蝶 8_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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蝶 8

16-06-17 03:37

初めての夜は一方的に夏菜が敦子を責めるだけ
だった。
お互い快感を貪り合った貝合わせの時も、常に
主導権は夏菜にあったぐらいだ。
それは女性同士のSEXに対する敦子の認識や
偏見といったものを根底から覆すという部分で
は、ある意味有効であったのかもしれない。
現にこうして、彼女はその一夜だけの営みが忘
れられず、夏菜に会いに来ているのだから。
だが本来、夏菜は完全なタチというわけではな
かった。
タチよりのリバである。
同じ快楽をお互い共有しあえる存在として愛し
合う。
相手の女性に求めることも当然ありの女性なの
だ。
「えっ?・・・私、どうすればいいかわからな
いけど・・・うん・・・いいよ」
高めるだけ高められ、寸前で期待をはぐらかさ
れたような気分になったが、自分だけいい思い
をするわけにもいかないのだろうと戸惑いなが
らも受け入れた。
敦子の答えに呼応するように、夏菜はゆっくり
と無言で腰を落としていく。
一見グロテクスに見えるそれは、既に滴り落ち
そうなほど愛液で濡れていた。
初めて口づけする他人のヴァギナも不思議と抵
抗はなかった。
(しょっぱいような、酸っぱいような、何か変
な感じ)
押し付けるように、敦子の顔の上で腰を揺らす
夏菜の口から艶めかしい吐息が漏れる。
「んふ~ん」
形の良い上向きにピンと乳首が突き出た乳房
が、腰のリズムに合わせて揺れる様が、とても
エロく感じた。
可愛らしい部屋の床に仰向けになって見上げ
る、今目に映っている光景は、ついこの間まで
の自分では決して目にすることのなかった情景
だ。
改めてそう考えると、自分の稚拙な舌の動きに
必死で快感を追い求める夏菜の恍惚の表情が、
何だか愛おしく思えてきた。
気が付けば、どこをどうすればいいのかよくわ
からなかったが、ぷっくら膨らんだ包皮に包ま
れたクリトリスを中心に舌を這わせたり、左右
非対称な小陰唇に吸い付いたり、無我夢中で必
死に愛撫していた。
「ああっ、敦子、そう、そこ、あああ~、
気持ちイイ~」
(私、興奮している?同性のこの子の感じてる
姿を見て高ぶってるの?まるで自分がされてる
ような錯覚とでもいうのかしら?この子の感じ
るままの快感が、私の体に流入されてくるよう
な感じ。男の人の気持ちが少しわかったかも。
ああ、私も早くこんな風にめちゃくちゃにして
欲しい)
「ああああぁっ、イイ~、くっくうう~」
突如、夏菜が絶叫と共に髪を振り乱し、そして
ぐったりとうなだれた。
「ハア、ハア、ハア、とっても良かった。
敦子、案外素質あるんじゃない?」
(えっ?イったの?なっちゃん。私が女の人を
イカせた?)
なんだか不思議な気持ちだった。
嬉しいような、愛おしいような。
同時にやはり凄く興奮している自分に、改めて
気付いた。
「ねえ、もう・・・」
敦子は体を起こすと、汗まみれになった白い背
中に寄り添うように頬を合わせた。
今度こそお預けになっている、自分のアソコに
してほしかった。
「ちょ、ちょっと待って。ハア、もう少し、
ハア、もう少し休ませて」
「嫌っ、もう待てない!」
そう言うと、敦子は強引に夏菜を振り向かせ、
三角締めを決めるようにして一緒に後ろに倒れ
込んだ。
「ウウウ~、ちょ、ちょっ、敦子っ、敦子、
これ、し、締まってる~」
「私を誰だと思ってるの?柔道三段、
泣く子も黙る警視庁の敏腕女刑事よ。
寝技じゃ負けませんから」
「わ、わかった、まいっ、参った」
夏菜は空いた左手で敦子の体をパンパンと2度
叩いた。
参ったの合図で力を抜いてもらった夏菜の目の
前に、丁度敦子の股間が開かれていた。
「ハハっ、何それ?ウケる~。
こんな強引な誘い方、初めてだわ」
つい勢いで言ってしまった敦子も、顔から火が
出るほど恥ずかしくなった。
だがもうそんなやけっぱちにならずにはいられ
ないほど、この疼きは止められなかったのであ
る。
「もう~、わかってるくせに、私の気持ち。
お願い・・・して」
「ハイハイ。見事に一本取られちゃったしね。
でも流石刑事さんの動きだね。素早過ぎて
びっくりしちゃった。
ああ~、本当だ~。凄い濡れてるよ」
股間に埋くまった夏菜がビランを両手で広げ、
食い入るようにして見入った。
「イヤ、恥ずかしい。誰のせいよ」
顔を真っ赤にして恥ずかしがる敦子をニッコリ
と夏菜が見つめた。
「敦子、寝技じゃ負けないとか何とか
言ってなかった?実は私も得意なんだ、寝技」
「えっ?」
「さっきは油断してあっと言う間に妙な締め技
決められちゃったけど、今度はリベンジよ。
受けてみる?私の寝技。
まあ、私の場合、寝技は寝技でも、
ベッドテクニックとも言うけど」
「・・・ええ、勿論受けて立つわ。
それも、抑え込み時間無制限でね」
「おっ、そんな事言っていいの?
私は敦子みたいに優しくないから、
参ったしたって技なんか解かないかも。
覚悟しててね。
フフ、いざ勝負、なんちゃってね」
ようやく夏菜の長い舌が、パックリと開いたワ
レメに沿って、下からクリトリスまでへと溢れ
る愛液を拭い取るように舐めだすと、安堵と喜
びに満ちた表情の敦子は、ブリッジするように
仰け反るのだった。
それからしばらくしてすぐ、夏菜が敦子から取
った、今夜最初の『一本』の掛け声が部屋に響
き渡るのに、そう時間は要しなかった。
「イっ、イっイっちゃうウウウ~~」


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