狂女205_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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狂女205

16-01-10 02:08

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「狂女」へ

好きな同性と自由に愛し合えるようになって母さんは多少気が紛れたのか、前程悩まなくなった様子だ。
僕が学校に居る間も二人は抱き合っている事だろう。

けれど同性と異性との両刀を巧みに使い分けられない上に、親父との性関係を続けさせられるので気が楽になった訳ではなく、他の女が僕に抱かれる嫉妬もあって心の複雑さは付き纏っている。
僕がソファの上で加奈さんを抱いている時、母さんはそれに対抗するように目の前で智子とキスをしたりする。
智子は芳江を愛してなどいず、本心では自由なレズ行為を望んでいない僕に嫌われないかと不安そうで、それが母さんには歯がゆいのだが、露骨な挑発行為をして自分も息子の僕に嫌われるのを恐れているのは承知だ。
母さんは智子と僕という二人と思いのままに性関係を結び、更に夫とは体の関係を絶って気持ちを楽にしたいのだろう。
けれど自分もあくまで性奴隷の一人に過ぎず、主人の意向に逆らっては全てが駄目になる事ぐらいわかっているから大胆にはなれなかった。
智子は、自分や芳美に敵意を抱いていた芳江への仕返しもあってレズの甘美な世界に引き摺り込んだ芳江が今や熱くなり過ぎてしまっているのを苦々しく思っているかもしれない。
芳美の方は結構割り切った感じで、友人の智子が芳江に愛され、加奈が目の前で主人の僕とセックスをしても不機嫌にならない。
彼女とて、僕の指示で智子や加奈、芳江と甘く妖しい時間を持つ事もあるのだが・・・。
親父が出る幕は比較的少なく、四匹のメス犬たちが僕を中心に性倒錯の生活を送っていた時に京子が身辺の整理を済ませて再び現れた。
「あなたたちが忘れられないの」と嬉しい事を言う。
それから三日後には佐智も舞い戻って来た。
これで雄一ハーレムが又華やかになった訳だ。

飼育小屋への改造はお金が掛かり過ぎる為やめる事にした。
多少汚れても離れや二階で行えばいい。
七人の内、友里恵だけは両親と同居の高校通学なのでこの家で飼うにはやはり無理があった。
友里恵本人は、「学校なんてどうでもいいです!一緒に暮らしたいの!」などとせがむのだが、僕は豚なんて飼いたくない。
結局、休日にやって来たり、どこかへ遊びに行ったりした。

つづき「狂女206」へ


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