狂女_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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狂女

16-06-15 03:18

そのように多くの奴隷を支配していた或る日、勝叔父さんから電話が掛かって来た。聞けば、彼は姉をうまく調教しながらも自分を心の底から慕わせる事までは出来ず、姉の僕に対する変わらぬ慕情を認めて妬けると言う。やはり母と子では太刀打ち出来ないと悟ったのだろう。「じゃあ、母さんを返してくれるんですか?」と尋ねると、代わりに加奈を俺にくれと言う。しばらく迷った末、それを承知した。加奈にはやはり未練があったものの執着は以前よりも薄れていた。そういう訳で僕と叔父はお互いの持ち物を本人たちの意志に構わず交換する事にした。人からすれば非人道的な行為も、性欲によって神経がすっかり麻痺していた僕と叔父は罪悪感も無く実行したのだった。                      !
       それは良く晴れた涼しい日曜の事で、僕は加奈叔母さんをベンツに乗せ、叔父の家へ向かった。加奈さんは僕と離れるのを嫌がって二、三日駄々をこねていたが、しばらくすれば戻って来れると嘘を吐いて渋々承知させていたのだった。本当を言うと、何かうまい手を使って叔母も取り戻せないかと思案し、今でもそれを諦めてはいなかったけれど、良い方法が思い浮かばなかった。                                 


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