[5]_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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[5]

16-01-09 11:13

 夕方、帰宅する人々を乗せた電車はほぼ満員だった。
見渡しても座れそうな席はなく、小学六年生の長野拓(ながの たく)はしかたなく扉の前で立ったまま窓の外を眺めていた。
服装は学校指定の体操服で、肩からはスイミングのバックを下げている。
拓の学校では学校指定の体操服が制服代わりで、白地に青い襟の半袖と、青地に白のラインが通った半ズボンという出で立ちだった。
足元はヒザ下の白ソックスと同じく白い運動靴だ。

 毎週木曜日は、学校から家に帰るとすぐに着替えてスイミングスクールに向かう。
特別に運動ができるわけでもない拓にとっては、スイミングスクール通は特に意義を感じるものではなかった
ただ、仲の良い友達が多く通っているのでかろうじて続けているのに過ぎなかった。
いつもならそんな友達と講習が終わったあとの自由時間にふざけあったりして時間をつぶす拓だが、今日は居残る友達を置いていつもより早い時間の電車に乗っていた。

 はじめて乗る時間帯の電車は、帰宅ラッシュとぶつかって予想以上の混雑だった。
水泳バックを下げ、髪の毛を濡らしたままの拓は、ひと目でスイミングスクール帰りだとわかったが、乗客たちはそれぞれ自分の携帯電話や新聞、文庫本に目を落としていて扉の前に立つ体操服姿の少年のことなど気にも留めていなかった。
「しっぱいしたなぁ…」
拓の視線は窓の外だったが、意識は自然と下半身の違和感に向かっていた。

 スイミングの日は普段、拓は学校から帰るとすぐに体操服の中に水着を履いて家を飛び出すのだが、今日は委員会で遅くなったせいで慌てていて思わぬミスをしてしまった。
水着を中にはいた時、着替え用のボクサーパンツをバックに入れてくるのを忘れてしまったのである。
講習が終わり、いざ着替えようとして体を拭いている時に思い出したのである。
当然予備の下着など持ってきていないし、濡れた水着の上から半ズボンを履くわけにもいかず、一緒に着替える友達たちに気づかれないよう素早く競泳水着を足から抜き取り、そのまま半ズボンを引き上げた。
引き上げた途端に後悔と恥ずかしさが襲ってきた。
綿生地の半ズボンの裏地はザラザラとしていて、今まで直接触れたことのないような部分に触れると、嫌でも違和感を感じずにはいられなかった。
おまけに普段ボクサーパンツを履いていて、ピッチリした感覚に慣れた拓にとって、綿生地の半ズボンはあまりに頼りなかった。
固定されないペニスは歩くだけで左右に振れ、ザラザラした裏地が心地悪かった。

 6年生になってからというもの、急に体が第二次性徴を迎え始めた拓は、声変わりや発毛はまだ起きていなかったものの、大きくなりはじめたペニスが悩みの種だった。
スイミングスクールでも、学校の水泳の授業でも、水着になると股間の盛り上がりが目立ち始め、いつか友達からからかわれるんじゃないかと気が気ではなかった。
そんな拓の気持ちとは裏腹にペニスは順調に成長を続け、最近は勃起してしまうと亀頭の先端が先覗くようになってしまった。
拓は未だオナニーはおろか夢精をしたこともなかったが、このまま順調にいけば、自然にそれを迎えることも間近だっただろう。

 扉側の縦長の窓は、拓の太ももあたりまである。
暗くなり始めた外の世界に車内の明かりに照らされてうっすらと自分の姿が映しだされた。
いつも通りの体操服姿だが、半ズボンの前が不自然にふくらんでいる。
「疲れマラ」などという言葉を、拓は当然知らない。
学校のあと、ヘタなりに精一杯講習を受け、普段なら帰りの電車でうとうとと船をこぐこともある。
拓のペニスは、そんな一日の疲れから持ち主の意思に反して硬さを持ち始めていた。
完全な勃起には至っていなかったが、意識して見れば、少年のそれが左向きに収めら、半ズボンを持ち上げていることがわかった。
拓はただひたすら無心になって股間が収まることを待っていた。

 ふいに、なにかが股間に触れたような気がした。
窓に映るのはあいかわらず情けない姿の自分と、満員電車に揺られる大勢の人々である。
拓はその時初めて自分のすぐ隣ににスーツ姿のOL風の女性が立っていることに気付いた。
年は20代半ばぐらいだろうか、拓よりも頭一つ身長が高く、栗色の髪の毛を後ろに束ねた横顔は幼さがあり、美人というよりも可愛いらしいという表現がぴったりだった。
右手は携帯をいじっているが、左手は遊ばせている。
「この人の手が当たったのかな?」
乗客に背を向けて窓側を向いているのは拓とこの女性だけである。

