蝶 10_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

ホームページ 戻る 

蝶 10

16-07-07 03:18

その頃、新聞記者の雄介は自らを嵌めた元国会
議員鴨川夏月について、その闇を探っていた。
既に鴨川は殺人教唆の罪で逮捕されているが、
雄介は彼の罪が決してこれにとどまらないと睨
み、徹底的に探っていたのだ。
個人的な恨みもあったが、それ以上に新しくで
きた家族を養っていかなければいけない。
結婚をし、マイホームも買い、そして来年には
念願の我が子が誕生する。
新妻の敦子はそのために今は産休で職場を離
れ、家庭を守っていてくれる。
敦子の為にも、生まれてくる我が子の為にも、
何としてでもスクープが欲しかった。
そんな時、新たな情報が雄介の元に舞い込んで
きた。
「・・・水野・・夏菜・・?」
その名前にはどこか聞き覚えがあった。
「そう、まだ22の若い娘だ。
伊豆の芸者の子で、母一人子一人の
母子家庭で育ったらしい。
その母親も数年前に他界。
今はジャズミュージシャンとなって
『リバー』って店でほぼ専属的に
ステージに立ってる。
その子が以前、鴨川とちょくちょく
会ってたらしいんだ。
実際店で何度か奴を見かけた
という情報もある。
何か匂わないか?」
「ほう~、ジャズねえ~。
あの鴨川が。それは興味深い」
強面の鴨川からは、とてもジャズなどというお
上品な音楽は想像出来なかった。
雄介はニヤリと顔を緩めながらも、その名の記
憶を頭の中で巡らせていた。
(あっ、そうだ。敦子だ!
以前彼女がこんな名前を
口にしてたことがあった。
んん~、どんな内容だったけ?
でも、間違いない。同姓同名でもない限り、
この子は妻の知り合いかもしれない)
「少し俺に心当たりがある。
この件は任せてくれないか?」
そう言うと雄介は早速自宅に電話を掛けた。
(この時間なら自宅にいるはずだ)

