#昨日の夫、明日の他人_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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#昨日の夫、明日の他人

26-03-29 09:24

「痛くないですか?」
 シュウジが、優しい口調で聞く。由紀恵は、正常位で挿入された状態で、
「平気です。続けてください」
 と、答えた。感情の起伏がなく、快感を感じているような表情もしていない。淡々と、事務作業をしているような表情で答えている。シュウジは、ゆっくりと腰を動かし始めた。
 ラブホテルのベッドの上で、全裸でセックスをしている二人。その横のソファには、夫の秋典が座っている。不安そうな顔、でも、股間は限界まで勃起していて、ズボンの上からでも盛り上がっているのが見て取れる。
秋典は35歳の会社経営者だ。商社に勤めていたが、3年前に独立した。コロナ禍で逆に業績を伸ばしていて、いまでは年商1億を超えるまでになった。1年前に一回り近く年の差がある由紀恵と結婚し、公私ともに絶好調の日々を送っている。
 ただ、秋典には中学の頃から寝取られ性癖があった。家庭用ゲーム機のRPGソフト、それが秋典の性癖を歪ませた。連れ去られたヒロインと数年後に再会した主人公……ヒロインのお腹には、宿敵の子がいた。そんなストーリーが、秋典に大きな影を落とした。
 由紀恵も、最初は無理だと断った。ただ、その異常性癖以外は完璧な夫の頼みに、結局折れた。そして、ホストや性感マッサージの男性に、目の前で由紀恵を抱かせるというプレイをするようになった……。
 今日は、ホストのシュウジとのプレイをしている。由紀恵は、すでに10人を超える相手とのセックスを経験した。ただ、そのプレイで由紀恵がオルガズムに達したことは一度もない。秋典の頼みで、仕方なくしている……そんな状況が続いていた。
「んっ、んっ、うぅ」
 由紀恵の、吐息のようなうめき声が響く。快感を感じていないというわけではない。多少なりとも気持ち良さそうなリアクションはしている。でも、あえぎ声をあげるほどではなく、淡々とプレイが続いている。
 シュウジは、ホストとしてそれなりに人気のあるプレーヤーだ。女性経験も、恐らく3桁を超えている。由紀恵との二度目のプレイ、前回は、プライドを傷つけれたような気持ちになった。ほとんどあえがない由紀恵……シュウジは、申し訳ないとすら思った。
 今回は、念入りに愛撫をして挿入をした。挿入して腰を動かしながら、乳首やクリトリスにも刺激を与えている。それでも、由紀恵は表情がほとんど変わらないし、あえぎ声も漏れてこない。不感症なんだろうか? そんな疑念を感じながら、シュウジは腰を動かし続ける。
 秋典は、目の前で由紀恵が他の男に抱かれる姿を見て、泣きそうな顔を見せている。そして、ズボン越しに股間をまさぐっている状態だ。秋典のものよりも、かなりサイズの大きな男性器が出入りを続けている。身体が密着している状態ではないので、結合部がよく見えている。コンドームが付けられたそれは、秋典のものと比べると倍くらい太い。秋典は、由紀恵の相手を選定する時に、男性器のサイズを重視した。巨根に狂う彼女を見たい……そんな気持ちからだ。だが、今のところそれは叶えられていない。
シュウジの動きは、経験に裏付けされた淀みのないものだ。角度を付けたり、緩急を付けたりしながら由紀恵の膣中を責めている。それでも由紀恵の表情に変化はなく、シュウジも気持ちが折れそうになっている。
 美しい顔……由紀恵は、黒髪がとても似合う清楚な女性だ。すれ違う男性が、思わず目で追ってしまうほど、美しい顔をしている。細身の身体は、肉感的なセクシーさとはほど遠いが、抜けるような白い肌がとても美しい。
 シュウジは、小振りだが美しい乳房を見つめている。腰の動きに合わせて揺れている。薄い色素の乳首と乳輪は、どちらも小振りだ。シュウジは、今まで抱いた女性の中で、文句なしにナンバーワンだなと思いながら腰を動かしている。ただ、どうやっても感じさせることが出来ないことに、歯がゆい思いを抱いている。
「んっ、んっ、フゥ、あっ、んっ」
 由紀恵の吐息、秋典は、興奮した顔で股間をまさぐり続ける。由紀恵が目の前で他の男性とセックスをしている状況に、強すぎる興奮を感じているようだ。
「気持ちよくないですか?」
 シュウジが、普段のセックスでは聞いたことのない質問をした。
「気持ちいいです。続けてください」
 由紀恵は、気持ちいいと答えながらも表情に変化はない。シュウジは、プライドが傷つくのを感じながら、ベッド脇のテーブルに手を伸ばし、ローターを手にした。
「これ、使いますね」
 シュウジは、由紀恵の返答を待たずにローターをクリトリスにあてがってスイッチを入れた。低いモーター音が響くと、
「うぅっ、ちょっと痛いです」
 と、由紀恵は軽く眉間にシワを寄せながら言う。シュウジは、すぐにローターのダイヤルをひねって振動を弱くした。
「んっ、うぅっ、んぅっ、うぅ~っ」
 由紀恵の声のトーンが変わった。明らかに、快感が増したような声だ。秋典は、強い興奮を感じながら股間をまさぐり続けている。堪えきれなくなり、ファスナーを降ろして直接しごき始めた。異常な光景だ。ホストに抱かれる妻を見ながらのオナニー……でも、秋典はこの上なく興奮した顔を見せている。
「声、出して良いですよ」
