狂女166_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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狂女166

15-08-02 03:10

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「狂女」へ

叔父さんは電話を通して、二日後の日曜日の夕方に父さんを【黒い蝶】に連れて行った。

二人が具体的にどんな行動を取ったのか詳しくはわからないが、父さんは終始心を閉ざしていて、おごられて【黒い蝶】で女遊びをしてもほとんど楽しい様子を見せなかったという。
元々父さんは、実の妹を長く愛人のように扱っていた義弟を異常な人間として嫌っていたので親しくなる筈がなかったし、僕が女を五人も自由に操っている事に比べたら、有料で女一人と遊ぶなんてつまらないのかもしれない。
父さんは家庭で起きている事を義弟には話さなかったのだろう、叔父さんから僕の性奴隷について聞く事はなかった。
夫婦仲が悪いから沈んでいる、と叔父さんは思っているに違いない。

一週間が過ぎて友里恵は結局自宅に戻り、僕は又四人の奴隷と暮らすようになった。
父さんとは女をめぐって特にもめはしないもののあまり口を利かず、家に居ると陰鬱な感じがした。
そしてそれが続く内に段々気が重くなっていき、もう飼育はやめようかと思うようになっていた。
それに、芳美や智子の失踪で警察が動き出すのが怖い。
彼女たちは、捨ててきた家庭に未練は無いのだろうか?

つづき「狂女167」へ


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