牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城
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26-03-09 09:17
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美久は、低い声でうめきながらオナニーを続けている。佳境に入っているのか、ベッドの揺れが強くなる。それでも美久は、なんとか声を堪えているが、 「奥……もっと……足りないの」 と、ごく小さな声が漏れる。それは、意識してしゃべっている感じではなく、つい漏れてしまっているような感じだ。クチョクチョという湿った音が響いている。美久は、もしかして指を挿入して動かしているのだろうか? そんなオナニーを、普通の女性もするのだろうか? なんとなく、女性のオナニーはクリトリスを刺激したり乳首を刺激したりするだけのイメージだった。 「うぅっ、イ、イクっ、うぅっ」 美久は、短くうめきながら果てた。僕は、ドキドキしすぎて心臓の音が聞こえてしまうのではないかと心配している。でも、美久は驚くほど早く寝てしまった。満足して、眠くなってしまったみたいだ。すっかりと目がさえてしまった。美久のオナニーの衝撃も強いが、会社で部長とあんな関係になっていた事が、まだ現実として受け止められない。 不倫しているのは間違いない。でも、部長に逆らえずに、気乗りせずにしているようにも見えた。かと思うと、妙に親密というか息が合っているようにも見えた……。 数日後、いつものように一緒に家を出た。帰りは別々になることが多いが、出社する時はだいたいいつも一緒だ。私服姿の美久と、スーツを着た僕。美久は清楚で少し地味な服なので、眼鏡と相まって文学少女という雰囲気だ。このまま図書館でも行くのかな? と、思ってしまう。 「今日は、遅くなるの?」 電車の中で、そんなことを聞いてくる彼女。だいたいいつも通りだよと答えた。SEの仕事なので、トラブルがない限りは遅くなることも少ない。美久は、一緒に帰ろうと言ってきた。可愛らしい態度でそんなことを言われると、愛おしい気持ちが膨らむ。でも、美久は今枝部長と浮気をしている……。目の前で微笑む彼女を見ていると、あの動画はなにかの間違いだと思ってしまう。 ドラマや小説なんかで、妻に浮気をされる話を見たりすると、遠い世界の話に感じていた。普通は、浮気なんてしないもの……そんな風に思っていた。まさか、自分の身に降りかかるなんて夢にも思っていなかったくらいだ。 駅に着くと、会社に向かって歩き始める。すると、前方に今枝部長がいた。思わず部長だよと、美久に言ってしまった。 「ホントだ。少し離れていこうよ。声かけられたら、面倒だもん」 美久は、イヤそうな顔をしながら言う。その態度からは、部長とセックスしているとはとても思えない。そして、何の動揺も見せないことに、少し怖くなってしまった。僕は、動揺を抑えつつ、部長のこと嫌いなの? と聞いた。 「嫌いだよ。だって、あんな短いスカートとか採用するんだもん」 美久は、そんな不満を言う。確かに、事務の女性のスカートは、微妙に短い。でも、それは男性社員や来訪してくる男性には好評だ。どんな人なの? と聞くと、 「そんなに知らないよ。女性社員には優しいって事と、メイドカフェが好きって事くらいしか知らない」 と、やっぱり動揺もなく答える彼女。ここまで動揺がないと、僕の方がおかしいのかと思ってしまう。あれは僕の妄想? 見えないものが見えてしまった? 現実と僕との間に、何か壁があるように思ってしまう。 「じゃあ、後でね。頑張ってね」 美久は、笑顔で更衣室に向かった。彼女の後ろ姿を見送りながらも、色々な感情で気持ちが浮かない。 「中山、どうした? なんか暗いぞ」 同期の山田が、温和な笑みを浮かべながら声をかけてきた。同期の中では一番仲が良く、プライベートでもビリヤードをしたりする仲だ。僕は、そんなことないと言いながら、今枝部長のことを話した。 「なんか、そうだってな。でも、部長はもっと短いスカートにしたかったみたいだぜ」 山田は、そんな情報も聞かせてくる。僕が知らなかっただけで、周知の事実だったのかもしれない。女性社員には優しいという話題を振ると、 「まぁ、女好きなんだろうな。なんか、前に社内の若い子と不倫してるって噂があったしな」 と、言う彼。誰となのかと聞くと、 「いや、知らない。まぁ、噂話だしな。また、突きに行こうぜ」 ビリヤードを誘われて、またなと答えた。さすがに、いまは遊ぶ気持ちになれない。美久と部長のことが気になってしまう。そして、日々の業務をこなし始めたが、やっぱり資料室のことが気になってしまう。 迷ったが、結局社内ネットワークのログを見てしまった。すると、ほんの少し前に部長と美久がメッセージのやりとりをしていた。内容を見たい誘惑に駆られるが、さすがにそれはマズいと思って出来ない。いま、資料室でセックスをしているのだろうか? 止めるべきではないのか? 葛藤しながらも、仕事を続ける。まだ、自分自身どうしたいのかわかっていないというのが本当のところだ。 この状況でも、まだ美久のことが好きだ。むしろ、執着心が出てきているのか、好きという気持ちが大きくなっている気がしている。裏切られたことに対する怒りはあるが、それほど強くない。