牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城
8年前、自分が広島で大学生をしていた時の話。サークルの1つ上の先輩で、ユカさんという人が俺の彼女だった。自分の彼女に"さん"付けは不自然かも知れないが、実際そう呼んでいた。加藤あい似…と言うと持ち上げ過ぎだが、そういう系統の顔立ちで、胸は大きめのEカップ。 生まれも育ちも広島県で、目上の人以外と話す時は基本、広島弁。「テスト前なんじゃけ、あんま遊びようたらいけんよ」と、年上らしく諭してくれる人だった。他県出身の自分には、そんなユカさんのネイティブな広島弁が好きだった。しかしサークル内のメンバーには、2人が付き合っている事は内緒にしていた。と言うのも、俺とユカさんが付き合い始めた頃、別の先輩がユカさんに告白してきたからだ。 ユカさんは俺の立場を案じて、「他大学の人と付き合っている」と言って断ってくれた。 実際本当の事を言っていたら、当時新入生だった自分は空気に堪えられず、サークルを辞めていたと思う。なお、その先輩は大学院へ進学するという事で、4年生になっても部室に入り浸り、結局最後までサークル仲間に明かす事はできなかった。そんなユカさんは女性では珍しくゲーム好き。同じサークルの山田という同期と、後に加わった高橋という後輩、それに俺とユカさんの4人で、よくゲームをしていた。登場人物をまとめるとこんな感じ↓・ユカさん4年生(22歳)・俺3年生(21歳)・山田3年生(21歳)・高橋2年生(19歳)分らの世代は、バリバリのスーファミ世代。ぷよぷよ、ボンブリス、ボンバーマン、そしてスト2。こういう対戦型のゲームを4人でプレイし、色々な『賭け』をしていた。『ビリの人がコンビニに飲み物を買ってくる。その時、1位の人は奢ってもらえる』そんな他愛の無い賭けだったが、それがある事でパーティ性が一気に盛り上がった。自分とユカさんの得意ゲームはスト2だった。と言っても、せいぜい狙って昇竜拳が出せる程度だったが、他の2人は格ゲーは全くのド素人。運の要素が絡むパズルゲームとは違い、格闘ゲームで実力差のある相手に負ける事はまず無い。実力的には、『俺 > ユカさん >>>> 高橋 > 山田』くらいだったと思う。さて、前置きが長くなったが、話の舞台は夏休みのサークル合宿。合宿と言っても実際は単なる飲み会。数棟のロッジを使い、夜は飲み部屋、睡眠部屋、麻雀部屋などに分かれて自由に遊ぶのが恒例。俺らは馴染みの面子で空きロッジに集まり、持参したスーファミで遊んでいた。そして、いつものようにゲームでケツになった奴が自販機まで走ったり、飲み部屋に酒やツマミを補充しに行ったりしていた。風呂あがりという事で、ユカさんの服装はTシャツ1枚。Eカップの巨乳がいつも以上に強調されて、山田も高橋もチラチラ視線を走らせているのが分かった。ボチボチ夜も更けてきた頃、山田が宣戦布告。「ユカさん、俺らとスト2やりません?」"俺ら"の『ら』が指すパートナーは、後輩の高橋だ。ユカさんも軽く承諾する。「ん?ええよ。何か賭ける?」実力的にユカさんがこの2人に負ける事はあり得ない。今思えば、2人が勝負を挑んだ時点で、その不自然さに気付くべきだった。山田がこう言った。「ユカさんに俺ら2人とも勝ったら、おっぱい触らせてください」頭の中にブチンという衝撃が走る。何を言っているんだコイツは。当のユカさんは、「えぇ?ちょっともう何いーよるん?」と冗談笑いで受け流している。もちろん俺も黙っていない。「オイオイお前ら飲み過ぎだろ。先輩困らせんなよ」と作り笑いで止めようとした。が、正直足は震えていた。だが2人は諦めない。拝み倒しのような言葉と暑苦しい気迫。最初は「彼氏がおるけぇ無理!」と言っていたものの、ユカさんは案外押しに弱い。「彼氏さん他大学でしょ?大丈夫ですよ」「そもそも俺らが勝つ見込みなんてないですし」そんな応酬が何度かなされ、最終的にユカさんが1つの妥協案を提案し、2人もそれで了承した。その妥協案というのは、山田と高橋、俺とユカさんがコンビを組んでのタッグ戦だった。山田・高橋ペアの勝利条件は、4戦全勝。つまり俺・ユカさんペアが、どこかで1勝した時点で終了だ。おまけに実力差は、明らかに山田・高橋ペアの方が劣る。