牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城
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15-06-14 06:07
そうこうしながら俺と蓮田は昔の写真や卒業アルバムを見たりして談笑した。 ペラペラとアルバムのページをめくると最後のページから1枚の写真が落ちてきた。 俺 『・・・おっ、これは懐かしいな。』 鏡子『・・・・それはっ・・・・』 小学校の卒業式後に撮った1枚の集合写真だ。 最前列の一番左側に蓮田が写り、その正反対に位置する最後尾の一番右側、そこに俺が写っていた。 普通に見ると何気ない1枚なんだけど、コレは違った。 俺の首に包帯がぐるぐると巻かれている。 俺『ははっ最後の最後で○○小のヤツ等と大喧嘩したっけか・・・』 その時の喧嘩で俺は、その学校の生徒にカッターで首の後ろを傷付けられたのだ。 それほど深くなかったので大惨事にはならなかったが、確か6針くらい縫ったような気がする。 ・・・・今考えると、とんでもない話だわなぁ・・・新聞沙汰にならなかったのが不思議なくらいだ・・・
鏡子『・・・・・ごめん』 俺 『・・・んぁ? なに謝ってんだお前』 訳が分からず答える俺の手を、蓮田は『きゅっ・・』っと握った。 鏡子『だって・・・っ!!ルイのその怪我・・・っ わたしのせいっ―――――』 そう言うと、蓮田はポロポロと涙を流し始めた。 ハッキリ言って訳がわからない。 鏡子『・・・あの時・・・武山君が殴られて、口から血が出たの・・・・・・ それで私が誰か呼んでくるって言って・・・・それでっ・・・・ぐすっ・・・・』 蓮田の話によると、大人を呼んでこようとした蓮田を引き止めたせいで、俺は切られたらしい。 つーか全然覚えていないぞ・・・・もう10年近く経ってるし、俺の中では【他校のガキにやられた】 それ以外の記憶は一切頭に残っていない。 ・・・でも、ここまで、泣くんだからマジなんだろうな。 俺は『ぽんっ』と蓮田の頭の上に手を置いて、軽く撫でてやった。 俺 『俺はそんな事全く覚えてないし・・・仮にそうだったとしても、そんなくだらねー事気にするな』 鏡子『・・・・・うっ・・・・ぇぐっっ・・・ほんとうに・・・ごめんっ・・・』 そのまま抱きつかれた・・・・ 大きすぎる彼女のムネが俺の体に押し付けられる。 こままだとやばすぎるけど・・・状況が状況なだけに引き剥がす事ができない。 10分少々そのままでいただろうか・・・ 次第に蓮田は泣き止んでいき、その息遣いも元に戻ってきた。 そろそろ離れてくれないと、マジで半勃ちから進化していっちまう・・・ 俺のほうから離れるかなと思った時、蓮田が俺の傷跡を指でなぞってきた。 鏡子『・・・まだ、少し傷跡が残ってるね・・・・』 俺 『ん・・・・あぁ、後ろだからあんまり気にしないけどな・・・・ってそんな触られるとヤバイ・・・』 感じるとかそういう問題ではなく、俺は首を触られるのが超苦手なのだ。 美容室とかでやられるマッサージも全て事前に断るほど・・・・だから、指でなぞられてもそれなりにキてしまう。 鏡子『・・・・じゃぁ・・・・・・ちゅっ・・・』 俺 『うぉ・・・・っておいおいっ・・・』 彼女は俺の傷跡にキスをして、ぺろぺろぺろ・・・・と、その場所を舌で舐め始めた。 俺は突然のくすぐったさに我慢できず、蓮田を引き離そうとするが、彼女の両腕が俺の首にしっかりと巻きつき、それを阻止する。 しばらくして、蓮田は俺から両手と唇を離し、俺の前にちょこんと正座した。 鏡子『あのね・・・・私っ・・・ルイの事が好きっ!・・・・・なの』 俺 『・・・・・・ぅえぇっ!?』 彼女は俯きながら俺にそう告げた。 思わぬ展開に俺は戸惑いを隠せず、ヘンな声を出してしまう。 コイツ・・・・マジかよ・・・確かに2次会では俺のことが好きだったとは言ってたけど・・・ 俺 『おいおい・・・そりゃぁ昔の話だろう・・・』 鏡子『違うっ!!』 俺 『・・・・何が違うんだよ。』 蓮田は俺の膝に手を置いて、ぽつりと話し出す・・・ 鏡子『最初は・・・・中学の時・・・アンタがいないって分かったら寂しくなって・・・好きなんだって気づいた。 その次は高校生の頃・・・・バスの中でルイを見かけて、最初は他人かもって思った・・・・でも・・・』 俺『・・・・・首筋の・・・傷跡か』 確かに俺はほとんど最前列に座ってたし・・・ 知ってるヤツが2~3席後ろから見れば俺だってわかる。 