家庭教師先の奥さんとその娘と関係を持ってしまった 3_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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家庭教師先の奥さんとその娘と関係を持ってしまった 3

15-08-29 12:41

順子さんと関係をもってから数日後の日曜日
アパートでのんびりいいとも増刊号をみていると携帯がなった。
着信をみると由香ちゃん、嫌な予感がした。

「もしもーしタッ君やっほー♪」朝からハイテンションの声
「由香ちゃん、おはよう朝から元気だね・・」
「朝ってもう10時だよwタッ君おね坊さんだねw」
「で、なんだい?」
「私、今日暇なんだよねータッ君遊ぼうよカラオケいこー」

能天気な声、そもそもこの子は与えてある宿題はちゃんとこなしてるんだろうか?
してないだろうなぁ・・・なんて事を思いつつTVを消して携帯を持ったままベランダに出る。

「由香ちゃんあのね、前も言ったけど連絡先を教えたのは予定の変更があったときに困るからで、本来家庭教師がプライベートで生徒と会うのは色々問題があるから禁止なの」

「タッ君の住んでるところの近くまできてるんだよ~ねータッ君のアパートってどこ?」
(この娘は本当人の話を聞かないな・・・)

由香ちゃんにしつこく聞かれて住んでる町内までは教えていたので来てしまったらしい。

「だめ、首に成ったら困るから」
「えー私が黙ってればいいじゃない♪」
「ダメったらダメ!お友達と遊びなさい!切るよ!!」
「あっちょっま・・プッツーツー」




「ふー・・なに考えてんだ最近の中1は・・」

そう言いながら再びTVを付ける、タモさんが喋らないゲスト相手に話題に困って「髪きった?」と聞いていた。

数十分ほどしてからだろうか、また携帯が鳴った。
着信を見るとまた由香ちゃん

「あーもう無視だ無視!子供に付き合ってられるか!」

そう独り言を呟いて携帯の電源を切りベットに放り投げる。
子供に付き合ってられるか・・か・・

「俺も子供だよな・・全然・・」

そう思って携帯をとり再び電源を入れる。
すると即かかって来た。

「うおっ!」

思わずビックリする、また由香ちゃん。

「もしもし・・」
「あっ良かった、もー、電源切るとか酷くない?」
「遊びには行かないぞ」
「もーそれどころじゃないよタッ君助けて!」

先ほどの能天気なテンシンと違って今度は鬼気迫る声

「はっ?」
「さっきヤンキーぽい人たちに絡まれちゃって、断ったんだけどしつこくて今コンビニに居るんだけど、外でずっと待ってるの。ねぇ怖いよタッ君!」
「ちょ、お母さんには?」
「お母さん今日お父さんの所行ってるから居ないの、電話したけど出ないから」
「そ、そうだ警察は!?」
「け、警察はね呼んだけど全然来てくれなくて・・」
「解った直ぐ行く、何処のコンビニだ!」
「えっとね○○って所の前の角の・・」
そこまで聞いて何処のコンビニなのか直ぐに解った。

「わかった、そこで待ってろ!直ぐに行くからな!」
「あっタッ君ちょ・・」

とにかく携帯と財布をジーンズに突っ込んでジャンパーを羽織って家を飛び出す。
コンビニは幸い近所だから走れば5分もかからない。
由香ちゃんに何かあったら順子さんに顔向けできない!!

「由香ちゃん直ぐ行くから電話は切らずにそのままで!」
「うん・・あ・・でも・・」

必死で走った。必死で走ったお陰で3分ほどでたどり着いた。
今思うとこんな全力疾走でフラフラの状態で不良グループ相手にいざという時、如何するつもりだったのか我ながら疑問だが・・・・

