牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城
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16-02-27 02:43
ウルは、190cm近いような大柄の男で、眉毛の真ん中がつながり気味で、結構毛深い。男性ホルモン過多という感じで、体も筋肉質っぽい。 一見熊みたいな感じだが、笑うと妙に人なつっこい感じだ。 多少イントネーションが怪しいところもあるが、日本語も上手すぎると思う。 なんでそんなに上手いのか聞くと 「ガールフレンドに、教えてもらったからw」 と、ウィンクをするウル。
そして、あっという間に前日になった。 さおりは、学校にいる間も、帰ってきてからも、何か深刻そうな顔をしている。 まぁ、あんな約束をさせたので、無理もないとは思う、、 『ねぇ、、私のこと、嫌いになったりしないよね?』 「なんで?」 『だって、、、 他の人と、、、するから、、、 それって、浮気でしょ?』 「浮気じゃないよ。俺の指示だし、そうだなぁ、、、 実習みたいなもんじゃん?」 『本当に? 嫌いにならない? 捨てない?』 心配そうに聞くさおり。
「それは絶対にない。明日、ちゃんと出来たら、その後俺といっぱいしような!」 『うんっ!! 絶対だよ!! いっぱいだよ! 一回とか二回じゃ、ダメだからねー』 本当に、健気な女だと思う。 もう、俺の中でさおりとの結婚は確定事項だ。コイツしかいないと思っている。
だけど、もう少し俺好みにしたい。そんなくだらない理由で、さおりをウルとセックスさせる俺は、狂っているのかも知れない。
そして、さおりは一晩中俺に抱きつきながら寝た。 ぐっすりと、子供みたいな寝顔を見せながら寝るさおり、、、 俺の方が緊張しているのか、浅い眠りを繰り返して、何度も起きてしまった。
そして朝になった。 さおりはすでに起きていて、準備を始めている。
『おはよう。ねぇねぇ、今日は、久しぶりにホテルでお泊まりしようね!』 嬉しそうに言うさおり。 「あぁ、、良いけど、、 ちゃんと出来たらな」 『わかってる、、、、 もう、覚悟出来ているから、大丈夫だよ。それよりも、約束、守ってねー い~~~~っぱいしてくれなきゃダメだからね!』 俺に抱きつきながら言うさおり。 可愛いヤツと思いながらも、この後のことを考えるとドキドキしてしまう。
そして、メイクをしているさおりに、引き出しから取り出した下着を渡す。 俺の気に入っている、カップレスのブラに、アソコのところがパックリと開いているショーツのセットだ。 これには、おそろいのガーターベルトがあるので、タイツもはかせるつもりだ。 『こんな、エッチな格好で行くの?』 「そうだよ。初対面の男に、この姿をさらすんだよ」 わざと冷たく言ってみた。
『あぁ、、 さとる、、、 なんか、、ドキドキしちゃうよお、、』 「何?興奮してるの? 他の男に抱かれたいんだw」 『そ、そんなこと、、、』 口ごもるさおり。
「ないんだ、、」 ちょっと残念そうに言ってみた。
『す、少しは、、 そう思ってる、、、』 空気を読んで、そういうさおり。 でも、俺が喜ぶと思って、俺のために無理矢理言っている感じだ。 これが、今日の経験で変わると良いなと思う。
そして、俺は無造作にさおりのあそこに手をやる。 すると、グチャグチャに濡れたアソコに手が触れた。
『あぁっ!ダメっ! ダメぇ、、』 必死で俺の腕を掴んで、引き離そうとする。
「なんだよw グチャグチャじゃんw スゲぇ期待してんだw そういうさおりが好きだぜ」 我ながら酷いセリフだと思いながらもそう言うと、さおりは嬉しそうにニッコリとして
『好き? へへw 他の男の人に抱かれるの、凄く期待してるよ! あぁ~~ 早く抱かれたいー』 と、こんな事を言った。俺が喜ぶツボを理解したさおり。 短時間で成長したさおり。この先有望だと思った。
そして、着替えさせて出発になった。
さおりは、ガーターベルトをしているので、それほど短いスカートではない。 普通の上品なブラウスに、スカートだ。お嬢様っぽい感じで、清楚にすら見える。 だが、一皮剥けば、エロ過ぎる格好をしている。
このギャップに、ドキドキしているのは俺だけではないようで、さおりもちょっと緊張気味だ。 『ねぇ、透けてなぁい?』 胸のあたりをしきりに気にするさおり。
ブラウスの下は、カップのないタイプのブラなので、思い切り乳首が浮いている。 そして、太陽が強く当たると、透けて乳輪も何となくわかる感じだ。
「メチャ透けてるよw でも、なんで乳首立ってるの?」 『えぇっ!? やっぱり透けてるんだ、、、 ねぇ、恥ずかしいよぉ、、』 「だから、恥ずかしいくせに乳首立ててるじゃんw」 『それは、、、寒いからだよ、、、』 「ウソつけよw まぁいいや、、もうすぐ着くから」 『あ、、うん、、』 緊張が強まった感じだ。
