3人でドライブ(1)_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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3人でドライブ(1)

15-09-06 06:08

ナオといいます
就職できてなかった まだバイト中の身分だった時の話です

当時付き合っていた彼女「さやか」
俺たちは同じコンビニでバイトしてたんだが
そこで同じ年の男子「裕也」と仲良くなり
よく三人でファミレスに行ったりした

そんなある週末
たまたま三人同じ時間に上がれる日があり
三人で 夜景でも見に行こうか と
俺の小さな中古車でドライブに出た

助手席には さやか
後ろに裕也が座り
地元で有名な夜景スポットに上がっていった

車の中では
いつものように話を楽しんでいた
「裕也は好きな子は居ないのか?」とか
「オーナーがうっとうしい」とか

さやかも
裕也と仲がよく
簡単に身体をぶつけ合ったりするから
正直 たまに嫉妬していた

裕也は楽しそうに関わってくるが
さやかを奪ったりする感じは全く感じられなかった

夜景スポットの小さな駐車場は ほぼ満車で
小さな愛車が幸いして なんとか角に停める事ができ
三人で夜景が見える丘に上がった

そこは なんというか
メロメロ というか
イチャイチャ というか

多くの二人組みが 寄り添うようにベンチに座ってたり
立って キスとか してたり

三人で来た俺たちは
いきなり気まずい感じに包まれ
夜景は少ししか見ないで
丘から降りることにした・・・・

「まいったな、こんなにカップルだらけじゃ、俺 辛いじゃん」
裕也が少し笑いながら それを何回も言っていた

「裕也も、彼女作って 来れたらいいね」
さやかは 裕也に優しく話しかけながら
裕也の腕を掴み、腕を絡ませていく

それをみた俺
嫉妬から つい 変な話をしてしまった

「さやか、裕也に女の良さを教えてやる気か?やさしいなぁ」

「え?ち、違うよ そんなんじゃないって」
急に腕を放し 焦ったように俺に話してくるが
なんだか 素直に元に戻せなかった・・・

「俺、ちょっとトイレ行って来るから、さやかと裕也で その間、イチャイチャしてていいぞ」
そう言って、俺は車の鍵をさやかに渡した

「なに?怒ってるの!?」

「怒ってない!早く行けって」

俺はそう穿き捨てるように話してから 駐車場脇のトイレに向かった

トイレに入り、情けなく壁に隠れてから
そっと 二人を伺ってみた

数秒 二人が何か話していたが
やがて歩き出し 車に向かっていく

そして

後ろに裕也が乗ると

さやかも その後部座席に入り ドアを閉めてしまった・・・・

「まじかよ・・・・」

そう思いながらも 暫く車を見ていたが
暗くて 全く様子が伺えなかった・・・・

落ち着かない気持ちのまま数分耐え
トイレから 歩道伝いに車に近づいた

後部座席が見えてきたが
二人の頭が並んでいることしかわからなかった

ゆっくり近づくのも変だから 自分なりに堂々と車に近づき
運転席のドアを開けた

「おかえり!どう?いつもより裕也に近いでしょ?」
さやかは笑いながら 裕也と並んで座る姿を見せていた
が 二人の間に隙間があり 内心 ホッとしてる俺が居た

「なんだ いちゃいちゃしてなかったのか」
「するわけないだろ。な、さやかちゃん」
「そうだよね。裕也はそんな男じゃないよね」

そんな会話にも 嫉妬してしまった
「さやかの魅力が足りないんじゃないか?」
「なによ!その態度!今日おかしいよ?ナオ・・・」

俺は、無言で車を出し
少し荒い運転をしてしまっていた

「ナオ!危ないって、きゃ!」

車が揺れ さやかの体が裕也に押し寄せる形になっていく
「ナオ、どうしたんだよ、さやかちゃんが怖がるだろ」
「裕也、さやかを 女として見たことある?」
「え?なんだよ 急に」
「今だけ 触ってもいいぜ」
さやかが嫌がるのを見てみたくて 意地悪に言ってみた

「そんな・・・ナオ、どうしたのよ、、きゃ!」
カーブの度に さやかと裕也の身体はくっついてしまう

「ナオだって、女を触ってみたいだろ・・・」

暫く
「きゃ」「わ」と
小さな悲鳴を後部座席で出させる運転をし
信号に止まってしまった

ミラーでさやかの顔を見ると
少し怒った表情をしているのがわかる

信号待ちの沈黙の最後
さやかは 鏡越しに俺を見て話した

「ナオが 望むなら・・・・裕也に、触られちゃうからね」

そういいながら、さやかは 裕也の手を取り
鏡越しに 俺に見せるように
そ手を 胸に運んでいった・・・・


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