 満員電車と言っても、特に揺れたわけでもなく、自然に女性の手が拓の股間に当たるということは考えにくい。
偶然だったとしても拓としては半勃起しているペニスを知られたくないので、女性を避けるように扉側の隅に体を向け移動した。
ここなら偶然手がぶつかることもないし、座席からは死角になる。
20151213-2
 自分が降りる駅まではまだ15分ほどある。
いつもよりずいぶん長く電車に乗っているような気がしていた。

 ただ無心になって外の景色を眺めていると、再び股間に何か当たる感覚があった。
しかも今度は一瞬ではない、自分の股間に何かが触れ続けている。
それも一番触れてほしくない部分に。
突然のことに拓は一瞬固まったが、恐る恐る自分に触れているものに目を落とした。
先ほど隣りにいたOL風の女性が、今度は明らかな意思をもって左手の甲を自分の股間に触れさせている。

 拓は意味がわからず、驚くと同時に腰を引いて手を逃れた。
すると女性は手を引っ込め、電車の揺れによろけたかのように、さっと移動して拓の背後に陣取った。
そしてすぐさま体を後ろから密着させ、拓の体を扉に押し付け、引いていた腰は突き出される格好となり、股間の膨らみがハッキリと窓に映った。
女性は右手に持っていた携帯をポケットにしまうと、今度は堂々と背後から手を回し、今度は右手が確実に拓のモノをやわらかく包んだ。

 何が行われているのかまったく見当がつかず、拓はただ動揺してそこから動けずにいた。
女性の右手は、そのうち電車の揺れにあわせてゆっくりと、半ズボン越しに拓のペニスをフニフニと、感触を確かめるように揉んでいた。
拓が固まっているのをいいことに、右手はどんどん大胆に拓の股間をまさぐった。

 そこで初めて拓は自分がちかん行為を受けているということに気付いた。
今までニュースやドラマなどで聞いてなんとなく知っていたが、それは男性が女性に大して行う犯罪だと思っていたので、まさか自分が女性からそんなことをされるとは夢にも思っていなかった。
とたんに恐怖がこみ上げてきた。
「大声を上げて助けを呼ばないと…」
心ではそう思っていても、恐怖のほうが大きくて声がでない。
そんな拓の心をあざ笑うかのように、女性がしっとりした小さな声で拓の耳元に囁いた。

 「パンツ履いてないでしょ… スイミングの着替え忘れちゃった?」
拓の中で急に、恐怖よりも羞恥心のほうが大きくなった。
拓は恥ずかしさで返答できず、目を伏せたまま返答はしなかった。
女性はなおも話しかけてくる。
「やっぱりそうなんだ… こんなに人がたくさんいるのにズボンの中でおちんちんぶらぶらさせて恥ずかしくないの?」
今まで考えないようにしていたことを言葉にして、しかも見ず知らずの女性に指摘され、拓は耳の先まで真っ赤になった。
女性は小さな猫でもかわいがるように拓の股間を綿の布越しに愛撫し続けた。
拓が顔を上げると、すっかり暗くなった窓に体を硬直させる自分と、口元に笑みを浮かべる女性が映っていた。
周りの乗客はそんなことが行われているともつゆ知らず、目の前の画面や本に目を落としている。

 拓は恐怖心を振り払い、ありったけの正義感を振り絞って顔だけ女性の方に振り返ると「やめてください!」と叫ぼうとした。
それよりも早く、女がそれを封じた。
「もし今大声出したりしたら大変なことになるよ」
「?」
拓は意味がわからなかった。
「キミが電車の中でノーパンでおちんちん立たせてたって、学校中に言いふらしてもいいんだよ? さっき横からこっそり写真も撮ったから、おちんちん固くしてるところ、クラスの女の子たちにも見てもらおっか? ○○小学校6年生の、ながのたくクン♪」
拓は急に青くなった。

(よしよし… )
女は心のなかでほくそ笑んだ。
拓がもう少し賢い子供だったら、叫ばれて女が逮捕でもされようものならそんなことできるはずもないということに考えが及んだだろうが、それよりも羞恥心のほうが勝りまともな思考ができなかうなっていた。
名前も学校も、水泳バックにしっかり書いてあるので女はそれを読み上げただけだったが、拓は自分の個人情報をこの女は知っていると思い込んでしまったのである。