 シュウジは、そんな言葉をかけながら腰を動かし続ける。由紀恵のクリトリスにローターを当てたまま、由紀恵の感じるポイントを探しているような状況だ。Gスポットや子宮口、ポルチオなども意識しながら腰を使う。普段は、女性を気絶させるまで感じさせる事が出来るシュウジが、あえぎ声すら出させることが出来ない。
 シュウジは、責めている自分の限界が来ていることに焦っている。由紀恵は美しく、そして、膣も狭くて締まりが良い。射精を堪えようとしながら腰を動かしているが、あまりの快感にそれも限界が近い。シュウジは、思わず由紀恵にキスをしようとした。興奮が高まり、射精が近づくにつれ、男性が無意識にしてしまう行為だ。
 由紀恵は、スッと顔を背けながら、
「キスはごめんなさい」
 と、拒否をした。これも、いつものことだ。由紀恵は、キスとフェラチオはしたことがない。もちろん、夫の秋典にはする。でも、秋典以外の男性と、そんなことをするつもりはないようだ。
シュウジは、キスを拒否されて動揺している。普段のセックスでは、拒否されたことなどない。そして、動揺のまま、あっけなく射精を始めてしまった。あまりの快感に、うめき声が漏れる。でも、由紀恵は表情を変えない。
「お疲れ様でした。ありがとうございます」
 由紀恵は、淡々とお礼を言うと、すぐに身体を起こしてベッドから降りてしまった。そして、ソファに座る秋典の横に移動すると、抱きつきながらキスを始めた。
「興奮出来ましたか?」
 由紀恵は、恥ずかしそうに聞く。シュウジに対する態度とは、まったく違う態度だ。
「興奮した……ありがとう」
 秋典は、まだ興奮が収まっていないような口調だ。ただ、射精をしているわけではない。嫉妬と興奮の中でオナニーをしていたが、結局射精するまでには至らなかった。ここ3回くらいは、射精することなく終わってしまっている。
「射精は出来なかったんですか?」
 由紀恵が、落ち着いた口調で聞く。
「……ごめん」
 秋典が申し訳なさそうに謝る。
「ちょっと早かったですか? しますね」
 由紀恵が、そう言って秋典のいきり立った物をくわえた。シュウジの巨根と比べ、明らかに細い。由紀恵は、丁寧に心を込めて奉仕を続ける。シュウジは、無言で会釈をすると、そっと浴室の方に移動した。そのまま服を着ると、気配を消すように部屋を出て行く。
「由紀恵、彼はダメだった?」
 秋典が、不安そうな顔で質問する。
「そんなことないです。気持ちよかったです」
 由紀恵は、やっぱり淡々と答えた。そして、そのままフェラチオを続ける。丁寧に、心を込めて奉仕を続ける姿は、秋典への強い愛情を感じる。シュウジとセックスをしている時の、感情のないような顔とはまるで違う。
「本当にゴメンね」
 秋典は、申し訳なさそうに謝る。
「私こそ、ごめんなさい。秋典さんが望むようなセックスが出来なくて……」
「そんなことない。すごく興奮する。本当にありがとう」
「フフ、浮気してお礼言われるの、変な感じです」
 おどけたように笑う由紀恵。さっきまでの、美しいが氷のような雰囲気は溶けた。そして、奉仕が続き、秋典の限界が近くなる。
「秋典さん、愛してます」
 由紀恵は、そう言って秋典にまたがっていく。対面座位で挿入すると、気持ちよさそうな顔を見せる。
「フフ、固くなってる。興奮してますね」
 由紀恵は、嬉しそうに腰を動かし始めた。秋典は、勃起が弱い。寝取られプレイをしない時のセックスは、途中で柔らかくなることがも多い。由紀恵は、10代の男のように固くなった秋典の男性器に、心から嬉しそうだ。
「あっ、アンッ、気持ちいい。秋典さん、気持ちいいです」
 気持ち良さそうな表情は、シュウジとのセックスの時には見せなかった顔だ。そのままキスをする由紀恵。幸せそうな顔で、舌を絡ませている。ただ、そこで限界だった。秋典は、舌を絡ませるキスをした途端、一気に射精を始めた。彼の頭の中は、シュウジとキスをする由紀恵のイメージでいっぱいだ。
「フフ、いっぱい出てますね。気持ちよかったですか?」
 由紀恵は、心から幸せそうだ。異常なプレイを強いられているのに、秋典への愛情に揺るぎはない。由紀恵は、そのまま秋典の上から離れ、お掃除フェラを始めた。心を込めて汚れた男性器を清める姿は、秋典への愛が溢れているようだ。
セックスが終わると、ベッドで裸のまま抱き合う二人。
「どうしたら、もっと興奮してくれますか?」
 由紀恵は、じゃれつくように抱きつきながら、そんな質問をする。
「……もっと、乱れる姿が見たい」
 秋典は、絞り出すように言う。
「ごめんなさい。でも、気持ちが伴わないと……」
 由紀恵は、もっともなことを言う。気持ちがなければ、感じない……女性は、そういう部分が男性よりも大きい。
「大きさとか、関係ない?」
「多少は……シュウジさんの、気持ちいいです。でも、あんまり奥まで入れられると、ちょっと痛いです」
「イケメンの方が良い?」
「それは関係ないです。してる時は、だいたい目を閉じてますし」
 そんな会話が続く。秋典の望むセックス……由紀恵が、他の男とのセックスで激しく乱れる姿を見たいと思っている。自分とのセックスよりも、激しく感じる姿……そんな由紀恵を妄想している。
「……秋典さんの望み通りになるかわかりませんけど……次の寝取られの時は、私の選んだ人としてみたいです」


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