実力的にも条件的にも圧倒的有利…どう転んでも負ける要素のない勝負だ。ならば口論を続けるよりも、さっさと勝負して黙らせれば良い。俺も妥協案を飲んだ。最初の対戦は、俺VS山田。コイツを秒殺して、このバカげた空気を終わらせる…そう思っていた俺は、試合開始から度肝を抜かれた。恐ろしく強い。どう考えてもいつもの山田の動きではなかった。こちらの攻撃は避けられ防がれ、返される。結局、相手の体力を半分も減らせず、ストレート負け。あまりの惨敗っぷりに、ユカさんも声を失っていた。「悪ぃな」と呟く山田と交代する格好で、高橋が入る。もはや嫌な予感しかしなかったし、実際予感は的中した。暴力的とも言える強さを見せつけられ、ほぼパーフェクト負けを喫した。ユカさんは「うーん、こりゃ想定外だなぁ」と苦笑い。俺は「すみません」と消え入りそうな謝罪をし、ユカさんの健闘を祈るしか出来なかった。しかし俺と同等以下のユカさんが、この2人に勝てる見込みなどない。冒頭に書いたように、運の要素が絡むパズルゲームとは違い、格闘ゲームで実力差のある相手に負ける事はまず無いからだ。予想通り現実は厳しく、画面はユカさんが蹂躙される光景を映すのみだった。ゲームが終わるとユカさんは「参ったねぇ」と観念したような溜息をついた。ウキウキ顔の山田と高橋。「約束じゃけ仕方ないけど…あ、でも服の上からじゃけぇね」と続けた。頭の中が真っ白…いや、どちらかと言えば真っ黒になった。「やめてくれ」…そう言いたいのは山々だったが、自分も参戦して完敗した以上、声が出なかった。そんな自分を他所に、「じゃ、失礼しまっす」と、山田はユカさんの後ろに陣取り、肩の上から手を回す形でEカップを揉み始めた。「いやーやっぱりユカさん、おっぱいデカイっすね」とニヤケ顔の山田。ブラ越しとは言え、大きさの感触は伝わるものだ。ユカさんは半ば呆れ顔で、黙って胸を触られ続けている。待ちきれなくなったのか、高橋もユカさんの側に寄る。「すんません、俺もいいですか?」と聞くのは口だけ。返事も待たずにユカさんの右胸を横から揉み始めた。俺のものであるはずの巨乳が、俺以外の男に、左右から揉まれている。胸の形が手の動きに合わせて変わるのが、Tシャツ越しでも分かる。ユカさんの呼吸が徐々に荒くなってきた。後ろに回っていた山田が、不意にユカさんのTシャツに首筋から手を突っ込む。おい待て、約束は「服の上から」だろう。何直に触ろうとしてやがる…。ユカさんも「あ、コラ!服の上からじゃ言いーよるのに!」と言うが、山田の手は止まらない。ドサクサに紛れて高橋まで服の下から手を入れる。次第に息が荒くなってきたユカさんから、ふいに「あうっ」という声が漏れる。聞き慣れた声…これはユカさんが乳首を触られた時に出す声だ。Tシャツ越しで見えないが、山田の手がブラの中で乳首を触っているのだ。ユカさんはHモード以外では、「くすぐったい」と言って乳首を触るのを嫌がる人だ。この声が出ているという事は、ユカさん自身が「そういう気分」になってしまっている証拠だった。実際、ユカさんは「ダメじゃって…」と言いつつ、あまり抵抗していない。それを察知してか、今まで遠慮がちだった高橋も、服の中でユカさんの乳首を弄び始めた。さすがにそろそろマズイ。これ以上エスカレートする前に、無理やりにでも解散させなければ…。「おい、お前ら。そろそろ終わりに…」そう言いかけた矢先、「ちょっとー何しょーるん!?」という、ユカさんの声が耳に飛び込む。思わず前を見ると、とんでもない光景が広がっていた。なんと仁王立ちした山田が、ジーパンのファスナーを開けて自らのチンコを出し、ユカさんの手で握らせている。「いや、まぁせっかくなんで…口とかダメですかね?」と言う山田。コイツ…ユカさんに、(知らないとは言え)俺の彼女にフェラさせる気だ。山田に触発されて、しばらく大人しくしていた高橋もチンコを開放させる。2人とも当然のようにギン勃ち状態。「ユカさんに抜いてもらったら、もう終わりにしますから!」「1回だけでいいですから!」…と、拝み倒しをしつつも、山田はユカさんの手を掴んだまま自分のチンコを握らせているし、高橋はユカさんの胸を揉んでいる。ユカさんはしばらく眼前から2本の棒から目を背けていたが、やがて呆れ・諦め・笑いなどの色々な感情を含ませた顔で口を開いた。