醜女の復讐_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

ホームページ 戻る 

醜女の復讐

16-01-10 02:08

初めは割り切ったつもりで食べていてもやはり後輩二人の裸が気になり、いつしか彼女らの方に体を向けて食べていた。「いい眺めだこと。あんたたちの体が一番のおかずね」二人共恥ずかしそうに俯いた。「ご飯、欲しい?」「はい」真弓が顔を上げて答えた。「麻美は?」「私も・・・」麻美は陰のある表情になっている。文代は箸で缶詰めの魚肉の一片を掴み、それを真弓の口へ持っていく。「はい。あーんして」言われた通り真弓は口を開け、中に入れてもらった魚肉を噛んだ。「おいしい?」「はい」「じゃあ、今度は麻美ね」文代は再び魚肉を掴み、麻美の口へ持っていった。「はい開けて」麻美も口を開け、入れてもらって噛み始めた。「どう?」「おいしいです・・・」「そうでしょう。これ、好きなんだ」気にな!
て時計を見ると、もうゆっくりしていられず、文代は座卓に向き直ってさっさと食べ始めた。                                食べ終えると、残りを二人に食べさせる事にして自分は出社する準備をした。鏡に向かい、櫛で髪を梳き、顔にクリームを塗る。いつもの事ながら自分の醜さに嫌悪感を抱いた。『同じ女なのに・・・』こんな顔に生んだ両親が恨めしく、麻美や真弓、梓の器量が羨ましいと同時に嫉妬がちろちろ燃えた。しかしその気持ちを抑えて化粧を続け、更に服を着ていく。「あんたたちも、ほら。いつまでも裸という訳には行かないからね」ごみ袋から彼女らの服やスカートなどを取り出し、乱雑に置いた。二人は食事を中断し、それなりに身なりを整えていった。「今から!
会社へ連絡したら?守衛ならいるわよ」「は!
・・・」「わかりました・・・」麻美たちはそれぞれ携帯電話を手にして先ず麻美が会社へ当日欠勤の連絡をする事にした。                      二人が会社への連絡を終えると文代は彼女たちの携帯電話を取り上げて自分のバッグに入れた。そしてそれぞれに手錠を掛け、履いているパンティを脱がした。「これならトイレにも困らないしね」「信用出来ないんですか?」真弓が訊いても、「そう。まだね」と、あっさり答えた。「あんまりです・・・・・」麻美が不満を訴えたが、「美人は我慢しなさい」と彼女の頭に手をやって皮肉っぽく答えた。最後に、幾つかのパンの入ったビニール袋を昼食用にと座卓の近くへ無造作に置いた。「じゃあ行ってくるからね」文代は麻美と真弓にキスをした。「!
行ってらっしゃい・・・」麻美が答え、真弓も、「早く帰ってきて・・・」と寂しく主人を見送った。


コメント
お名前:
気持ち:

コード:

お知らせ

なし

小説を検索