「…やめてください」
拓は蚊の泣くような声で女に訴えることしかできなかった。
追い詰められ、泣き出したいのを抑えながら、拓は股間の感触に耐えていた。
が、女の右手が亀頭から竿の根本までをなぞるように上下するうち、拓の意思に反してペニスはどんどん硬さを増していった。
拓の体操服のズボンは、もう誤魔化しようのないほど左前に向けて布を突き上げ、呼吸に合わせてピクンピクンと脈打っていた。
女は拓のペニスが完全に勃起したのを確認すると、裾から細い指を差し込んだ。

 「あぅっ!」
直に感じる女の指の感触に、拓は思わず小さな悲鳴を上げてしまった。
「すごい… カッチカチだね、ノーパンでこんなにおちんちん固くして、キミってヘンタイ?」
拓の反抗心を完全に砕くために、女はわざと羞恥心を煽るような言葉で責めた。
「…」
抵抗しようなどという気はとっくに失せ、拓はただひたすらこの時間が早くすぎることを無言で祈った。
女のすべすべした柔らかい指が、竿や睾丸を優しく撫で回す。
やがて女の指は皮に包まれた亀頭部分に触れていた。
皮越しに、カリ部分をグリグリ刺激する。
「もうすぐで大人のちんちんになりそうだね」
「おとなの…?」
拓に意味はわからない。
「射精は? したことある?」
「…」
拓は女の問いかけを無視しようとした。
「ちゃんと言わないと写真バラまくよ?」
「えぇ…それは」
拓は泣きそうになりながら見ず知らずの女に白状した。
「ほ… 保健で習ったと思います…僕は…うっ…したことないです」
しっかり恐怖心を植え付けられた拓は、今や女の言いなりである。
女としてはもっと拓に喋らせて、無垢な男の子を辱めたかったが、いかんせんここは電車の車内である、余計なおしゃべりは危険であった。
「そっか…じゃ今日が初めてだね…」
それだけ言うと、女は急に拓のペニスをつまみ、空いている左手で半ズボンの裾を持ち上げると、一気に引きずりだした。
限界ま勃起した拓のペニスは、外に出る瞬間ブルンと大きく跳ねた。
「えっ!?」
こんな人混みの中で、勃起したペニスを晒しているという、半ば現実離れした状況を飲み込めないでいる拓を置いて、女は上を向いてそそり立つペニスをしっかりと右手の中に掴んだ。

 瞬間、拓は今までに感じたことのない痛みをペニスの先端感じた。
「い、痛いっ!」
見ると女がペニスを掴んだまま、根本に向けて引っ張っている。
今まで先っぽしか見えたことがなかったピンク色の亀頭が、半分ほど露出していた。
痛がる拓を無視して女はなおも皮を引っ張る。
ベリベリと音がするように皮が亀頭から剥がれていく。
「痛い! ホントにやめてください!」
「大丈夫だから、ちょっとの辛抱だよ」
拓の必死の訴えを退け、女は左手だけで、ペニスを抑えようする拓の両手を後ろ手に捕まえた。
ミチッ!という小さな音とともに、皮は剥けきり、拓のペニスは完全に亀頭を露出した。
 「綺麗なピンク色してるね…」
痛みと、初めて感じる亀頭への感覚で、ただビクビクと全身を震わせて息を荒げ、目をつぶっている拓に、女の声は届いていなかった。

 拓は電車に乗ってから何分が経ったかわからなかったが、随分長い間乗っているような気がした。
亀頭にはじんじんと擦りむいたような痛みが続き、少し空調の風があたるだけで、拓は膝をガクガクと震わせた。
最早抵抗する気力もなくした拓は、ただひたすら女の亀頭責めに耐えるしかなかった。
皮が剥けたばかりの亀頭がどれほど敏感か、女も熟知していた。
痛みを与えすぎればきっと射精もしたことのないこの少年のペニスは萎えてしまうだろう。
女は竿や睾丸を優しく撫でさすりながら、時折指先で軽く亀頭に触れた。
まだ皮膚の薄い亀頭は、指先で軽く弾かれるだけでも、持ち主にかつてない強烈な刺激を伝え続けた。
しかし、最初は痛みしか感じなかった拓だが、徐々に別の感覚に襲われ始めていた。
亀頭をツンと指で突かれるたびに、下腹部からグングンと強烈な尿意が湧き上がった。
内股になって太ももに力を入れ、必死に尿意をこらえようとするが、そんな努力をあざ笑うかのように女の攻撃は激しさを増した。