プルルル、プルルル、プルルル――

(出ないな?買い物にでも出掛けてるのか?)
今度は携帯の方に掛けてみた。

♪♪ ♪♪♪♪~~
「ああああ~っ、ヒィ―――っ」
「いいの?さっきから携帯鳴ってるよ」
「あああ~、止めないでっ、
そんなのどうでもいいから、
ああっ、うう~、気持ちイイよ~、
ああ――っ、そこ――っ!スゴくイイ――っ、
夏菜の指最高~~っ、
またイっちゃううう~」
器用に動く指でクリと膣とアナルの3カ所責め
をされ七転八倒する敦子は、連続アクメに我を
忘れ、もう携帯の音すら気になっていない。
「本当にいいの?これ・・・
きっと旦那だよ。
ついさっき、家にも掛かってきてたじゃん」
そう言いつつも夏菜の方も攻めの手を緩める気
配はない。
3カ所責めに加え、ピンと勃った乳首を口に含
み甘噛みした。
♪♪ ♪♪♪♪~~
「あ”ぁあ”あ”~、ぎもぢイイイっっっ!
死ぬうう、死ぬっ死ぬっ死んじゃうううっ!」
「・・・あ~あ、それどころじゃないみたい。
私が言うのも変だけど、
電話の向こうの哀れな旦那さんに
一度見せてやりたいよ。
死ぬだの殺してだの大層な乱れっぷりね。
屈強なゴロつき共もねじ伏せる
敏腕女デカだったんでしょ。
それが女の片手一つでこんなに
のた打ち回ってしまうなんて、
旦那さん、想像すら出来ないでしょうね。
ねえ~貞淑な新妻さん」
「ああう~、非道い!嫌な言い方!
誰のせいだと思ってるのよ~、
あああ~、んん~」
敦子は悲しげな顔をしつつも、夏菜の顔を引き
寄せ熱烈なキスを交わした。
こんな背徳的な関係、いけない事は百も承知
だ。
だが、頭ではわかっていても体が夏菜を求めて
しまう。
結婚し、雄介と一つ屋根の下で暮らすようにな
って、その欲求より拍車がかかったように思
えた。
(私は多分、夏菜のような
レズビアンではないと思う。
その証拠に他のどんな魅力的な女性にも
性的欲望を覚えることはないのだから。
逆に言えば私が欲情するのは夏菜だけ。
ああ、どうしてあなたは女性なの?
私に初めて『女』を教えてくれた女。
あ~口惜しい。
雄介でも他の誰でもない。
私を『女』にしてくれるのはあなただけ。
なんて憎らしい女・・・憎い・・・憎い・・・
憎い)
ねっとりとした舌と舌が絡みつく。
「・・・」
(この女はこんなに情熱的で熱いキスを
するくせに、決して私を愛してなどいない。
あなたは私を置き去りにし、
結婚してしまった。
あなたがこの世で愛しているのは
あなた自身だけ。
あなたが何十回と私に囁いた
『愛してる』の言葉。
気づいていて?
それらは全てあなた自身に
向けられたあなたの為の言葉。
自分勝手なあなたにはわからないでしょうね。
決して手の届かないあなたを
今日もこうしてこの手に抱き締める
私の気持ちなんて。
だってあなたが可愛いのは
あなただけなのだから。
狡い女・・・ズルい・・・ズルい・・・
ズルい)
二人の想いがクライマックスへと一直線に向か
わせる。
ひきつく濡れアワビをこね回す指に激しさが加
速されると、敦子は思わず夏菜に抱きついた。
更に追い討ちをかけるように、手首を細かく振
動させ、敏感過ぎる3カ所にバイブレーション
を伝える。
「ぅぅうううわああああ~」
敦子の腰が突き上げられ、太腿からお尻の筋肉
がピクっピクっと痙攣して震えだす。
「昨日もココに旦那さんの
チンポ喰わえてたんでしょ?」
夏菜の中指と薬指が膣穴に奥深く突き刺さっ
た。
「あああっ、イヤっ!」
昨夜の夫より早いリズムでピストンする指に力
が籠もる。
「あっ、嫌っ、そんな乱暴にしないでっ、
赤ちゃんが・・・赤ちゃんが」
「私は敦子の何なの?」
夏菜は激しい嫉妬から、暴走とも言える力任せ
だけの抽送を繰り返し、敦子を責めた。
「あっ、あっ、あっ、あっ」
「何?感じてるの?こんな乱暴にされて。
どんだけ淫乱なの?」
「あっ、あっ、あっ、イヤっ、
そんなんじゃない」
そう反論しつつも、明らかに反応している。
「こんなに淫乱なマゾ女が、
旦那だけで満足出来るわけないか。
夫とエッチした翌日に、いつもこうして
私を呼び出しては同じベッドで
抱かれるんだから」
(愛してほしいとは言わない。
せめて敦子の中でその記憶の
一片としてでも残りたい。
だから・・・思いっきりイって!)
「あああ~、きっくううう~っ!
それイイ~」
Gスポットを連打しだす中指に、敦子はたちま
ちのた打ち回り始めた。
「ねえ、そんなに気持ちイイの?
昨日のチンポより?」
「あああ~、あああ~」
「ねえ、答えてよ~」
「あああ~、言えない、
ああっ、それだけは、ああ~、
それだけは、勘弁してええ」
「じゃあ、愛してる?」
「あああ~、イイっ、スゴいっ、
ああ~っ、愛してるっ、あああ~、
愛してるううっ、夏菜!
殺してっ、あああ~、いっそ、私を~っ、
ゴロしでェ~っ!あっうううう~っ」
激しいエクスタシーが敦子を襲い、その顔はみ
るみる鬼のように赤黒く鬱血した色になるのだ
った。
「・・・嘘つき・・・」

ようやくヒクヒクと痙攣する陰部からふやけた
指が放たれ、腰、脇腹、乳房、鎖骨、首を通っ
て敦子の半開きの唇を優しく撫でる。
口に含ませた中指を敦子は美味しそうにしゃぶ
った。
「よかったの?旦那からの電話」
思い出したかのように訊く夏菜に、再び敦子は
抱きついた。
「ハア~っハア~っ、夏菜・・・
もうこの体、あなたから
離れられそうにないよ~」
「・・・」
「・・・愛してるわ」
「旦那じゃなく?」
敦子は無言で唇を重ねた。
(嘘が下手ね・・・)
夏菜も敦子の暖かい舌に絡めるように、熱い口
づけに応えた。


コメント
お名前:
気持ち:

コード:

お知らせ

なし

小説を検索