盗撮された昼下がり
高校教師と教え子が結婚して町でも噂が広まった頃、何も悪い事をした訳じゃない卒業してから結婚したんだからと思いながらも教室で生徒から冷やかされる様になって健次はこのままじゃ不味いなと学校から離れた隣街にマンションを借りた。 妻の真愛は新居のマンションに団地みたい、まるで私は団地妻ねと笑ったが前より広くなった部屋や奥さんと呼ばれて新妻のように気分は満更でもなく喜ぶ顔が昨日の様だ。その一方で私は早く帰りたいと思う意志とは反してクラブの顧問を任されたり仕事が増えて帰りが遅くなったり妻の求めにも「疲れた」と応えられなくなっていた。 そんな帰りの遅い健次を真愛はベランダから健次の帰って来る姿を探しながら月を見て煙草を吸いながら待ていた。真愛は煙草も吸えなかったが健次の帰りが遅くなって近所の奥さんとお茶をする様になってから待つスタイルになった。女が煙草をと健次に叱られると思い部屋で吸えなかったからです。しかし、そんな時間も好きだと言ってくれる健次を思う幸せな時間で真愛は幸せってこう言う事と思っていた。 だがそんなベランダの真愛を見ている姿があった。初老の山上だ、山上はニュースで「今夜スーパームーンが見れます」と聞いて望遠鏡を覗いていて真愛を見てから真愛の姿を盗撮していた。なに盗撮と言っても真愛の裸を見た事は一度もないと嘯いた。山上は真愛の洗濯物を干してる姿や買い物帰りの姿を撮っただけだと「先生も主婦のパターンなんて決まっているから毎日見てたら飽きるだろ?精々嬉しいのは新婚の時だけだ興味も無くなるよ」と嘯いて健次は山上に注意だけで警戒心を解いた。健次は教師として大事にしたくなかった。引っ越してまた引っ越しになればお金も通勤時間も馬鹿にならないからだ。健次はあれだけ注意をすれば山上もこれ以上は真愛に変な事はしないだろうと思っていた。次は警察に被害届を出! だがその夜は違った。健次は生徒の親から娘が帰らないと連絡があり捕まって帰れなかった。山上は我慢していたがその時間が近付くにつれ禁断症状の様に落ち着かず一人言の様に「一目だけ一目だけでも見られれば一瞬でも…」と思い欲望に負け望遠鏡を覗いてしまった。 山上は「おぉ!!いいね」と声を上げた。真愛は風に吹かれて乱れた髪をかきあげながらスマホで話していた。相手は勿論、健次「大丈夫?」「変な人どうしたの?」「…遅くなるからちゃんと戸締まりして先に寝て良いよ」「うん、わかった」山上が「いいね」と声を上げたのは真愛の横で円形ハンガーのストッキングや下着が風に吹かれて回転していたからだ。山上は姑の様に「早く取り込まないと湿ってしまうよ」と呟いた。すると真愛は応える様に取り込んで窓を閉じるとカーテンを閉めた。 勿論、偶然で山上が念じなくても真愛は取り込んだが、しかし山上は真愛を見れなくなってガッカリした様な…初めて真愛と思いが通じた様に感激して「ありがとう」と真愛に感謝した。するとカーテンの閉まった隣の部屋の電気が点いた。山上は「来い来い」と念じた「来たぁー!!」当然である来なければ電気など点ける筈がない。なのに山上は真愛に「脱げ脱げ」と念じた「やったぁー!!」その後も山上は「ブラブラ、ブラを取れ」「パンティーパンティー」「お尻を突き出せ」と念じ続けていた。真愛はただ入浴中に下着を手洗いしているだけなのに、山上は念じれば叶うんだと夢中でシャッターを切り続けていた。真愛は山上が見ているとも知らずに健次の帰りが遅いと知って開放的になっていた。 風呂上がりに全裸で窓ガラスを鏡にストレッチを始めた。そんな真愛を見ながら山上は扱き始めた「なんて良い女なんだ抱きたい」真愛はレースのパンティーを着け短めのワンピース寝巻きに着替えた。普通のパジャマやトレパンだとラブラブの回数も減ってしまうと近所の奥さんに聞いたからだ。 健次が帰ると真愛はベッドに大の字になって寝ていた。「オイオイ」と布団を掛けると真愛は私の首に手を回して「遅い…して…」と私をベッドに引きずり込んだ。「明日も早いんだから寝ろよ」と言いながら健次は何も無かったんだなと安心した。電気を消した部屋の中を月明かりが照らしているとも知らずに、そして山上が見てるとも知らずに合体した |
コメント