「う…」
拓が小さく呻いたのを聞き、女は急にペニスから手を離した。
急に開放され戸惑う拓が振り返ると、女がまた怪しく笑った。
「どこで降りるの?」
両手はまだ女の左手に抑えられたままだったが、やっと開放されると、拓は少しほっとした。
「○○駅です…」
「あと5分くらいだね…」
つぶやくと、女は素早く拓の勃起したペニスを半ズボン裾から中押し込んだ。
露出したままの亀頭が急にザラザラとした綿生地に擦り上げられる。
「あぁっ はぁっ!」
必死に声を押し殺していた拓だったが、思わず悲鳴が漏れた。
押さえつけていた尿意が再び腰を震えさせる。
拓は歯を食いしばり、すんでのところで放出を免れた。

 ところが、女の責めはここからが本番だった。
今度は先ほどまでと打って変わって、乱暴に少年のペニスをしごきあげる。
しかも亀頭部分を集中的に。
半ズボンの裏地がものすごい勢いで拓の亀頭にこすれる。
今は痛みよりも、初めて感じる抑えきれない程の尿意が拓を襲った。
下腹部から上がってきてた快感を、最早抑えることはできなかった。
「うぐぅぅぅうううう!」
ゴシゴシと裏ずじ部分を擦り上げる布に、とうとう拓は人生で初めての性を放った。

 「ぶびゅうぅぅぅううう、ぶりゅっ、ぶぴゅっ!」

 拓は女が静かに笑うのを、耳元に吐息で感じた。
綺麗なピンク色の亀頭から放出された大量の精液は、半ズボンの中を洪水のように満たしていった。

 「どぷっ、どくっどくっ!」

 今まで12年間貯めこんできた特濃の精液の放出は、なかなか終わらなかった。
染みだした精子が半ズボンの前を白く染めていく。
拓は自分の精液の温度を、肌で直接感じながら、目をつぶって肩を震わせ、女に体重を預けていることしかできなかった。

 「すごーい、いっぱい出るね~」
女は残った精液を絞りだすように少年のペニスをしごいた。
放出されたそれは、やがて重力に従い、半ズボンの裾から太ももを伝い、少年の白い靴下まで垂れていた。
ボタボタと音を立てて、電車床にも少年の出したものが落ちた。

 「あ・・・あぁ…」
初めての射精を終え、少年はただひたすら呆然としているしかなかった。
射精が終わったあとも、ペニスはビクンビクンと脈打ち続けた。
窓に映る自分の姿は、半ズボンの前を精液だらけにして内股でガクガクと震える情けないものだった。
女は自分の手についた精液を、拓の半ズボンのおしりで拭った。

 「次は、○○駅~」
アナウンスで我に返った拓は、今から駅を抜けて、自宅まで歩いて会えることを考えて、絶望した。
こんな、いかにも漏らしましたという姿でどうやって家まで帰り着けば良いのだろう。
苦し紛れに水泳かばんでズボンの前を隠した。
「そうそう、ちゃんと隠しとかないと、みんなにヘンタイだってばれちゃうよ?」
女はまたあざ笑うように少年につぶやいた。
いくらか冷静さを取り戻した拓は、キっと女を振り返った。
ここまでのことをされて、悔しくて仕方がなかった。
しかし女は拓を更なる絶望に追いやる。
「ちゃんと動画で撮ったからね…」
女の左手には携帯の画面があった。
そこには、全身を震わせながらズボンの前を濡らす自分が映っていた。

 駅のトイレで、拓哉は半ズボンを脱いだ。
トイレットペーパーをカラカラと巻き上げると、萎えてしまったペニスや自分の足、まだズボンの中にへばりついている精液をぬぐった。
目からは大粒の涙がこぼれ落ちた。
それが羞恥心によるものなのか、それとも怒りからか、恐怖からか、本人にもわからなかった。
トイレットペーパーはボロボロになって、半ズボンの内側にこびりついた。
一生懸命ズボンにできた大きなシミを乾かしながら、拓は先程の女の言葉を思い出していた。

 別れ際に女は言った。
「この動画、バラ撒かれたくなかったらまた来週もこの時間の電車に乗ってね…」

 それからと言うもの、拓はスイミングのあるたびにこの女に電車で射精させられる地獄の日々が続いた。
ある時は今日のように半ズボンの中に、またある時はボクサーパンツの中、そして濡れた水着の中、私服のジーパンジャージの中、水泳バックの中、電車の壁、床、座席…。
そのたびに悔し涙を流しながら、トイレで自分の体についた精液を拭うのだった。

結局、拓が中学生にあがり、スイミングスクールを辞めるまで、女による辱めは続いたのであった。


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