十五
良明は、佳子と別れた後、美千代を待たしているので帰宅した。
家に着くと、待っていた美千代は、にこやかな笑顔で出迎えてくれた。
美千代は、一階の和室でテレビを見て待っていたのだった。出掛けたときと同様に全裸にエプロンをしたままであった。
美千代の後姿は、はちきれんばかりのヒップが丸見えで、しゃがんだりすると、ヒップのあわいから、菊の御門と蚯蚓色の花びらまで見えた。
「美千代、今日は、昼間ゆっくりできなくてごめんよ。さあ、飲もう。肴は、何かなあ。」
「お口に合うか、どうか、心配ですが。」と言った。
「美千代が、精魂込めて作ってくれたら、俺は、それだけで幸せだよ。」
「お料理学校にも行かなかったから、辛抱して下さい。」
「いつ見ても、色っぽい尻だなあ。」
「意地悪ですね。ご主人様は。」
そうこうしている内に、美千代は、テーブルに酒の肴を並べ終えた。
「さあ、出来ました。飲み物は、ビールで宜しいですか。」
「ああ、ビールでいいよ。」
食卓テーブルを挟んで、良明と美千代は、差し向かいになって座った。食卓には、おでんと、秋刀魚の塩焼き、揚げ出し豆腐、ポテトのサラダが、並べられていた。
美千代が、缶ビールのプルリング引いて、開け、良明のグラスに注いだ。良明は、注がれたグラスが、ビールで満たされると、缶を美千代から、取り上げ、美千代のグラスに注ごうとすると、美千代は、両手で、グラスを持ち上げ、良明が、注ぎやすいように前へ差し出した。
良明は、美千代に注ぎ終わって、
「一段と、色っぽさを増した美千代の美しさに乾杯。」と言った。
「嫌ですわ。そんな言い方。お口に合うかどうか、分かりませんが、どうぞ。」と美千代が、言った。
「それじゃ、まず、毒見をしてみよう。」
「ほんまに意地悪やわー。ご主人様は、」
良明は、まず、大好物の揚げ出し豆腐に手を出した。口に入れて、味わって見る。
「初めてにしては、美味い。これなら、死ぬことはない。」
「もう、いやーん。」
「俺が、揚げ出し豆腐を好きなの事を、どうして、知ったのだ。」
「居酒屋で、ご主人様が、美味しそうに揚げ出し豆腐を食べているところ、見ていたのです。」
「そうか。見られていたのか。子供のころからの大好物や。それと、おでん。こっちは、どうだ。」と言って、おでんに箸を付けた。良明は、下味に昆布を使ったなあと、思った。
「何処で、この味付けを覚えたんだ。」
「この数ヶ月、悪戦苦闘したんです。」
「数ヶ月で、この味を出せるようになったのか。すごいよ。美千代は。」
「そんなにほめても、何にも出ませんよ。」
「ラブジュースがたっぷり出ているから、満足だよ。」
「ご主人様、相変わらず意地悪ね。」
二人の会話は、弾み、ビールも、食事もすすんだ。
「お前は、いい奥さんに成れるよ。俺が、もっと、若かったら、お前にプロポーズしていただろう。」
「私は、ご主人様に喜んで頂ける事でしたら、何でも、出るようになると思います。」
「大変、嬉しい事だが、美千代は、きちんとした暮らしが、出来る女性だと思っているよ。」
「そんな言い方されると、何故か、悲しくなりますわ。」
「実は、今日、お前にじっくりと、話したいことがあったんだ。」
「あらためて、何ですか。」
「俺の高校時代の同級生から、以前から相談されていたことがあってね。俺らの高校の後輩に吉村という男が居て、高等学校で物理担当の熱血教師だったのだが、今は、市の教育委員会にいてほとんど事務作業をしている。三十歳にして、未だに独身なのだ。同級生の彼も、そいつの将来を常々心配していてね。」
「ご主人様も独身ではないですか。そのことと、私と、どういう関係が、あるのですか。」
「その吉村は、二十七歳の時、高校時代から交際していた相手と別れた後、極度の女性不信に陥り、教壇に立てなくなってしまって、神戸大卒で、そろそろ、現場への復帰が、迫っているのに、上位から、彼の現場復帰に関しては当分見送ることにしろと言われているらしいのだ。それで、俺にこっそりと、何かいい解決方法は無いかと相談があったのだ。実は、俺も、若いころの彼を知っていて、積極的で明るい好青年だったが、モラトリアムに陥ってからは、暗くなったままなのだ。そこで、美千代に一肌脱いで貰いたいと、思って、話しているのだ。」
「私にどうしろと、おっしゃっているのですか。」
「彼自身のトラウマの自縛から、救い出してやってほしいのだ。彼の元の彼女は、親の勧めで、大学教授の息子と結婚した。最初は、親の勧めを断っていたのだが、その息子とも、デートを重ねる中で、最後は、彼女自身が、贅沢な暮らしに目がくらんで、長年交際していた彼をあっさりと、振ってしまったのだ。一時期、彼は、あまりのショックで、二ヶ月ほど、休職していた時期が有った。俺の同級生が、何とか、説得して一度は職場復帰を果たしたが、女性不信は、未だに治っていない。彼にとっても重要な時期にきて、このまま、埋もれさせるには、惜しい人物なので、何とかしてやりたいと思っている。そこで、女性に対する警戒感を取り除き、女性の素晴らしさを彼に認識させてやってもらえないか。美千代の心身の全!
