔が可愛い女の子は他にいないだろうと思った。
爆笑すると引き笑いで窒息しそうになるところも俺は今でも好きだ。




俺が自分の席に座ると、香苗が気配に気付いたようで、「おはよー!」とこれまでにないくらい明るい挨拶をしてくれた。

なんだか照れ臭くて挙動不審になりつつも「お、おはよ!」と返事をした。
ホームルームまで10分くらい前だったからかもしれないけど、大胆にも香苗は俺の手を引いてきた。

「来て!」

俺は転びそうになりながらも、幅のある大きな渡り廊下まで連れ出された。

「今日からよろしくね」

ニヤッと笑って香苗はそう言った。
あの笑顔はあの日のあの時間に、あの場所であの関係じゃないと見ることができない女の笑顔だった。

「こっちこそよろしく!」

俺は香苗の見た事もない笑顔を目にして心でガッツポーズをすると同時に不安も生まれた。

これまで俺は一度も女子と付き合ったことがなかったためか、何か良く分からない感情を体感していたためだ。

付き合っているということは、当然あの行為──理性を解放し、普段隠している動物の本能を剥き出しにして、恥ずかしい部分を結合し、気持ち良くなるアレだ──をすることもできるかもしれないワケで。

付き合い始めた当初はかなり不安定な気持ちになっていた。
〝一匹のオスが初めて交尾のチャンスを得た〟という衝撃的な事実により、交感神経が刺激されたからかもしれない。

その日も佐々木の席で佐々木と昼飯を食っていたが、飯が喉を通らず「何かあったんか?」と心配された。
香苗との約束は守るため「ちっと歯が痛くてな」と顔をしかめて頬を触り、誤魔化そうとした。

だけど俺、演技はてんでダメで笑ってしまい「なんだよ! なんかあったんだろ? 教えてろよー」
と首に腕を巻き付けられながら茶化されたな。

それからの俺と香苗の恋愛はもの凄い速さで進展していった。
俺には香苗しか見えなかった。

そして俺は夏の鼓動を感じ始める7月に、初体験を迎えた。



7月の中旬。
夏休みを間近に控えているためか、クラスのみんなは授業をまともに聞いてる奴と聞いてない奴の半分に別れていた。

その日の俺は3日の禁欲により精巣の中が精液で満タンになっていて、廊下ですれ違う女子を見る度にムラムラしていた。
朝に生卵を2つ飲んだせいもあってか、腹が減り始める11時頃には子孫を残そうとする本能がフルに働いてしまい、ギンギンにみなぎっていた。

3時限目が終わってからの休み時間にトイレで1発抜こうと考えたが、3時限目が体育だったため、佐々木と話しながら着替えている内に休み時間が終わってしまったのだ。
ムラムラを発散できないまましょうがなく4時限目の世界史に突入した。

じっとりした暑さの中、ふと隣の香苗の様子を窺うと、わりと真面目に教師の話を聞いていて関心してしまった。
横顔も綺麗で、高めの鼻が美しかった。

ずっと見つめていると俺の視線に気付いたようで、こちらを横目に斜めから見て微笑んでくれた。
香苗はx座標の鼻のラインの頬にムチッと肉がついているタイプの顔で、その魅力的な頬が生む妖美な笑顔は狂おしいほど可愛くて悶絶しそうになった。

4時限目が終わり、俺の性欲が最高潮に達して、限界を感じてトイレの個室に入ったとき、メールが届いた。
携帯を見ると香苗からだった。

【2階の渡り廊下まで来て♪】

俺達が付き合っていることは飽くまでも公にしない約束だったから、2人で何か秘密の話をするときなどはこうしてお互いに呼び出すようにしていた。
携帯でメールすれば事足りるようなどんなに馬鹿げたことでも、こうして2人きりで話すのが香苗は好きだった。

携帯の画像フォルダを見てオナニーをするにも大したオカズが無く、香苗という女体に接近できるということを本能が選び、俺は結局抜かずに渡り廊下まで向かった。

香苗が手をピンッと上げ、ふざけた感じで「よー!」と言った。
「何か用事?」
「今日あたしんち来ない?」

ドキッとした。
俺の部屋で何度か遊んだことはあったけど、香苗の家で遊んだことはなかったからだ。

「大丈夫なん? 知られたくないんしょ?」
「親にはあたし達が付き合ってること、ちゃんと話してるよ」
「マジか! じゃあ俺、香苗の両親と初対面じゃん」
「夕方から家族で出掛けるって言ってたから、あたし以外誰もいないよ」

え? ええ? それは……。
それはそのつまり、俺と香苗が2人きりってことだ。
そんな機会は俺の家で遊んだときは一度も訪れなかった。
すげぇ胸がドキドキした。

「じゃあ遊ぶか! 新しいスマブラ買ったからそれやろうぜ」
「マジで!? やろー! 手加減しないからねー」
「2人だとやっぱ協力プレイっしょ!」

うまくいけば真っ裸の2匹で生殖行為ができるかもしれないという、オスにプログラミングされた期待と、3日の禁欲による性的興奮が及ぼすアドレナリンの大量分泌から、俺は普段よりも積極的になっていた。

