コンフェッション 第2章_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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コンフェッション 第2章

15-06-14 10:45

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「コンフェッション 第1章」へ

第2章 - ジューンブライド

最近のブログへの訪問頻度から気になっていたクリムゾン・サンライズことみほという女とメッセンジャーでの会話を続ける。緊張を解き放ってやるため、核心の話は先に送る。

『心の中をもうひとつ読んでやろうか?』

『ドキドキします、でもお願いします』

『みほ、クリムゾン・サンライズって曲のタイトルじゃないか?』

『驚きました、ご存知なんですか?』

『こう言う場合、曲名か映画のタイトルか聞けば、聞かれた方も悪い気はしないだろ?』

『なるほど、グレッグ様って頭の回転が早い方なんですね』

『でも、おまえの場合は、その曲そのものも知ってると思う。 ドリーム・シアターの楽曲だろ?』

『そうなんです。兄がドリーム・シアターが好きで、以前バンド名をクリムゾン・サンライズと言う名前にしてました。私が高校生の頃ですけど。音の響きが気に入ってたので私もIDに。でもグレッグ様がドリーム・シアターをご存知なのは意外です、驚きました』

『そんなに驚くことも無いだろ?いいと思えば、どんなジャンルでも聴くよ。さすがにAKBは買わないけどな』

『そうじゃ無いんです、嬉しい驚きです。私のIDの由来を知ってくださっていて。以前ブログにラフマニノフのピアノ協奏曲のことを書かれていたのでクラシックがお好きなのかと』

『もちろん、クラシックも好きだけどな。さあ、みほ、そろそろ緊張も解れただろ?核心の話をしようか?』

ひとしきり音楽の話をして、みほが心を開き始めたのが、メッセンジャーのディスプレイに浮かぶ活字からも感じていた。

『グレッグ様は本当は優しい方なんですね?』

『なんだ、唐突に?なぜそう思うんだ?』

『だって、私が緊張しているのを察してくださって』

『いくらおれが変態とは言え、いきなり聖水を浴びろとか縛らせろとは言う訳にもいかないだろ?』

『それは、そうですけど。グレッグ様は絶対優しい方だと思います』

メッセンジャーでの会話では間合いをはかるのに気を使う場合がある。相手がタイプするのに時間が掛かることもある。だが、みほはタイプも早くタイミングの取り方も好感が持てた。

さっき、兄がバンド活動をしていた時に自分は高校生だったと言っていた。クリムゾン・サンライズという楽曲のリリースから計算すると30代前半かな?メッセンジャーで会話の間合いにプロファイリングしていた。

『そうか優しいと思うなら、期待を裏切らないよう優しく命令してやる。おれの聖水を浴びてくれないか?褒美に緊縛したまま蝋燭で赤い花を描いてやるから』

『あぁん、グレッグ様。本当にしてくださいますか?』

『おまえが望むならな、本当にしてやる』

中にはメッセンジャーの会話、バーチャル調教から妄想し自慰行為を望む相手も何人かいた。みほもそうだろうと考えたが、メッセンジャーのディスプレイに浮かび上がった活字は予想と異なっていた。

『実は、私は来月ジューンブライドになるんです。その前に一度だけグレッグ様に調教していただきたくて』

つづき「コンフェッション 第3章」へ


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