「はぁはぁ!由香ちゃん?!」

コンビニに飛び込んで思わず大声で呼んでしまう。
中の客も店員も何事かと一斉に俺を見る。

「あっタッ君!ヤッホー!」
「だ、大丈夫だったか?!不良は?!」
「あ、うんwあのねw」

「嘘?!」
「ごめんwだってタッ君電源切っちゃうからつい仕返ししたくて・・・」

フラフラと店の中に座り込んでしまった。

「あの・・タッ君ごめんね・・直ぐ冗談だって言おうと思ったんだけど・・・タッ君必死で走ってて聞こえてなくて・・へへ・・」
「あの、お客様どうかされましたか?」

店員さんが心配して声をかけてくる。

「いえ、ぜぇぜぇ・・大丈夫です・・」

そう言って二人店を出る・・まったく・・冗談にしても質が悪すぎる。

「いったいどういうつもりだ!こんな冗談洒落にならないぞ!!」

息が整ったのでようやく言いたい事が言える。

「ご、ごめんなさい・・へへ・・やり過ぎちゃったねごめんねタッ君・・」

謝ってはいるけど何処か本気で謝ってない。可愛い顔を作って上目使いでコッチを見上げてくる。

「・・・・・・本当に反省してんの?」
「うんごめんねw」
えへへと可愛い顔を作って上目使い。

「・・・・・・・」

この子のこの顔を見てるとどうも本気で怒れなくなる・・・・
まったく得なキャラクターをしてる。

「まったく・・」

「ね、それはそうとせっかく来たんだから遊ぼうw」
「あのねぇ!」
「ね、ちょっとだけwちょっとだけ遊んでくれたら帰るからね?」

首をかしげてお願いポーズ・・・絶対解っててやってるよねこれ・・

「まったく・・仕方ないな・・はぁ・・」
「やったー何する?どこいく?私カラオケがいいなぁ~w」
「ダメ!家に連れて帰ります」
「えーつまんないぃ!」

頬っぺたを膨らましてブーブー言う由香ちゃん。

「ダメ!君はほっとくとろくな事しないから家に居なさい!」

そういうと手を引いて強引に連れて行く。

「もータッ君の意地悪!」
「君に言われたくない!ほらしゃかしゃか歩く!」
「タッ君こわーい」
「・・・・・・・」

無視してずかずか歩く
赤信号で2人並んで待つ

「ねぇタッ君」
「なに・・」
「こうして手を繋いで歩いてると私達こいび・・」
「あ、青だぞ!」
最後まで聞かずに歩き出す。

「ムーッ!」

その後もずーっとキャンキャン色々言ってたけど全部無視して家に連れ帰った。

「よし、今日は先生を騙した罰だから悪いと思ってるなら家でじっとしてなさい!」
「えー家誰も居なくてつまんないよ!先生せっかくだからお話しようよ!」
「ダメ!家庭教師の日でもないのに順子さん居ない日に2人っきりなんて!」
そう言って玄関のドアノブに手をかけた時だった。

「ふーん順子さんねぇ・・・お母さんと2人っきりはいいけど私と2人っきりはいけないんだぁ~」

由香ちゃんがわるーい顔で笑っていた。
そうあの日俺を二階から見下ろして笑っていた時と同じ顔
しまったと思った・・順子さんなんて迂闊にも名前で呼んでしまった。

「いや、そういう事じゃないでしょ」
「嘘だぁ♪私知ってるんだからね」

ふふ~んと笑って由香ちゃんが階段に座る。

「なにを?」
「タッ君お母さんとキスしてたでしょ」
「なっ!馬鹿な事を!そんなこ・・」
「誤魔化しても無駄だよ、先生の口にお母さんの口紅付いてたもん♪」
「・・・・・・・・・・」

しまっ・ん?・まてよ?

「なっ!あの時、じゅ、お母さんは口紅してなかっただろ」

順子さんは確かに昼間俺に声をかけてきたときはバッチリメイクしてた。
でも俺と時間いっぱいまでベットでゆっくりして2人でシャワーを浴びたんだ。
危うくまた順子さんと言いそうになる、落ち着け俺・・危ない所だった。コレは引っ掛けだ!