徒歩で移動しているが、もうホテルが見えてきた。 出入り自由で複数利用OKのホテルで、ちょっと高いホテルなのだけど、ウルが全部出してくれると言う事になっている。 そして、すでにウルは待っているはずだ。
『ねぇ、、どんな人なの?』 心配そうに聞くさおり。
「メチャ良い人。結構年上で、モテるタイプだよ。カラダがデカい」 そう言いながら、”チンポもデカいよ”と、心の中でつぶやいた。
『そうなんだ、、、 ねぇ、さとるは最初からずっと見てるの?』 「そうだよ。なんで?」 『恥ずかしいし、、見られるの、、、なんか心配だよ、、』 「大丈夫だって、良い人だから」 『そうじゃなくって、、 嫌われるのが、、、心配、、、 ホントに、嫌いにならない?』 「ちゃんと出来なきゃ嫌いになるよ」 『うぅ、、頑張る、、、』
他の男に抱かれるのを頑張ると言うさおりは、健気というレベルを超えている気がした。
そして、ホテルに入り、エレベーターに乗る。 さおりは、黙って俺の手をギュッと握ってきた。 そして、 『キスして、、』 と、真剣にお願いしてきた。
”ちゃんと出来たらな”と言おうとしたが、さおりのあまりに真剣な顔に、黙ってキスをした。 嬉しそうに、俺に抱きつきながらキスをするさおり。 そして、エレベーターの扉が開き、キスを止めた。
そして、部屋に入る。 ウルが、バスローブを着てソファに座っていた。
「さおりちゃん!初めまして、ウル・ケナンと申します。トルコ人だよw」 陽気な感じで、流ちょうな日本語で言うウル。 ニコニコと笑っている彼は、本当に良い人に見える。
『えっ?あ、初めまして、、 トルコ、、ですか、、』 唖然と言うか、本気で驚いているさおり。 無理もないと思う。
「じゃあ、ウルさん、よろしくお願いします」 俺がそう言うと、 「大丈夫。優しくするからねw」 と、ウィンクをしながら笑った。
そして、俺は呆然と立ち尽くすさおりを置いて、壁際の小さなテーブルの横の椅子に座り、これから始める出来事にドキドキし始めていた。
すると、すぐにウルが動いた。 ソファから立ち上がり、さおりに近づく。 身長差が30cm近くあるので、さおりは見上げている感じになる。
ウルは、さおりの手を掴み、 「じゃあ、行きましょう」 と語りかけ、そしてベッドに向かう。 『あ、、はい、、』 さおりは、緊張した声で答えて、連れて行かれる、、、
位置関係が、ソファよりもベッドの方が俺に近いので、すぐそこに二人がいるという感じになる。 ウルは、俺にウィンクをしながら歩いてきたが、さおりは俺を見ることが出来ない感じでうつむいている。
そして、ベッドに腰掛けるさおり。 展開早いなと思いながらも、目が釘付けになる。
ウルは、 「本当に、可愛いですね。 それに、それw エッチな子ですねw」 と、さおりのブラウスに浮き上がった乳首を指さしながら言う。
さおりは、慌てて腕で胸を隠しながら 『こ、これは、、その、、寒いから、、』 と、また苦しい言い訳をする。
「じゃあ、僕が暖かくするね」 ウルはそう言うと、さおりに抱きついた。 大男のウルが抱きつくと、さおりが隠れて見えなくなる。
『あっ、大丈夫です、、 大丈夫です、、』 さおりが、しどろもどろでオウムみたいに繰り返す。
「可愛いねw 大丈夫だからw」 優し口調でそう言いながら、さおりを抱きしめるのを止めて、さおりのあごに手を添えて上を向かせた。
そして、ウルはゆっくりと顔を近づけていく。 目の前でキスをされそうになるさおり。 自分で始めたことなのに、怒りが湧いて止めそうになってしまった。
『ダ、ダメ、、』 さおりが、慌てて顔を背けて逃げようとする。
「彼ががっかりしてるよ、、怒ってる、、」 ウルは、俺のことを見てもいないくせにそう言った。 それに驚いて、さおりが始めて俺を見た。
俺は、たしかに怒ってはいたが、それはキスをしようとしたウルに対してで、さおりのことを怒ってなどいない。 それでも、俺の表情を見たさおりは、ハッという顔をして、慌ててウルに向き直り、 『キスして下さい、、』 と、ボソッと言った。
この言葉は、俺の心をえぐるインパクトだった。
そして、すぐにキスをしたウル。 あのさおりが、他の男とキスをしている。 そのことだけで、俺の心の中はドロドロに色々な感情が交じり合って、カオスになった。
目を閉じて、上を向いてキスを受けているさおり。 しかし、ただ唇が重なっているだけと言った感じだ。 ウルも、舌を突っ込んだり、ハードなキスには移行しない感じだ。
それでも俺は、ドキドキして目が離せなくなっている。
すると、ウルが唇を離して 「それじゃあ、さとる君は興奮しないよw 良いの?捨てられちゃうよw」 ウルが、多少怪しいイントネーションながら、流ちょうに言う。
それにしても、ウルには驚かされた。 細かい話はしていないのに、さおりが気にするワードを巧みに会話に織り込んでくる。 エスパーかよと思いながら、黙って見続ける俺。
<続く>
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