自分でも、意外だ。 そして、1時間ほど仕事を続けた後で、サーバールームに移動した。資料室のカメラ……ずっと使われていなかったのに、いまは常時録画モードにしている。常時録画モードが、情事録画モードになってしまっている……そんなくだらないことを思いながらも、すぐに動画を確認した。 シークバーで早送りしながら確認していると、部長が入ってきた。そして、あの椅子に座る。部長は、ソワソワしながらズボン越しに股間をまさぐっている。すでに興奮した顔になっていて、股間も膨らんでいるのがわかる。 「お待たせしました」 美久が、無表情でフレームインしてきた。 「いや、俺もいま来たところだよ。じゃあ、さっそくお願い」 そう言って、すぐにファスナーを降ろす彼。 「もうすぐ土曜なんだから、その時まで待ってください」 「それはそれだよ。ほら、もうこんなになってるんだから、早く早く」 急かす彼。土曜日? 美術館に行くと言っていたはずだ。会社以外でも会っている? 激しく動揺してしまう。 「じゃあ、手だけで良いですよね」 美久は、面倒くさそうに言うと、部長の巨根を握った。なんの抵抗もなくあっさりと握ると、そのまましごき始める。 「あぁ、気持ちいい。美久の手は、柔らかくて気持ちいい」 部長は、すぐに気持ち良さそうな声を漏らす。 「女の手なら、なんでも良いくせに」 美久は、やっぱり部長に対して当たりがキツい。上司に対して、よくこんな態度が取れるなと思ってしまうくらいだ。 「そんなことないよ。美久はほら、指が綺麗だし」 褒める彼。 「ホント、調子が良いんだから……」 美久は、ぶっきらぼうに言いながらも少し嬉しそうだ。そして、そのまま手でしごき続ける美久。すると、部長がなにも言わずに美久の胸を揉み始める。 「勝手に触らないでください。セクハラですよ」 美久が言う。でも、怒っている感じはない。手を振り払うこともせず、揉まれるに任せている。 「おっぱい見せて。その方が、早くイクから」 「もう、見飽きたでしょ? 私のなんて」 「そんなことない。美久のおっぱいは、いつ見ても最高だよ」 「まったくもう……我慢せずにすぐイッてくださいよ。こんなの誰かに見られたら、最悪です」 そんなことを言いながらも、ブラウスのボタンを外し始める美久。そして、ブラジャーも下にずらすようにすると、意外に大きな胸があらわになった。強烈な光景だ。制服姿の美久が、胸だけさらけ出している。僕も、たまに妄想する。美久ではない女性社員を見て、こんな妄想をしてしまうことがある。 「なんだ、勃起してるじゃないか」 部長は、おもむろに美久の乳首を摘まんだ。 「うぅっ」 うめく美久。確かに、彼女の乳首は見てわかるくらいに膨らんでいる。 「お触り禁止です。セクハラですよ」 この状況で、セクハラもなにもないと思う。 「こんなにコリコリにしておいて、よく言うよ」 部長は、そう言って乳首をコリコリし続ける。 「んっ、うぅっ、やめてください」 軽くうめきながら、そんなことを言う美久。でも、やっぱり部長の手を振りほどくこともないし、手コキも続けている。 「うずいてるんじゃないのか? ほら、入れて良いぞ。美久の大好きな、奥まで届く巨根だぞ」 部長は、美久の乳首を責めながら言う。 「別に、好きじゃないです。大きければ良いなんて、男の妄想です」 美久は、そんなことを言いながら手コキを続ける。でも、乳首を刺激され続けているので、顔がトロンとしてきている。すると、部長がやっぱり無断でスカートの中に手を差し込んだ。 「なんだ、準備してきたのか。穿いてないじゃないか」 部長は、ニヤけた顔でスカートの中の手を動かす。 「うぅっ、んっ、ベ、別に……汚れちゃうから、脱いでおいただけです」 「汚れるくらい濡れちゃうって事だろ? ほら、いいから入れろ。我慢は良くないぞ」 部長は、手を動かしながら言う。美久は、さらにとろけた顔になりながらも、 「我慢なんてしてないです。ちゃんとはる君としてるから、満たされてます」 と、言う彼女。急に僕の名前を言われて、ドキッとしてしまった。 「じゃあ、なんでこんなになってるんだよ。濡れるにも程があるだろ」 そう言って、スカートから手を抜いて指を見せた。部長の指は、ヌラヌラ光っている。油でも触ったみたいに、光ってしまっている。すると、美久が無言でポケットからコンドームを取り出し、部長の巨根に装着し始める。慣れた動きであっさりと装着を終えると、部長に背を向けた格好でまたがっていく。 「やっぱり、欲しいんだろ?」 部長が得意気に言う。すると、美久は彼の上から離れながら、 「別に欲しくないです。さっさと終わらせたいだけですから。やっぱり、手でしますね」 と、冷たく言う。 「ゴメン。ほら、早く。もう我慢出来ないし」 妙に可愛らしく謝る部長……いつもの威厳ある態度がウソのようだ。 「素直にそう言って下さい。ホントにもう……すぐイッて下さいよ」 美久は、そんなことを言いながら部長の上に戻り、そのまま腰を下ろしていく。何の躊躇もなく、一気に挿入してしまった。 「うぅっ、んっ、ウフゥ」 軽くうめく美久。そのまま腰を動かし始めた。 「あぁ、最高。やっぱり美久のオマンコが一番だな」 部長は、本当に気持ちよさそうだ。 「誰と比べてるんですか。失礼ですよ」
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