確かに俺と順子さんの関係を怪しいと思ってはいるみたいだが、どうやら証拠があるわけじゃないみたいだ。

「ふーんw引っかからなかったかw」

まだ何か余裕の由香ちゃん・・油断できない・・・まだ何かあるのか・・

「引っかからないも何も本当に何にも無いよ!」

「でも、お母さんがあの日口紅つけてないって良く気がついたね♪」
「そりゃ、毎日ばっちりお化粧してる人が、化粧してなきゃ気になるさ!当然だろ・・」

何とか言い逃れしないと・・・それにしても勉強は苦手なくせにこういう事だけは妙に頭が回る子だなこの子は・・・

「でも、だとしたらまた疑問があるんだよね♪」

由香ちゃんは今のこの状況をとても楽しくて仕方が無い様子だ。

「な、なにが?」
「だって、あの日は先生と約束して私の進学の相談をしてたんでしょ?」
「そ、そうだよ」
「おかしいなぁ~♪おかしいなぁ~♪」

由香ちゃんは突然変な歌を口ずさんだ。

「な、なんだその歌は!」
「クスクスwだって可笑しいんだもんw」
「だから何が!」
「あのねぇ~お母さんはねぇ先生が来る時は毎回念入りにお化粧してるんだよ?」
「・・・・」
「先生が来る日は毎日丁寧にお化粧しちゃってさ、本当お父さんが居るのにねw」

順子さんが俺のために・・・なんだろうこのふつふつと湧き上がる嬉しさ・・

「なのに、2人っきりで先生と約束してたのにお化粧してないのって変じゃない?w」
「そ、そりゃお母さんだって忙しくて忘れる事くらいあるだろ・・」

「うーんそれはないと思うなぁwお母さんね面白いんだよw、先生が来る日はソワソワしちゃってさw時間が近くなってくると窓の外みてばっかりいるんだよw」

順子さんがそんな風に俺を待っていてくれてたのか・・・

「そう考えると、大体他にも変な所いっぱいあるよ」
「・・・・・・」

「大体私が中学1年なのに今から大学って可笑しくない?気が早すぎwふつう高校でしょ?」
「それに先生の大学って結構頭良いよね、うちのお母さんが私がそんなところにいけるなんて思ってるとは到底思えないもんw」
「ソレになんか2人妙に余所余所しくて可笑しかったしw」

「ね、本当はお母さんと他の事してたんじゃないの?w」
「ほ、他の事って・・・」
「えーそれを中学1年生に言わせるの?w」

嘘付けお前絶対中学生じゃないだろ!小悪魔!

「・・・・・・・・」
「女の子が好きな男の子の前でお化粧落とす場合なんて限られてると思うけどなぁ♪」

「いや、ない!それは無い!本当にただ、君の勉強について相談してただけだ!」

「まあ、お母さんもタッ君も一生懸命隠したい気持ちは解るけどねw」
「私は別に良いと思うよ、お父さんも浮気してるしね♪」
「えっ?!知って・・」

はっ!しまった・・俺がその事を知ってちゃ可笑しいだろ!!俺の馬鹿!!
俺の反応にニヤリと笑う由香ちゃん

「お母さんに聞いたんだwふーんwあの人そんな事も そ う だ ん してたんだwふーんw」
「いや、話の流れで・・それより由香ちゃんは知ってたのかい?」
「うん、お母さんより先に気がついてたよw」
「な、なんで?」
「ふふ何ででしょうw」

この子はこんな事すらこんな風に話せるのか・・・

「それはね、私がお父さんの浮気相手だからよw」
「な、なにいいいいいい!!!」
「キャハハハwタッ君面白いw直ぐ本気にするw」
「そ、それも嘘か?!」
「嘘嘘w私あんなおっさんタイプじゃないしwもう本気にしないでよwそんなのマジキモイからwありえないってw」
「おっさんって実のお父さんだろ・・・」
「まあねwでも私達を裏切って他の女の所にいくような人どうでも良いとおもわない?」

「マジ最悪、浮気相手の女見たことあるけど超ケバイの凄い趣味悪いし」
「一体何処で・・」
「うん偶然なんだけどねwお母さんのカード使って友達とちょっと学校抜け出して遠出して買い物してたんだwそれでナンパされたから男の子達とカラオケ行ったの」
「でもその男の子達やる事ばっかなの、人の歌聞いてくれないんだよね、最悪でしょ?」
「・・・・・・」
「んで、ウザくなってきたからトイレいく振りしてエスケープしたわけ」
「そしたらさ別の部屋からその女とお父さんが出てきたわけよ腕なんか組んじゃってね」
「私に気が付いて咄嗟に手を振りほどいたけど、隣の女は私の事しらないからしつこく擦り寄っちゃってw」
「大体、あなた今海外で、帰ってくるのは1週間くらい早くないですか?って感じだから誤魔化しても無駄だよね」