「2人とも1回ずつ出しちゃるけぇ、それで終わり。もう絶対それで終わりじゃけ。ええね?」そして俺の目を見て少し申し訳なさそうにすると、とうとう山田の先端に舌を合わせ始めた。最初はチロチロと遠慮がちに舐めていたが、程なく覚悟を決めたかのように一気に頬張る。「ユカさん、めっちゃ気持ちいいです!」と言いながら、山田はユカさんのTシャツをめくり、またブラの隙間から胸を揉み始めた。ふいにブラが緩くなった。高橋が後ろのホックを外したのだ。ブラはそのままグイッと捲り上げられ、薄茶色の乳首とともに、ユカさんの巨乳が露出される。「ユカさん、オッパイ丸見えですよー」高橋が後ろから持ち上げるように乳房を揉み、山田が乳首を指先で弾く。「んっ!あぁぅ!」2人のムカつくほど息のあった連携プレーに、黙って山田のフェラを続けていたユカさんからも喘ぎ声が漏れる。「高橋!チェンジ!」…ふと山田が声を掛け、椅子から立つ。「いや危なかった~」というセリフから判断するに、射精寸前だったのだろう。腹立たしい事に、より長く楽しむためのブレイクタイムを挟むつもりなのだ。フェラの相手が入れ替わった。高橋はユカさんの眼前に棒を出すが、すぐには咥えさせず「ユカさん、口開けて下さい」と言う。ユカさんが黙って口を開けると、高橋は自分の棒を握り、絞り出すようにしごき始めた。。順番待ちの間に溜まっていた大量の我慢汁が溢れ、ユカさんの口の中へと流れ込む。悲しい事に、ユカさん自身も完全にスイッチが入っていた。そんな2歳下のチンコから出る汁を、拒む事無く口を開け、舌で掬うように受け止めている。ひと通りユカさんの口内に我慢汁を流し込むんだ高橋は、2~3度チンコをユカさんの頬に擦りつけた後、フェラを始めさせた。「どうですか?美味しいですか?」「別に…しょっぱいだけじゃけ…」そういうユカさんだが、高橋は続ける。「彼氏さんのとどっちが美味しいですか?」「……そんなん…彼氏の方がええよ」ユカさんはちょっと怒ったようにそう言う。離れてビールを飲んでいた山田が口を挟む。「ユカさ~ん、お世辞でいいから美味しいって言ってあげてくださいよ」そういう山田と何度もしつこく頼む高橋に、ユカさんも遂に折れ、「もう、分かった言やぁええんじゃろ?……彼氏のよりも高橋君の方が美味しい。…これでええ?」半ば無理やり言わされたセリフと分かっていても、これほどの屈辱はなかった。高橋の野郎…普段は大人しいくせに、こっち方面では支配欲的な趣向があるらしい。山田が残りのビールを飲み干し、再び歩み寄る。「おっしゃ、高橋、チェンジだ。ユカさん、お願いします」高橋が離れ、ユカさんは再び山田を咥え始める。山田はユカさんの頭に手を置き、口の動きに合わせて動かす。手を動かす度、口の奥まで入り込むのが分かる。その間、高橋はと言うと、ユカさんの左胸を鷲づかみし、自分のチンコを押し当てていた。乳首に自分の先端を押し付けて、我慢汁をローション代わりに乳首ズリをしている。まるで3PモノのAVのような光景だが、その女優は紛れもなく俺の彼女のユカさんなのだ。そうこうしているうちに、山田が限界を迎える。「ユカさん、どこに出してほしいですか?」そう聞く山田だが、端から出す場所は決まっていたようだ。「え?ティッシュ!」と言わんとするユカさんを尻目に、口からチンコを抜くと姿勢を落とし、ユカさんの右乳首に押し当てる。固い肉棒で乳首を圧迫され、乳腺がこねられる快感にユカさんが思わず声を漏らす。山田はそのまま派手にパイ射した。大量の精液が、ユカさんの胸にまとわり付く。2~3日で溜まる量ではない。その量を見て、俺はこの1件が計画的なものだった事を暗に理解した。「すいません、ちょっと出し過ぎました(笑)。あ、掃除してもらっていいですか?」そう言って山田は、再びユカさんの口にねじ込む。ユカさんは、おそらくまだ精液が残っているであろう先端を丹念に舐め上げた。「ありがとうございまっす!」そう言って山田が立ち去ると、すぐに高橋が復帰する。ユカさんは右胸にこびり付いた精液を拭きとる間もなく、高橋のフェラをさせられた。高橋は、精液で汚れていない左胸を揉みしだきつつ、右手でユカさんの頭を掴む。長い時間咥えているユカさんは、時々苦しそうにしながらも、高橋の棒をしゃぶり続ける。