牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城
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16-01-14 02:21
もう何年も前のことになる。
年上の友人数人とおれのアパートの近くで飲んだ。 そのうちの一人が彼女を連れてきていた。 おれはその時、片思いの女がいて、恋に悩んでいた。
飲んでいる時、女Aにその恋のことを相談した。どうやらそれによって随分Aに親しみをもたれたらしい。 Aは30才くらいだったが、そのわりには童顔で妙に子供っぽいところがあった。
2次会に行った後、終電がなくなったので、みんなでおれのアパートに泊まることになった。
ありったけの布団や毛布をだした。 Aにわたった布団にはなにかで汚したしみがついていた。
するとAはしみを臭いをかぐようなそぶりをすると 「とってもいいしみですよ」 といって笑った。 もちろんアレのしみだと思ったのは間違いなかった。
3畳と6畳の続きの間のアパートで、Aの彼氏は3畳の方、その他は6畳で寝た。 おれの横にはAが寝ていた。
○ ○― こんな感じで寝てた |
↑ ↑ 俺 A
朝方まで寝ていたのだが、人の動く気配がして俺は目をさました。 Aがうるむ目で俺を見ていた。 Aは顔と体を泣きそうな目でおれにすりよせてきた。
おれは寝る前の恋話の手前もあるので、うかつに反応できなかった。 他の女に惚れてるのに反応するなんて・・・
しかしAはからだをすりよせてくる。
Aは小柄でしかしフェロモンをだしている、体はおれの好みの女だった。
おれは体を動かして、Aの脇の下から脇腹にかけて、顔を近づけた。 決してタッチはしない微妙な間隔だ。
わざとやや息を荒くして、Aの脇腹から脇の下にかけてふきかけた。 熱い息になっていたと思う。
Aは感じていたが、大きく反応するのをこらえているようだった。
(隣に人が寝てなきゃ、体におおいかぶさってセックスしてるところだ!)
おれは欲情していた。
しかし他の人間にきづかれるのを恐れておれは手だしができなかった。
童貞だったし・・・
熱い息をふきかけるのをしばらくすると、Aがたまりかねたように、上半身をおこした。 どうやら随分感じてしまい、思わずおきあがったらしい。
しかしまたすぐに横になる。 おれはふたたび息をふきかけはじめた。
Aの右手が丁度おれの腰の近くにきていた。
おれはエレクトしたペニスをズボンの上から、Aの手にあたるように、腰を動かした。
Aは手の甲をペニスにふれさせたあと、はっ、と気づいたような手の動きをした。
しかし手をどけることなく、再び手の甲をペニスにむけると、一本指でペニスをさわりはじめた。
甲をこちら側にむけているので、指をそらせるような形になる。 Aがまだ躊躇あるいは遠慮してるのがその動きからわかった。
Aは反り返らせた指で、カリッカリッという感じでペニスを刺激した。 裏スジの丁度感じるところを何度かクイックイッと指を動かした。
男を随分知っている・・・!
経験を感じさせる動きだった。
もうがまんできない!
おれは手をつかむと、Aの手の平を返し、おれのペニスをさわらせた。
Aの手は躊躇なくおれのペニスをにぎった。 勃起したペニスのカリ首を指でつまむようにすると、またカリッカリッと刺激し始めた。 おれはAの手の動きにエスカレートした。
Aの手をつかむと、パジャマのズボンの中に入れた。 パンツの上から、ペニスをつかませる。
Aは躊躇なく、最前と同じ動きをした。 ペニスの先端からカリ首を指でつまむようにして刺激する。
(いやがっていない・・・!)
おれはすぐさま今度はパンツの中にAの手を入れさせた。
瞬間、じかにAの手がはだに触れたかと思うと、しかしAはすぐにパンツの中から手を抜いた。 おれはいつの間にか射精していたらしい。
そんな感覚もなかったのだが、パンツはぬれていた。 Aはどうやら射精したのを知って、手をパンツからだしたらしい。
Aは再び、上半身を起こすと、余韻を体で感じているようだった。
しばらくするとトイレに入った。
そのころにはみんなも起きはじめていた。
おれは再び勃起していたが、もう手で刺激させるような雰囲気ではなかった。
その日の昼前、Aと友人達は帰っていった。 それ以来Aには会っていない。
そういえばあれからもう10年くらい経つのか? 童貞でなくなる前か後か時期をおぼえていないな……夏がくる前の時だ。
終
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