鏡子『そう・・・それでルイだって分かって、目で追うようになってた・・・でも怖くて話しかけられなかったっ・・』 少しの沈黙・・・・・ これほどまで好きだったのか、俺の事が・・・ なんか、普通の友人以上に彼女をうざったく思ってた自分に腹が立った。 蓮田は俺の傷の事で約10年、ずっと悩んできたのだろう、ここまで泣いたんだから、相当苦しい思いをしてきたのだろう。 良く考えたら、俺がされたことなんか只のイタズラ程度じゃねーか・・・・ 鏡子『それで3回目は・・・今日会って・・・・ルイがあの時と変わってないって気づいた今・・・今なんだよっ』 そう言って、蓮田は俺を押し倒すと、その唇を奪う。 流れる涙は、俺の頬に滴り落ちた。 すいません、とりあえず今日はここまでです。 明日は休みなので、残りは明日中に書き込めると思います。 一人でも読んでくれる人がいてくれたなら感謝感謝です。 鏡子『んむっ・・・・・ちゅ・・・・』 とろけるようなキスの感触は久しぶりで、我を忘れてしまうほどだった。 しかし俺は何とかして自分を取り戻し、蓮田を引き剥がした。 俺 『・・・・・っはぁ、ちょっ・・・ちょっとまってくれ』 鏡子『・・・・・どうしたの?』 ・・・・・ううっ、俺の数十センチ先には蓮田の潤んだ瞳が・・・・コレは正直いって反則に近いぞ。 だが、蓮田は俺に告白してくれたんだ。俺も勇気を出して自分の気持ちを伝えることにした。 俺は蓮田の両手を握ったまま静かに語り始めた 俺 『あのな、蓮田の気持ちはわかった。マジで嬉しいよ。 ・・・・・でもさ俺・・・好きな女の子が他にいるんだ』 鏡子『・・・・・えっ・・・・あ・・・そ、そうなんだ』 蓮田はどうやら戸惑いを隠せない様子だ。声がわずかに震えている。 でも俺はかまわずに続ける。 俺『2年くらい前に喧嘩別れして・・・・今は付き合ってないんだが、 俺はその子の事を卒業したら迎えにいこうと思ってる。』 些細な事が理由で喧嘩した俺と【元彼女】・・・・俺は別れて数年経った今でも、その理由に納得できてないし、彼女もきっと俺のことが嫌いになった訳ではない・・・・と、当時の俺は信じ込んでいた。 鏡子『・・・・・それならっっ―――――!!!』 蓮田は俺の背中に両腕を回し、その顔を俺の胸に埋める。 カナリ密着した状況だったので、表情はうかがえない。 鏡子『それなら・・・・・その子の事を迎えに行くまででいいからっ ・・・・・私と一緒にいてよぉぉ』 そのまま彼女は三度、静かに嗚咽を出し始めた。 俺の背中に強く絡まれた腕が、≪絶対離さない≫と言う事を意識させた。 お互い無言のまま、幾らかの時間が経過した。 蓮田は自分の気持ちをしっかりと俺に伝えたんだよな・・・ このまま彼女を振り切っていくことは出来たと思うんだが、俺の心は物凄く揺れていた。 というより、この時は自分の都合の良いように考えてたのかもしれない。 今この場所で、懸命に俺のことを好きと言ってくれる蓮田。 ・・・・・無理に元彼女の事を追わなくてもいいんじゃないのか・・・・ 俺 『この先・・・俺の前に元彼女が現れたら、俺はそっちに行っちまうかもしれないんだぜ』 鏡子『・・・・それでも構わないよ』 俺 『・・・・ま、そうならない様に、努力はするけどな』 鏡子『ふふっ、ルイにこんな姿見せるなんて・・・・10年経ったら立場が逆転しちゃったね』 俺 『はは・・・そうかもな』 それからはさっきと同じように話ながら飲んでたんだけど、どうも会話にキレが無い。 蓮田はそれほどでもないかと思うんだが、俺がヤバイ、彼女を意識しまくりだ。 目を合わすのもままならない。 俺 『まぁ・・・なんだ、今日はそろそろ帰るわ。明日も休みだし・・・よかったらどこか遊び行くか』 鏡子『うん・・・・それはいいんだけど』 ≪きゅ≫っと手が握られる。 鏡子『今日もずっとここにいるってゆーのは、ダメかな?』 俺 『・・・・・う』 なんとなくそう言われるのは分かってた。 付き合って初日で逆お泊りなんてどうかと思ったけど、もっと一緒に話していたいと思ったのは俺も同じだ。 そりゃエロい事も考えてたが・・・・・ 俺 『しょーがねーな、どーなっても知らないぞ』 鏡子『おねーちゃんは部屋来ないから大丈夫!』 俺 『そーゆー問題じゃねえ(笑)』 <続く> 続きを読みたい時に便利です→ お気に入りに追加 [体験告白][エッチ][小学校の同窓会][嫌いだった子と再会][巨乳][女性の部屋][告白]
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