A高校2年B組イジメ事件【3】_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

ホームページ 戻る 

A高校2年B組イジメ事件【3】

16-01-10 02:08

 授業が終わると瀧山が森田の肩を後ろから鷲掴みし、振り向かせた。
「おい、森田。一階の自販機でコーヒー買ってこい。金も出せ」
 今までは黙って後ろからちょっかいをかけるなど多かったのに今回パシリを言われたのは森田にとって新鮮だった。勿論、森田はなぜそう言われたか分かっていない。
「おら!早く行けよ!」と瀧山が叫ぶ。森田はビクリとし、イソイソと教室を後にしようとした。
 阿部がガタンと席を立って森田の後を追おうとした。
「阿部さん」
 振り向くと饗庭が強い眼差しをコチラに向けていた。その目は阿部に「行くな」と語っているようだった。今、下手に動くと阿部自身も標的になるし、森田にさらに危害が及びかねない。阿部は席に座り直し、深く息を吸った。

 森田は階段ですれ違う他の生徒の目線が痛かった。自分で自分が少し太っていて、といっても言うほどでないが、目立つことは分かる。私は他のクラスでもイジメの標的として見られているのか、と悔しくなった。
 「私はメスブタです」の文字は森田の憂鬱に構わず存在感を放ち続けている。
 自販機でコーヒーを5本買った。600円もあの男子供に使わないといけないと思うと苛立ちが募るが仕方のないことと思い我慢した。
「あのー、背中どうしたんですか?」
 後ろから声をかけられふりかえる。一年生の女子だろう。オロオロしながら尋ねてきた。
「背中?」森田は背中を擦る。
「これです」とその子が紙を外した。
「『私はメスブタです』…」
 森田は持っていた缶コーヒーを床に投げつけた。女子生徒はあまりの剣幕に驚いた。そして、森田はドタドタと女子生徒とコーヒーを後にし、紙を持って階段を駆け上る。そして、B組の戸を勢いよく開けた。
「おう、森田。コーヒーどうした」
 瀧山がヘラヘラと尋ねる。
 森田は瀧山の前に顔をキッとひきつらせたまま近づく。
「もう…いい加減にしてよ!ふざけないで!」
 森田は大声で叫んだ。今まで自分が出したことのない位の大声だった。
「お前、メスブタの分際で何言うんだよ、ブス」
「クソブタ!」
 男子が怒号を浴びせる。一人の男子生徒が森田を羽交い締めにした。
「よし、いいぞ。ブタに制裁を加えてやろう」
 瀧山はそう言うと森田の大きな胸に手をかけ激しく揉んだ。小村は一連の様子を動画に撮っている。
「ああ?ブタ森田~?ブタの分際で歯向かうからこうされるんだよ、ああ?」
 男子がヒューと声を上げる。阿部と上野は初めての性的イジメを見て茫然とした。
「っつ…放せ!放せバカー!」
 森田は激しく叫び抵抗した。その度に自己主張の激しいセーラー服から大きく張り出した胸が揺れる。
「もっと揉んでください、ってー?」
 瀧山は森田の胸に顔をうずめた。そのまま胸の上で何度も制服を舐め、揉み、弄んだ。
「うっ…この…いい加減にしてよ!」
 森田が激しく暴れたのが功を奏し羽交い締めにしていた男子をはねとばした。そして、力強い拳骨を瀧山の頭に落とした。
 うっ、と低い声を出して瀧山がよろけ倒れる。
「森田ぁ…!お前、放課後殺してやる…!」
 クラスは異様な雰囲気に包まれた。
 動画を撮っていた小村が口を開いた。
「じゃあ、有子ちゃんと虹音ちゃんも殺しちゃおうよ?」
「はっ…!?」上野は思わず声をあげた。
 地獄の放課後が始まる。

【作者から】
いまいち、イジメ現場の雰囲気というものは分かりません。でも、イジめられる女の子というのは最高に好きです。
森田咲スペック
・ややマシュマロボディー。決して可愛くないわけではない。
・胸はGカップだが、太っているので大きくある。
・ブタと陰口を叩かれる。
・マジギレすると強い。


コメント
お名前:
気持ち:

コード:

お知らせ

なし

小説を検索