狂女_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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狂女

16-04-11 05:27

昭代はこの女の冷たい美しさや隙の無さに強く惹かれているのだろう。二人が抱き合い、愛し合っているところを妄想して僕は股間がむず痒くなるのだった。                              十分程喋っていてから店を出て僕のベンツに乗った。女二人は後部座席に並んだ。「じゃあ行きますよ」エンジンを掛け、車を動かす。                                邸宅に向かっている間、瑠璃子は時々昭代から話し掛けられたが、それに答える程度で、自分から積極的に社長と会話をしようという素振りは見せなかった。明らかに彼女は昭代に対して親しみを抱いておらず、相手が社長なので立場上従っており、吉川の件ではこれを絶好の機会として利用しようと!
ている感じだ。計算高い女に違いない。けれど、僕たちの罠にまんまと嵌ってしまったのは愉快でもある。名古屋市内を走らせている間に昭代はあまり話し掛けなくなり、車内では沈黙が続いた。瑠璃子は吉川邸なる物が市内のどこにあるかはっきり知らないので不審がっておらず、落ち着いて時々車窓から外を眺めていた。                           国道を延々と走らせていると、さすがに変に思ったのか、「本当に吉川さんの家に向かっているんですか?」と尋ねた。「そうよ」昭代は平然と答える。瑠璃子は取り乱さないながらも怪訝な表情を隠さず、車窓からやや落着き無く外を眺めるようになった。僕は彼女のそんな態度の変化も見逃さずにいた。普段冷静な瑠璃子が身の危険を感じたら!
どんな行動に出るかはっきり予想出来なかっ!
が、そこは失敗しないように当然昭代との計画に組み込んであった。昭代は余裕のある様子で構えている。


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