俺は今夜絶対に口説くと意気込み、帰宅後にいつも購入をためらっていたコンドームをコンビニで購入してから、チャリで10分程度のところにある香苗の家に向かった。

香苗の家は和風家屋で長い縁側があるタイプの家だ。
風靡な池や岩が横に並ぶ緩やかなスロープを歩き、玄関へ辿り着いてインターホンを押した。
初めてなだけあって嫌でも緊張してしまう。

しばらく待っていると、ドン、ドン、ドン、ドンという階段を下りる音の後に、引き戸が開かれた。

「いいよ! 入って」

私服かと思いきや、香苗もまだ制服を着ていた。
Yシャツのリボンが外されていて、第2ボタンまで解放されていたためエロかった。
香苗のO型っぽさはものぐさなところにある。

「おう、お邪魔しまーす」
「誰もいないけどねっ」

香苗んちの匂いを吸い込み、俺は……何と言えばいいのか表現できない独特な気分になった。
人んちの匂いってそんな感じじゃないだろうか。
香苗の後を追って階段を上がり、香苗が自分の部屋のドアを開けた。

「どうぞっ!」

ふとドアノブを見るとロックが掛けられる仕組みになっていて、オープン状態の目印が〝青〟で示されていた。
香苗の部屋は、水色やピンクが好きと言っていただけあってその2色の物が多かった。

フローリングの床に水色のディズニーのカーペット、西側に机、椅子、本棚、高そうな液晶テレビがあり、机の上にはノートパソコンが1台あった。
ピンク色のベッドが東側にあり、南側にはベランダに繋がるワイドの窓。
カーテンはチェックの淡いピンク色。
北側には冷蔵庫、タンス、クローゼット、ドレッサーが並び、壁掛けハンガーが1つ。

それと……当時の写真見て確認したけど西側の壁にradioheadとoasisとU2のポスターが貼ってあった。
他にはぬいぐるみが多かった。
ぬいぐるみに関してはかなり多い方で大小問わず所構わず置かれていた。
香苗の部屋は結構広い。というか香苗んちそのものがデカいんだけど。

「テキトーに座って。お尻痛いならベッドでもいいよ」

香苗はそういってベッドに横になり、うつ伏せの状態で読みかけの漫画を読み始めた。
のだめカンタービレとかいう漫画だ。

「じゃあ遠慮なく!」

俺はとりあえず香苗の隣にあぐらで腰を下ろした。
初めて女子の部屋に入っただけあって、いくら香苗に馴れていても緊張してしまう

そんなことなどお構いなしに、俺の眼下には現役女子高生17歳(7月が香苗の誕生日だ)
の肌色のぶっとい太股が存在している。
膝裏のラインなんて反則的なまでにエロい。

すると、昼過ぎからだいぶ落ち着いていた性欲が再び膨張し始めてしまい、俺は教師が嫉妬しそうな香苗の卑猥な太股をずっとガン見し続けた。

その頃の俺は香苗が違うクラスの男に告白されたことを知っていた。
野球部の童貞で下心の塊みたいな奴だったらしく、メールでは
【まだ処女?】
【彼氏はいるの?】
【オナニーしたりする?】
などとプライベートに関する質問をしつこくメールで聞いてきて、とにかく香苗が最も嫌うタイプの男だったようだ。

そいつは香苗のアドレスを友人経由で間接的に聞いたみたいで、そういうネチネチしたところも香苗は大嫌いだったため、すぐに受信拒否をしたらしい。

挙げ句の果てには放課後に中庭に呼び出して告白してきたようだが、香苗は何も考えずに
「ごめんなさい」と即答した。
その後、ようやくそいつも自分を諦めたと思い、香苗は油断をした。


なんと数日後、香苗の弁当に精液が入っていたのだ。
そんなことをするやつは野球部の奴以外に考えられなくて、香苗はその日からそいつと廊下ですれ違う度にガンつけるようになった。

傍観してる俺でも迫力を感じるほどの威圧的な視線だった。
薄化粧のこんな美人がここまで怖い顔をできるのかというくらいに。
さすがに奴もそれにビビッたのか香苗に対して悪さをしなくなった。

俺はその頃から大事な彼女を寝取られることで性欲が沸くという倒錯的な感情に目覚めたのだろう。
弁当精液混入事件の話を聞いた当初、自分のイチモツが痛いくらいに勃起していることに気付き、学校で1回、家で2回も抜いてしまったくらいだ。
1日に3回も自慰をするなんてそれが生まれて初めてだった。