「ユカさん、そろそろなんスけど、口の中に出ていいですか?」そうは聞かれても、口の中にはチンコが入っており、頭も抑えられている状況では声が出せない。ユカさんは軽く首を横に振り、「んん~」と声を上げて"NO"の意思を示した。「あれ?ダメですか?じゃ、こっちにしときます」そう言うと高橋は、ユカさんの口からチンコを抜くと、強烈な勢いで顔射をかました。やはり相当の液量が顔面を直撃し、ユカさんは思わず目を閉じる。「俺の方も掃除してくださいね」高橋は再びユカさんの口に押し当てると、ユカさんは目を閉じたまま黙って口を開いた。「あ、ちなみにですね、俺まだ出し切ってないんすよ」高橋は笑いながら腹に力を入れると、ユカさんが顔が苦々しく変わった。残っていた精液を、口の中に出したのだ。同時に、額から鼻を伝って垂れ落ちた精液を、指でユカさんの口内に押し入れている。「そのまま飲んでくれたらティッシュあげますよ」2歳下の後輩に、完全に玩具にされたている。ユカさんの喉が上下に波打ち、口の中の汁が飲み干された。高橋に手渡されたティッシュで、とりあえず目の周りだけを拭く。可愛い顔に高橋の、自慢の巨乳に山田の汁をつけたまま半裸で佇む自分の彼女を見て、憤怒と同時に不思議な興奮感がこみ上げた。何て下卑た感情なんだ…と自分が嫌になった。ひと通り汁を拭き終わると、ユカさんは「お風呂行ってくる」と言い、少し泣きながら浴場の方へ1人で歩いて行った。その姿を見て山田と高橋も我に返り、「えーと、なんか、すみません」と言いつつ、場を後にした。俺は2人をぶっ飛ばしたい気持ちを堪え、1人で部屋を片付け始めた。この面子でゲームをしたのは、これが最後。正直言って、この1件以来、誰も「ゲームやろうぜ」なんて切り出せなかった。あの合宿の後、ユカさんと何を話したのか、不思議なものであまり記憶に残っていない。付き合い自体は続いたが、お互いあの日の事は口にしないようにしていた。しかしユカさんが卒論で忙しくなり、俺は俺で就活を始め、徐々に会う時間は減っていった。ユカさんは卒業後、(県内ではあるが)離れた地区で就職。そこから連絡を取り合う事は無くなり、程なく自然消滅した。当時はよく分からなかった、あの妙な興奮感を、最近になってようやく理解した。エロ関係の分野で「寝取られ」というジャンルが広がり、頻繁に目にするようになったからだ。「ああ、あの時の感情はこれだったのか…」と。感情を理解すると同時に、当時の興奮をやたらと懐古するようになり、こうして書き綴ってしまった。●おまけちなみに、なぜ山田と高橋があんなにスト2が強かったのか、後にカラクリを聞いた。第一に、高橋は高校時代から相当な腕の格ゲーマーだったらしい。ただし山田は本当に素人だった。コトの始まりは前年の合宿後、高橋が2学年上のユカさんに惚れてしまった事だった。しかし山田から、ユカさんには他大学の彼氏がいるという話を聞かされ、落胆していたようだ。そんな時山田の脳裏に、いつもやっていた『ゲームの賭け』が思い浮かんだ。「酒が入った時に賭けを持ち出せば、オッパイくらい触らせてもらえるかもな」その一言をキッカケに、高橋の好意は歪んだ方向へ向かってしまった。日頃からユカさんの巨乳をエロい目で見ていた山田にもメリットがあり、2人は共闘するようになった。山田がゲーム仲間に招き入れ、高橋は素人の山田を日々鍛え上げるという関係だ。高橋の家には、当時では珍しくオンライン対戦の環境もあった。上級者のアドバイスと実戦…両者が伴った特訓で、半年もすれば俺程度なら優に畳める実力が身についたらしい。しかし高橋も山田も、俺らの前では徹底して初心者を貫いた。本番の時、「負けるはずはない」という油断を植え付ける必要があったからだ。彼らが賭けにスト2を選んだのは、ユカさんを油断させる事、そして運に左右されずに「確実に勝てる」からだった。そんな事を嬉しそうに語る山田だったが、ふいに「悪かったな」と呟いた。「もしかして知ってたのか?俺とユカさんの関係…」と思ったが、そうではない。「いや、あの時お前も混ぜてやれば良かったと思ってさ。生殺しだったろ?」と笑う。思わず殴りかかりそうになったが、グッとこらえた大学3年の夏の話。
なし
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