狂女167_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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狂女167

15-08-02 03:10

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「狂女」へ

父さんの存在で居心地がどんどん悪くなっていくのは女たちも同じだが、僕が、一緒に暮らすのをやめた方がいいと言うと皆嫌がったりためらったりした。
智子と芳美は夫と子供から黙って姿を消した手前、今更家庭に戻りにくいのはよくわかる。

その為、はっきりしないまま飼育生活が尚も続いた。
両親はやはりお互いに口も利かない形だけの夫婦で、僕が実質上の夫だ。妻を奪われ、おまけにうまそうな女体が目の前に幾つかあっても自由に手を出せないのは男として随分屈辱的で、よく我慢していられるな、と自分でも思う。そんな夫を母さんはとっくに軽蔑していて僕に平気で抱かれている。
女とは、たとえ相手が悪人でも自分を満足させてくれる男の方を好むものなんだろう。

僕にとってはありがたい事に、芳美と智子のそれぞれの旦那たちは捜索届を出していないらしく平穏さが比較的長く続いたが、正直、逆にそれが不気味な感じで、二人の家庭は今どうなっているのか時に気になりもした。
夫や子供は彼女を探していないのだろうか?
突然の失踪で特に子供は悲しんでいるのでは?
なんて仏心がたまに起きた。
しかし、その気持ちを強いて打ち消し、家庭の事は敢えて彼女たちに口にしないようにしていた。
芳美と智子の心の奥底までは勿論僕にもわからなかったし、知りたいとも思わなかったけれど、見た感じでは沈み込む事もなく、今まで通りセックス奴隷として僕に忠実に仕えてくれている。
二人は正に成熟し切った官能的な肉体を持っているので手放したくないのが本音だ。

そんな人妻たちを家の中で長く囲っていると自然に、皆を連れて一緒にどこかへ遊びに行きたいという気持ちが湧くのはどうしようもなかった。
特に今は夏休みで、青空と強い日差しは外への誘惑となって屋内の僕を掻き立てた。
出来るものなら五人の奴隷全員と共に海水浴にでも行きたかった。

つづき「狂女168」へ


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