狂女_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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狂女

16-11-13 09:54

時間と駅裏の為か歩行者は少なく、右側をヘッドライトの車が行き交っていても都会の華やかさは感じられなかったが、やがて目的のホテルが現れて目を奪われた。それは原色の派手なネオンではなく、瀟洒で高級感に包まれている。「洒落たホテルですねえ」魔神が声を弾ませて言い、叔父さんは、「そうでしょう」と自慢げだ。下卑た人間のくせにセンスを見せやがって・・・と僕は苦笑いをした。すぐ前で魔神が加奈さんの方を厭らしい目付きで眺め、僕は面白くないものの平静を保った。                                フロントで支払いを済ませ、僕たち四人は、今夜宿泊する五階の部屋にエレベーターで向かった。閉ざされた空間の中で魔神が我慢出来なくなったのか加奈さんの尻!
厭らしく撫で、それを加奈さんは嫌がって手を跳ね除けたが、魔神はにやにやしている。この女の正体に全く気付いておらず、それを明かされた時の驚きを思って僕は軽く笑いを浮べた。叔父さんの方は加奈さんを自分の所有物として安心し切っているに違いなく、魔神の好きにさせている。この魔神という男は根っからの好き者だから、僕の性奴隷の一人でも時々与えてやれば自由に操れる、と僕はふと思った。破滅させる事だって簡単だろう。                                              部屋は純白の壁と天井、シャンデリアなど高級感と同時に、天蓋付きの寝台など甘さも在り、いかにも高級ラブホテルという感じだ。叔父さんがエアコンに暖房を入れ、僕たちはそれ!
ぞれジャンパーやコートなどを脱いでハンガ!
に掛けた。魔神はすぐに加奈さんを抱きたがっている様子で彼女に纏わり付いたが、叔父さんは、「まあまあ」と彼を止めて加奈と一緒にソファに掛け、「時間はたっぷり在りますよ」と殊更落ち着いている。魔神は苦笑し、叔父さんたちと向かい合って肘掛椅子に腰を下ろした。僕はダブルベッドに掛け、少し離れた所から三人を窺う事にした。「妹はいい女でしょう?」叔父の言葉に魔神は、「そうですね」と改めて彼女を好色の目で見た。「これでも昔は勉強も出来て優秀だったんですよ」「ほう・・・」「だけど、或る事件が起きておかしくなっちゃいましてね」「・・・」「どんな事件かわかりますか?」「さあ」「強姦ですよ」「ほう・・・」魔神は声を少し弱めて加奈を見た。その魔神の顔から叔父は目を離さないま!
ましばらく沈黙を続けていた後、「一人の男に無理矢理犯されたんです」と言って彼を見る目に力を込めた。魔神は叔父に視線を移し、やがて青ざめた。「やっとわかったようだね」叔父は軽く笑いを浮べて言った。魔神は椅子から立ち上がって壁を背にうろたえ、その様子を叔父がいたぶるような面白さで見ている。「大丈夫。もう仕返しなんかしないよ」それでも魔神は動揺を隠せず、二人に近付こうとはしない。「二十年ぶりにもう一回抱いてみるかい?」妹の肩に手を置いて言う。加奈さんの方は、目の前の男がその昔自分を強姦した犯人だとわかっても感情的にならず、好奇の目で相手を見ていた。精神がまだ鈍っているのと、数々の調教でまともではなくなってしまっているからだろう。そんな落ち着いている妹を良い!
に叔父は魔神を見ながら彼女の乳房を上着の上から!
揉んで見せた。妹も全く嫌がらない様子に、魔神は顔を引き攣らせた。「俺たちはこういう仲さ」「・・・・・」「こうなったのもあんたのおかげだ」「ああん・・・・」加奈さんはしな垂れかかった。その余りに予想外の展開に魔神は、「はああ・・・・・」と呆然たる思いでようやく椅子に掛け、「そういう魂胆だったのか・・・・」と俯いて呟いた。                                                               


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