「それで・・どうしたんだ?」
「べつに、私も友達と一緒だったし、他人のふりして別れたよ、恥ずかしいじゃん、言いふらされると困るし」
「何で直ぐお母さんに言わなかったの?」
「お母さんに言おうと思ったんだけどね、その後直ぐお母さんも気がついたみたいだったし」
「遊び歩いてるの怒られるの面倒だったから黙っておいたんだ」

「それにさお母さんも娘の狙ってる男の子にお熱だし、良い気味だと思ったし」
「・・・・・・」
「やっぱり親子だからかなぁw男の趣味って似ちゃうのかもねw」
「いや、俺とお母さんはそんな関係じゃ・・・」
「まあまあw良いから良いからw」
「いや、良くないだろ・・」
「もータッ君往生際悪いよw」

「お母さんとお父さんが今日どこかで会って話し合いしてるのは本当だよ」
「なんか隠してるつもりみたいだけどバレバレだし」
「良かったねタッ君、お母さん達別れるつもりだよ」

この子は何がそんなに楽しいのだろうか・・

「いや、そんなこと良いとか悪いとかっていう事じゃないだろ・・」
「由香ちゃんは悲しくないのか?」
「うーん・・元々お父さんって家に殆ど居ない仕事人間だったし」
「お母さんと私って似てるから、似たもの同士でなかなか上手く行かないんだよね」
「お父さんが浮気してるの知って、なんか納得しちゃったっていうか」
「納得?」

「そう、あーこんなものかなってね」
「そりゃちょっと悲しかったけど直ぐにどうでも良くなったよ」
「だってどうなってもお父さんは私にとってはお父さんだし、お母さんもお母さんだし」
「別に変わらないと思わない?」

「解らない・・」
「まあ、タッ君にはわからないかもねwふふw」

「とにかく、私は別に良いと思うよwタッ君とお母さんがそんな風になっててもねw」
「ソレを言いたくて今日はあんな嘘までついたのかい?」
「うーんそういうわけでもないんだけどw」

「マダなんかあるの?」
「うーんwだって悔しくない?」
「悔しい?なにが?」
「だって好きな男の子をお母さんにとられるってさ悔しいじゃん」
「・・・・・」
「タッ君って年上好きなんだね」
「別にそういうわけじゃないけど・・」
「じゃあ、お母さんが特別なんだ」
「・・・・・」

「私とお母さんって似てるよね」
「まあ、親子だからね見た目は良く似ていると思うよ」

これは認めるところだ、この親子は見た目はそっくりだ。
あと何年かして由香ちゃんがもう少し大人っぽくなったら姉妹と間違われるかもしれない。

「お母さんと結婚するの?」

「いや・・それは・・」

それはない気がする・・今の所そんな甲斐性は俺にはないし
何より順子さんがうんとは言わない気がする・・・

「まあね、歳が違いすぎるもん流石に無理でしょwお母さん確かに娘の眼からみても今は美人で綺麗だけど、あと何年したら流石にねw無理があるよw」

「ね、お母さんと別れてさ私と付き合わない?」

うふっと可愛く上目使いで胸を寄せてあげるようなポーズ

「はあ?なんでそんなことになるんだ!?」
「だって、私お母さん似だし、そのうちお母さんみたいになるよw」
「見た目はそうかもしれないけど・・俺と君じゃ歳が違いすぎるだろ、君には君にぴった・・」

「はあ?何言ってんのタッ君、歳のこと言い出したらタッ君とお母さんの方がよっぽど無理あるじゃん!」
「中学生と大人が付き合うとロリコンがどうとか大人は言うけど私達だってそこまで子供じゃなし、私の周りだって大学生と付き合ってる先輩とか同級生いるよ?常識じゃん」
「いや、確かにそんな奴俺の知り合いでもいるけど・・・でも・・俺は一応家庭教師として・・」

「やめる!」
「えっ・・」
「じゃあ家庭教師辞める!」
「いや、それは困る・・」
「何が困るの?お母さんと会えなくなるから?」
「いや・・そうじゃない・・俺は・・」
「じゃあさ、こうしよ!」

