願望が現実に変わる時(3)_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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願望が現実に変わる時(3)

15-06-14 09:27

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「願望が現実に変わる時」へ

何時もの様に単調な仕事が始まった、しかし今日からは別な意味で特別な毎日の始まりでもあった、山森達生は仕事が終わるのを待った、そしてそう思えば思う程1日は永く感じ逸る気持ちを抑え終業時間を心待ちにしそしてその時間が遂に訪れた、山森達生は外で秋村和恵が出て来るのを待ち漸く秋村和恵が出て来た所を呼び止めた

「秋村主任!」

突然呼び止められた秋村和恵は後ろを振り向くと山森達生が小走りで駆け寄って来た、無論これも山森達生の作戦のひとつであった

「秋村主任、すいません!」

少し息を切らず山森達生に何ら警戒心の無い表情で秋村和恵はが声を発した

「なにそんな息切らして」

「いやぁ~だって出口で秋村主任を呼び止めたのに知らん顔で行っちゃうんだもの」

そんな話は嘘である

「えっ嘘!、ごめんなさい、全然気が付かなかった」

すまなそうに話す秋村和恵に山森達生は唐突にディスプレイされた袋を差し出した

「えっ、何これ?」

戸惑う秋村和恵に山森達生は更に押し出し

「あのこれ、自分の気持ちです」

秋村和恵はキョトンとした表情で山森達生を見た

「あの意味が判らないわ?」

「突然すいません!とにかくコレを見て貰えれば判ります!」

必死に言う山森達生の言葉に秋村和恵はその袋を受け取った

「明日必ず感想聞かせて下さいよ!」

山森達生の言葉に秋村和恵は戸惑いながら頷いき、山森達生は秋村和恵に背を向け再び小走りで立ち去って行った、秋村和恵は少し笑みを零し受け取った袋を鞄の中に入れ家路へと向かった。

つづき「願望が現実に変わる時(4)」へ


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