醜女の復讐10_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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醜女の復讐10

16-01-09 11:12

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「醜女の復讐」へ

パンストを脱がせている間、麻美が泣き崩れてしゃがんだ。
「ちゃんと立ってなさい」再び立ち上がったのを確かめて真弓のパンストを脱がせ続けていく。
「嫌・・・」「泣かないの!」やがてピンクのパンティとブラジャーだけにした。

スリムな麻美に比べて豊かな肉付きだが、締まっていて官能ぷんぷんだ。
「憎らしい」文代は薄笑いを浮かべて後輩たちの体を眺めた。
それから自分も服とジーパンを脱ぎ、更に淫液で濡れたパンティを脱いで、箪笥の引き出しから取り出した紫のパンティに履き替えた。
ジーパンは履かず、青い水玉模様のシャツをだらしなく着たまま、「ほらコーヒーを飲んで。もう冷めちゃってるけど」とつっけんどんに勧めた。
麻美と真弓は涙を拭って又座卓に正座し、渋々コーヒーを喉に流し込んだ。

文代はテレビのスイッチを入れ、二人の前であぐらをかいてブラジャー姿の彼女らを眺めた。
「いい格好だこと」「・・・」「今日はここで泊まっていって」「え!」二人は驚いて顔を上げた。
「遠慮しなくていいわよ」「・・・」顔を見合わせる二人を愉快に思いながら文代は灰皿のたばこを手に取って又吸い始めた。

麻美たちに、今夜は友達の家で泊まる事にしたと家族に電話を入れさせた。
当分ここから逃げられなくした後輩たちに対し、文代は小鳥を篭に閉じ込めたような満足感に包まれていた。
どう料理しようがこちらの勝手だ。
煮て食おうと焼いて食おうと・・・。
まだ時間はたっぷりある。
今更ながら、自分が陰険な性格である事を思い知るのだった。
麻美たちの方は、相手が職場の同僚とは言え、まるで誘拐されているような重苦しい気分で、コーヒーが殊の外苦く感じられた。
まだ下着を着けているからいいものの、先輩の粘り付く視線がたまらなく嫌で、これならむしろ男の方がましな感じだった。

三人の間に会話は全く無く、後輩たちを厭らしく見ていた文代も、彼女らが話し掛けてこず、自分と目を合わせようともしないのが不満で、「あんたたち、よっぽど私が嫌いなのね」と自嘲気味に言った。
二人は尚も黙っている。
「少しは先輩に敬意を示してよ」「・・・」「あーあ、よっぽど嫌われたもんね」文代は投げやりな口調で言って両手を頭の後ろに組んだ。
「そりゃ顔が悪いし、性格が暗いからね」少し間があった後二人を見ながら、「あんたたちは若くてきれいだからいいわよ。どうせ結婚するんでしょ?」と劣等感剝き出しで言った。
その負け犬めいた話し方が麻美と真弓には実に不愉快だった。

つづき「醜女の復讐11」へ


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