狂女_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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狂女

17-03-10 07:05

こうした女たちの事で歯痒い思いをしている時に鴨田から連絡が入って、娘を抱かせてくれと言う。約束なので承知し、ついでに前の嫁さんも貸してあげましょうか?と言ったら、別に構わないという返事だ。そこで話がまとまり、この事を母娘に伝えたら二人共ひどく嫌がった。今更抵抗しても無駄なのはわかっている筈なのに、余程嫌なのだろう。結局、その週の土曜日に二人を例のマンションで鴨田に会わせる事にした。                                                               それは実に見ものだった。マンションの前で鴨田と落ち合い、三人を部屋へ連れて行く。途中、道子と美奈母娘は鴨田から馴れ馴れしく声を掛けられても無視し、鴨!
の方はそれでも下卑た笑いを絶やさずに娘の胸や尻などに厭らしい視線を注いでいるのだった。人のおこぼれに在り付く卑しい男として僕は鴨田を内心軽蔑しつつ、自分の楽しみの為にこの男を利用しているのでその存在を否定していない。                                         「さあ入って」三人を中に入れ、先ずは座卓を挟んで差し向かいに座らせた。母娘はそれぞれあらぬ方向に顔を向けており、その二人を鴨田はあぐらをかいてにやにや見ている。「お前たち、挨拶しないか」僕に言われ、母娘は無言のままきつい表情で鴨田に頭を下げた。「何だ、その挨拶は」「こんなもんだよ」鴨田も笑っている。それから少し間が在ってから、「鴨田さん、道子をきちんと躾ける!
べきでしたね。そうすりゃ別れずに済んだの!
」とやんわり言った。「まあな」しかし、かつての妻を見た彼には今更未練など無い様子で、やはり娘の方に欲望が向けられている。その美奈は、これから嫌な父親に又抱かれなくてはならないので暗澹としており、道子は道子で、娘を守れないばかりか自分も大嫌いな元夫と関係する事になっていて気が重い。


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