僕は美少女2_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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僕は美少女2

15-06-14 10:49

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「僕は美少女」へ

ローライズジーンズから覗く下着に見とれている間に、秀美から話し掛けられていた智也は上の空だった。
「聞いてる、智君?」
「え?あ…は、はい…」

「全然日に焼けてないねって聞いたんだよ?」
「あ、そ、そうですね…」
「お母さんも色白だもんね。でも、本当色が白い。なんか智君、華奢だし女の子みたい」
秀美は智也の顔を嬉しそうにマジマジと見つめている。
智也は頬を赤くした。
「ほらほら、そうやって恥ずかしそうにするとこ。本当可愛い」
秀美が智也の頬をつんつんと指先でつつく。
智也はもじもじとしながら、秀美に女の子みたいだと言われたことに少し傷ついた。
やはり、男としては「格好よくなったね」「イケメンだね」などという言葉を掛けてほしいところだった。
智也自身、自分がそんなタイプではないと自覚はしていたが…。

夜になって敬之が帰って来た。
「久しぶりじゃないかぁ、智也」
敬之は大きな手でパンと智也の肩を叩いた。
敬之は秀美より四歳上の三十九歳。
背の高い秀美と十分釣り合う、大柄でがっしりとした体格の持ち主だった。高校時代は野球部で、甲子園にも出場したと聞いたことがある。 智也は敬之が苦手だった。本を読むことが好きな文化系の敬之には、体育会系の敬之は男臭さ過ぎて熱かった。
普段は残業が多くて帰りも遅いという敬之と智也、秀美の三人で夕食を摂った。
料理上手な秀美は、智也が子供の頃ハンバーグが好きだったことを覚えていて、とても美味しい煮込みハンバーグを作ってくれた。
食事をしながら秀美が敬之に言った。
「敬之さん。こうしてると親子三人って感じじゃない?」
「ん?そうだな。俺はまあ娘の方がいいけどな。AKBにでも入ってくれるような可愛い娘が」
ガハハと敬之が笑った。
智也は敬之に愛想笑いをする。
相変わらず敬之おじさんとは合いそうもないな、と智也は思った。
でも、秀美叔母さんがいる。
この夏休み、ずっと秀美叔母さんと過ごせるなら幸せだ--。
ハンバーグを頬張りながら、智也は秀美の美しい顔を見つめた。

その日の夜のことだった。
二階の部屋で寝ていた智也は尿意を感じて階下に降りた。
電気の消えた暗いリビングを抜けて廊下を歩きトイレに向かう。
「んぅぅぅぅっ」
声…?
廊下の突き当たりから、誰かが何かにうなされているような声が聞こえた。
智也はドアノブに手を掛けたまま耳を済ます。
「んあぁぁぁっ」
また廊下の奥の暗闇から声がした

つづき「僕は美少女3」へ


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