それと同じ時期ぐらいにクラスのクソ真面目な学級委員が卒業文集作りを今からでも進めたいとかほざきだしたんだよ。

香苗と出会って外向的になった俺は、クラスのイベントとかに関わる立場になってたから、バイトの無い日の放課後にどんな文集にすれば良いか?という議論に参加させられた。

そんで討論の結果、アンケートでクラスメイト全員にプロフィール(趣味とかそんなん)を書いてもらおうということになった。

それに対してそれだけじゃつまらないってなって、文集の最後にランキングのようなものを入れたらいいんじゃないかってアイデアを出したやつがいた。

それがOKになったから、俺は面白半分で〝一夜を共にしてみたい異性は?〟という質問を考えて、どうだ?と言った。

さすがにキモいかと思っていたが、案の定3人いた女の内2人の女からは反感をくらった。
だけどもう1人のギャルがノリ良くてそいつのおかげで俺の案が可決された。

そしてみんなで考えた8つの質問の答えを収集して、俺が考えたそれ、直訳で
〝セックスしたい女子〟の2位が香苗だったんだ。

日頃普通に香苗とけなげに会話してるクラスの男達が、香苗を交尾の対象として見ていたという事実を知り、それがとんでもなくエロいことなのだと認識した瞬間だった。

こうして実際に俺が香苗と付き合うまでは今まで考えもしなかったことだ。
あの佐々木でさえも香苗と寝てみたいと思っていたのだ。

未知の性癖を拘束していた何かが砕け散り、舐めてはいけない禁断の蜜がドバッと口に流し込まれる感覚を味わった。
その日の夜は5人で撮ったプリクラ画像(俺、香苗、佐々木、男1、女1)で2回抜いた。

しばらく無料で香苗の太股を見つめていたら、香苗が膝から下の足を今後にバタバタとさせながら言った。

「何する?」

俺は香苗の声で現実に戻された。

「とりあえずスマブラでもすっか!」
「いいね! やろっ!」

2時間ほどゲームをしていると、香苗の携帯が鳴った。
それは電話の着信音で、香苗が確認すると何かヤバい感じの顔になり、
「ちょっと親からだから下で話してくるね」と残して階段を下りていってしまった。

俺がいるときに親と話すことがそんなに大変なことだろうかと俺は疑問に思った。
俺は何だかソワソワしてしまい、ソッーと部屋を出て、階段の途中のところに身を屈めて耳をすませると、香苗の声がダダ漏れだった。

「えー!? 今日は家に1人だからダメだって!」
「カラオケのときは友達と一緒だったからだよ」
「一緒でも今日はダーメ」
「彼氏じゃないってば」
「ムキになんかなってない」

少し沈黙があった後、香苗は心配そうな声を出し始めた。
なんだなんだ? なんなんだよ。
カラオケって……もしかしてあいつと話してるのか?

「……何かあったの?」
「……大事な話って何?」
「うん、うん」
「……それ、ほんとなの?」
「……そうなんだ」
「ちょっと! ちょっと待って! 切らないで!」
「……いいよ。ウチに来ても」
「うん、それでもヘンなことはしないでよね」
「うん、うん。じゃあ待ってるから。もう夜だし気をつけてね」

香苗が携帯を切ったのを確認した直後、俺は猛スピードでササッと部屋に戻り、何事もなくゲームを再開した。
戻ってきた香苗に俺は早速質問を投げかけた。

「なんだって?」
「なんか思ったよりも早く買い物終わっちゃってもう帰ってくるって」

香苗は悲しそうな顔で続けた。

「だから……今日はこれ以上は遊べない」
「帰ってくるってあとどれくらいで?」
「もうウチに近いとこだから5~6分で来ると思う」

どう考えてもさっきの電話の会話から推察するに親との会話じゃないのは分かっていた。
それでも何故か俺は知らずの内に香苗に合わせていた。

「マジかよ、すぐそこらへんじゃねぇか」
「そう。だから今日はホントにゴメン!」
「わーったよ、しょーがねぇーな。まあ香苗とゲームすんの普通に楽しかったし。今日は我慢するわ」
「マジでゴメンね! もうこんなことないようにするからさ」

さっきの会話を聞かなければ、今の香苗が演技をしているかもしれないなんて微塵も思わなかっただけに胸が苦しかった。

「おっけーおっけー。んじゃあ……そろそろ行くよ」
「そんな落ち込まないでってー」
「じゃまたな」
「また明日!」

香苗の満面の笑みがフェイクなのなら女優にでもなれるだろうな、とそのとき思った。

香苗の部屋を出たはいいものの、とてもじゃないがこのまま、はいはい今日は楽しかったですさようなら、なんて素直に帰れるワケがなかった。

ただでさえ部屋に充満する女臭くて甘ったるいニオイを嗅がせられながら、超エロい太股を見せつけられて交尾の準備万端だってのに。

時刻は7時半で、辺りは暗くなっていたが、俺は一応玄関の引き戸を開け閉めした後、自分の靴を持って1階の脱衣所に身を潜めて香苗が突発で家に呼んだ奴を待つことにした。

単独なのか複数なのかでだいぶ意味が違ってくる。複数であってほしいと俺は願い、ひとり俯いて待ち続けた。

<続く>

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