牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城
中学3年の春、土曜日だった。叔父(母の弟)のうちに遊びにいった。 遠方であり、叔父の家にはめったに行けない。叔父は、おれを幼い頃からかわいがってくれた。それに、美人と評判の、まだ20代の叔母にも会いたかった。その日は叔父と、昔みたいにキャッチボールやサッカーで遊んだ。叔父もスポーツが好きだ。 汗を流し、風呂にはいり、ご馳走を食べて、テレビをみて、寝た。 おれの右に叔父が寝て、その右に叔母が寝て、川の字に寝た。同じ部屋だ。叔母も同じ部屋で寝るときいたとき、びっくりした。 若い叔母は、隣の部屋で薄いオレンジのネグリジェに着替えて、はいってきた。 叔母のネグリジェにドキドキしたが、おれは疲れててすぐに寝た。 夜中に目が覚めた。右横を見たら叔父がいない。 薄かりのなか、むこうの叔母の布団に二人いるのが、やっとわかった。 だんだん目が馴れてきた。まさかと思ったが、おれは用心して薄目で見た。 叔母は四つん這いで、顔を枕にうずめていた。その後ろから、叔父が腹部を叔母の尻におしつけていた。 どっちも全裸だった。毛布など、なにもかぶってない。 おれがいるのに夫婦エッチか、とびっくりした。 おれは薄目で、若い叔母の裸体や腰のくびれを見た。 叔父がそっと体を離した。すぐに叔母が仰向けになった。 叔父は、こんどは正面から挿入した。 そのとき、叔父の股間の、大きな男性部分が見えた。 太く固く上を向いて、女の秘所から出た液体で濡れて光ってて、びくともしないものだった。 叔父は両手をついて上体をささえて、叔母と顔を見合わせながら、腰をふりつづけた。 叔母の体は、腰から胸のほうにむかって波打っていた。かすかな声で「う、う」と言っていた。 叔母はまだ20代だった。体はほっそりして、引き締まっていた。 おれは、自分の下着のなかに手をいれて、勃起したものを握った。 叔父がちらっとこっちを見た。叔母もいっしょにこっちを見た。 二人は顔を見合わせた。叔父は、「大丈夫‥」とか小声でいったようだ。 おれは薄目をさらに細くした。おれの心臓は、どくどくいっていた。 叔母が体を反らせたとき、その体は汗で光ってて、筋肉がもりあがっていた。 叔母の声が「う、う」から「はっ、はっ」に変わった。必死に声を抑えてるようだった。 こんどは叔母は、両足をまっすぐ伸ばした。そのつま先に力がはいって、震えていた。 叔父は少し体を離して、避妊具を素早くつけた。 二人は、また股間を密着させた。叔父の腰の振り方が早くなった。 叔母の表情が見えた。女の悦びであふれて、切なそうな表情だった。 おれの目は、自然に見開いていたらしい。 叔母がまたこっちを見た。おれと目があった。おれはあわてた。叔母が顔をそむけた。 叔母が「はぅ‥」といって、叔父の動きも止まった。終わったのだった。 叔父はまだ2、3回腰を振った。それで出し切ったみたいだ。 しばらくじっとしていた。やがて、叔父が叔母から体を離した。 叔母も起き上がり、ティッシュペーパーで男の股間の後始末をしていた。 叔母は叔父に近づいて、小声で何か言った。 叔父は笑ってこっちを見た。叔父が小声で何か言った。二人はなにか相談してた。 叔母はびっくりした顔で、目を丸めてこっちをみた。次に、笑いながらこっちをみた。 叔母はそのまま、裸で仰向けに寝た。そして、おれに笑顔をむけていた。 叔父がおれを手招きした。そしてびっくりすることを言った。 「服を脱いで、こっちにこい」と。 おれは覚悟をきめ、布団から出て素っ裸になった。勃起も隠さなかった。 その間も、叔母の目線はじっとおれに向いてた。 おれは叔母の横で、正座した。 まだ20代の叔母の裸体と、淡く黒いしげみが間近にあった。 おれは、叔母に向けて股をひろげた。叔母は、左手をのばしておれの膝をさすった。 「もっと近くに」といったので、おれはすり寄った。 若い叔母のすべすべした手が、おれの勃起したものを握った。 それは、あふれるような気持ちよさだった。 勃起したものは、女に握ってもらうべきもの、だったのだ。 叔父がおれの左手を引いた。おれは叔母の足もとにまわりこんだ。 若い叔母の、足のあいだの奥の、ピンクのビラビラが見えた。 叔父は「上にかさなれ。そしてゆっくり、まっすぐいれろ」と言って、おれの背中を押した。 おれは叔母の足のあいだの奥に顔を近づけて、においを嗅いだ。 女の股間の汗のにおいだった。おれの勃起が強くなった。 そして上からゆっくり、叔母に重なった。叔母の澄んだ目は、まっすぐおれの目にむかっていた。 その目は、女が男に体をゆるす瞬間の目、というものだったと思う。 おれは興奮で、肩でいきをしていた。叔母も肩で息をしてた。 おれと叔母は、全身の肌をあわせた。肌は柔らくて、汗で冷やっとしていた。 叔母の全身の筋肉の動きが、密着したおれの体に伝わった。 若い女の頭髪が、俺の顔のすぐ左にあった。シャンプーの香りがした。 おれは、その耳を噛んだ。叔母は「あ、だめ」と言って、体を動かした。 (ゆっくり、ゆっくり)おれは自分に言い聞かせた。 そのまま腰を前に進めて挿入しようしたが、うまくいかなかった。 叔母が、左手でみちびいてくれた。おれの男性は、やっと女の秘所に入った。 そこは、ぬるっとして、あたたかかった。おれは両手をついて、上体をささえた。 叔父は、離れたおれの布団に寝そべって、こっちをみながら「もっと奥に入るだろう」と言った。 おれは、腰ごと若い叔母に押付けた。そのまましばらく、腰を振り続けた。 叔母は腰を浮かせて、おれにあわせて腰をふってくれた。 おれの汗が叔母の胸にしたたった。 叔母は「いいわよぉー、うれしい」と言ってくれた。 叔母はせつなそうな、女の悦びの表情にかわっていた。 いまここで、おれに体を開いてくれているこの女性、 今、おれに対して女になってくれているこの女性を、 男として悦ばせなければならない、それがこの場の作法だろうと思い、おれは必死だった。 その女は、おれの首に両腕をまわした。その腕に力をいれてきた。おれは、ゆっくり胸をあわせた。 おれは頭を真っ白にして、腰をふりつづけた。 おれの下半身に、だんだん、男性の自然がみなぎるのを感じた。 慎重に体を離し、よこの避妊具を手にとった。 叔母が「袋の表に、<男性側>と印刷してある」とおしえてくれた。 おれは<男性側>を勃起にかぶせて、また挿入した。 腰を振った。叔母が目を見開いたその時、おれの精液が出た。2波、3波と出た。 おれは惜しむように、何回か腰を振り続けて終えた。 若い叔母が、おれの口を求めてきた。おれは口を重ねた。 そして自分の体を離し、自分でティッシュでふいて、寝た。 翌日、3人で普通に朝食をとり、おれは家に帰った。 あとで、叔父からきいた。同じ部屋に3人で寝たのも、寝てる俺のそばで夫婦エッチをはじめたのも、どっちも叔母が言い出しのだったと。 ←クリックでランダムの記事が表示されます
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