良いことを思いついたような感じで由香ちゃんが言う。

「あのね、付き合ってくれなくてもいいから、時々デートに連れて行って」
「はあ?いや、それ可笑しいでしょ」
「可笑しくないよ私とタッ君は付き合ってない、でも顔見知りだから友達でしょ」
「友達と遊びに行くのは可笑しくないじゃん」

「いま、デートって言ったじゃないか、それに俺と君は先生と生徒・・」
「その生徒のお母さんとイケナイ事したのは誰かなぁ?」
「ぐっ・・・」
「タッ君・そろそろ観念した方が良いぞよ」

殿様みたいな言い方をする由香ちゃん

「誰よそれ・・」
「ねー良いじゃない、デートしようデート」
「・・・・・・」

これは、もう仕方ないのか・・・

「わかった・・遊びに行くくらいなら良いよ・・・」
「やりぃw」

由香ちゃんが飛び跳ねる

「じゃあ約束のチューして」
「はあ?!遊びに行くだけだろ!」
「だめ、何か信用できる事してくれないと信用できない!」
「ほ・・」
「頬っぺたとか言ったら怒るよ」
「・・・・・・」

「解った・・」
「あ、因みにファーストキスだから気持ちこめて良い思い出にしてねw」
「嘘だろ・・」

とても信じられない・・

「あー傷つくなぁ・・本当だよ・・」
「ごめん・・」
「ふふwタッ君のそういうところ好きよ♪」
「キス・・するぞ・・」
「うんw」

そういうと由香ちゃんは玄関に立つ俺のそばにやって来て両手で俺の左右の腕を掴むとつま先立ちして目を閉じた。

言われたとおり出来る限りロマンチックを意識してキスした。

「ふふふwキスしちゃったーwタッ君と初キスw」
「ありがとうタッ君、デート楽しみにしてるからね!今日はありがとう!バイバイ!」
そういうとささーっと二階に上がって行ってしまった。

なんだったんだ・・・そう思いながら玄関のドアを開く
すると見知らぬおじさんが丁度ドアの前に立ったところだった。

「どちら様ですか?」

その見知らぬスーツ姿のおじさんは俺を見てそう言った。

「えっいや俺は・・・」
「あら、先生どうかされましたか?」

おじさんの後ろから聞きなれた声がした。

「あ、じゅ由香ちゃんのお母さんどうもこんにちわ」
「順子この方は?」
「由香の家庭教師の先生よ、言ったでしょもう1年も来て頂いているのよ」
「そうですか、由香がお世話になっております。」
「はい、こちら・・こそ」

俺が挨拶するのをまたず、そのまま玄関の中に引っ込んでしまった。

「あの・・・なんか俺まずい事・・・・」
「ごめんなさい、ああいう人なの」

順子さんは静かに首を左右にふる

「それより、今日はどうしたの?」

急に何時ものお母さんからあの日の順子さんの顔になる。

「いえ、由香ちゃんから今日電話がきて・・・」

かいつまんで今日の出来事を話す。
旦那さんの浮気に気がついていた事や、それを順子さんに業と黙っていた事は伏せた。

「あの子そんなことを・・・ごめんなさい・・タクヤ君に迷惑かけてしまったわね・・」
「いえ・・別にいいですけど・・でも本当に良いんでしょうか?」
「なに?」

柔らかい表情で首をかしげて上目使い・・由香ちゃんと同じ仕草だけど、順子さんのそれは年齢と共に積み重ねた色々な物がにじみ出ているように思えた。
何処までも柔らかい表情と声・・・とても安心する。

「いえ、仮にも中学生の生徒さんとデートなんて・・・親御さんとしては・・・・」

「ぷっwタクヤ君のそういう所好きよw」
「え・・・笑わなくても良いじゃないですか・・・」
「ごめんなさいwふふふw」

ふふふと旦那さんに聞こえないように気を使って静かに笑う順子さん。
改めてみると今日の順子さんは何時もより大胆な服を着ている。

「ひどいなぁ・・これじゃあ真剣に悩んでる俺が馬鹿みたいじゃないですか・・」
「ふふ、ごめんね、今日は本当最悪の日だったからタクヤ君の顔見たら嬉しくてw」
そういう風にいわれると急に嬉しくなる・・俺って単純だ。

「タクヤ君が良いなら遊んであげて頂戴」
「本当に良いんですか?」
「いいわよ、貴方の事信用してるしね、何処の誰かもわからない男と遊び歩かれるより、親としては安心じゃなくて?」
「いや、そういう事じゃなくて・・その・・つまり・・」

お母さんとしては良いのかもしれない・・先生として信用されてるそれはいい。
でも、俺が本当に聞きたい事はそういう事じゃない・・

「ああ・・そういうこと・・・ふふw」
「また笑ってるし・・」
「ごめんねw私そういえばタクヤ君の彼女だったわねw」

その一言で天国に上りそうな俺の気持ちが理解して貰えるだろうか
順子さんが俺の彼女・・なんて嬉しい響きだろうか
うやむやな関係に一筋の光明がさしこんだように思えた。

「そうね、一応、私達そういう関係だったわよね」

その一言で地獄に落ちた。

「・・・・一応ですか?」

「やだ、ごめんなさい、今のは酷いわよね・・ごめんなさい・・」

失言だったと思ったのか急に不安げになって俺の手を掴んで謝ってくる順子さん

「いえ・・別に・・・」
「本当ごめんね・・方の事は世界一大好きよ・・家族が居なきゃ、今此処で直ぐにでも貴方とキスしたいと思ってるのよ?・私の気持ち、お魚みたいに綺麗に開いて貴方に、見せてあげれたら良いんだけど・・」

頭の中で綺麗に捌いてひらきになった魚が思い浮かんだ。
確かにそんな風に全部相手に気持ちが見せられたらどんなに良いだろうか・・・

「とにかく私は貴方を信じてるの、それこそ色んな意味でね、だからあの子の事も任せられるの」

キュッと手を握ってくれる。でも目線は窓の方をみてご主人への警戒も怠らない。

「あの子は小さい頃から一人で自由にしてきたから、もう私のいう事も主人のいう事も聞かないの。親として情けないけど・・それにあの子が私と貴方の事を怪しんでるなら、なおさら私のいう事なんて聞きはしないわ・・」

「見た目はまだまだ子供だけど、あの子は私とあの人の子だから最近は何を考えてるか解らないないの・・それに今はあの人との事でいっぱいいっぱいよ・・」

二階に目をやりながら溜息をつく順子さん

「でも、キスとかは不味かったですよねやっぱり・・・」

「ふふw由香とのお子様チューくらいその後、何倍も2人っきりの時にしてくれれば良いわw」

人差し指を俺の胸の上でくるくるとなぞって上目使い

そこで俺の後ろで再びガチャと玄関の扉が開き旦那さんが顔を出した。

「おい、何時まで話してるんだ先生にもご迷惑だろ」

旦那さんは明らかに不機嫌だった。

「はいはい、貴方は興味ないでしょうけど由香の成績の事で色々相談してたのよ」

さっきまでの柔らかい表情とは裏腹に明らかに敵意のある表情だった。
不道徳だけどやっぱり優越感を感じずにはいられなかった。
順子さんにとって旦那さんはもうそういう存在ではないと思えた。

「おい、先生の前でそんな事!」
「解ったから少し待ってちょうだい!」

きっぱりと強い口調で言われた旦那さんはまだ何か言いたそうだったがスゴスゴと玄関をしめた。

「いつもあんな感じなのよ、外面だけは気にするんだから・・」

けわしい表情を解いて俺のほうに柔らかい何時もの顔で順子さんが言う。

「あの、じゃあ俺も今日はそろそろ帰ります。」
「あ、そうねごめんなさい・・今日はバタバタしちゃってて・・」
「今から、話し合いなの・・・頭痛いわ」
「?」
「私達離婚することにしたのよ」
「えっ?」
「というより離婚したいと私は思ってるんだけどね、あの人は別れたくないみたいだけど」
「旦那さんは順子さんの事まだ・・」
「違うわよ、少なくとも半分以上は対面よ・・」
「とにかく今日はゆっくり話が出来そうに無いのごめんなさいね」
「いえ、じゃあコレで」
「ええ、気をつけて帰ってね送ってあげれなくて御免なさいね」

そう言って俺は順子さんと由香ちゃんの家を後にした。
俺が角を曲がるまで順子さんは手を振ってくれていた。

<続く>

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