を駆使して、彼をモラトリアムから、脱却させるのが、今日、俺から、美千代伝えるミッションなのだ。同意してくれるかね。美千代が、合意したくないのなら、断っても、咎めは、一切しない。合意しようと、しまいと、お前の自由だから。安心して、答えて、欲しい。」
美千代は、良明の自分に対する本心が、分からないまま、答えをせざるを得なかった。
「ご主人様からの命令ですから、従います。今日は、美千代を抱いて下さい。お願いですから。」
「それじゃ、了解してくれるんだね。」
「はい。承知しました。」
「ところで、そのエプロンを取って、美千代の裸を見せてくれないか。」
美千代は、立ち上がって、エプロンを取り、全てを露わにした。良明が出掛けている間に恥毛をそったと見えてヴィーナスの丘は、無毛になっていた。
「可愛いおっぱいだなあ。張りが、あって、乳首が、上を向いている。パイパンのヴィーナスの丘が、また、可愛いねえ。最近、美千代が、可愛くて仕方が無い。美千代との縁も、不思議な因縁だなあ。こっちへ、おいで。」と、良明は、美千代を呼び寄せた。椅子を引いて、膝の上に載せ、美千代の唇を奪った。
長いベーゼを交わした。左手で、美千代の右乳房を手の中に入れ、軽く揉んだ。美千代は、軽く、喘いだ。今度は左手を無毛のクレバスに突っ込んだ。美千代は、唇を外し、仰け反った。
「ええ反応やなあ。」と言いながら、美千代の首筋にキスをすると、美千代は、
「あ~ん。しびれます。ご主人様。」
「素晴らしい身体だ。この魅力に、おぼれそうだ。さあ、メシが、残っている。食べよう。」と言うと、美千代を起こし、立ち上がらせ、自分の席に戻るように促した。
美千代は、
「もう、おしまいですか。今夜は、約束を必ず守ってくださいね。」と、慎ましやかだが、さりげなく、誘いを掛けてきた。
「随分、心境の変化が、あったみたいだね。」
「女としての、身のゆだね方が、少し、分かって来たような気がします。」
「美千代にとって、俺との関係を続けることは、決して、将来、君が幸せになれるとは思えない。お前は、女として、一番輝いている年代だから、それにふさわしい男と寄り添うのが、ベストだよ。」と、美千代の手料理を食べながら言うと、美千代は涙ぐんでいた。
続けて、良明が
「美千代は、聡明な女だから、自分を見つめ直せば、美千代にとって一番よいのは何かを理解できると思う。社会的な基盤が整わない性交渉は、みじめな結果を招くことは美千代が十二分に理解していると思っている。俺にとって、お前は、手放したくない存在になりかけている。それで、君が幸せになれるかを俺自身に自問自答してみたが、君を不幸にするのは、疑問の余地がないことだ。俺の奨めに従ってくれないか。決して、美千代にとって悪いことにはならない筈だ。愛しさが募って、不幸を招かないうちに。」と、そこまで良明が、言うと、
「分かりました。今日限りで、ご主人様から、お暇をいただきます。後生ですから、今日は、抱いてください。」と言って、泣き崩れた。
十六
良明は、裸の美千代の元へ行って、二階の寝室へ誘った。美千代が片付けた寝室に入ると、美千代をベッドに寝かせ自分も、全裸になった。
良明は、枕元に黒のパンティ、ブラジャーとパンストがたたんで置いてあることに気付いた。二週間前の日曜日に来た葉山由紀子の残して行った下着が置き去りになっていて部屋を片付ける時に美千代が見つけたのだと思った。良明は、それをベッドから床に落とした。
美千代の全身をくまなく長い時間を掛けて愛撫した。美千代の、喘ぎ声は、隣まで、届くかと思うほど、激しかった。
美千代が、一度、良明の愛撫で、行った後、耐えられなくなり、
「もう、早く、ご主人様のあれを美千代に下さい。」と催促したので、
「それでは、最後だよ。」と言って、美千代の女芯に亀頭冠をあてがうと、砲身を迷わず、一気に奥の奥まで、突き入れた。
美千代は、ずぶ濡れの膣洞の痙攣させながら仰け反って、激しく頂上を迎えた。
「はあ~ん。辛いです。」と泣きながら、膣洞を各所で痙攣させながら、エクスタシーを継続させていた。
良明は、少し、引き潮になったところで、コイッスを開始し、腰を回しながら、突きまくった。
美千代は、またもや、頂上を向かえた。
今度は、良明は、仰向けに寝ると、
「馬乗りで、やってくれないか。」と言った。
美千代は、良明の腰に跨ると、女芯で、良明の砲身を捕らえると、一気に腰を沈めて行き、上下運動を開始した。ベッドが、上下に跳ねると同時に美千代の激しい息遣いが、こだました。
少しして、良明は、美千代の腰を両手で持つと、強く沈めると同時に自分の腰を思いっきり突き上げた。
美千代は、
「あがーん、あがーん、あぐーー。」と言って、激しく果てた。
結局、良明は、行かなかったが、あぶないところだった。
美千代の興奮が、醒めるのを待って、横に仰向けに寝かせ、美千代の左乳首を右の人差し指で、軽く、こねくり回した。
美千代は、乳首を刺激され、
「あん、感じます。こんなの初めて、忘れなくなりそうです。眠いです。」
「わすれなさい。これは、夢の中だ。夢は、現実とは、重なりそうで、重ならない」
美千代は、睡魔におそわれ、眠りについた。気持ちよさそうな寝顔だった。
良明は、美千代を寝かせると、起き上がり、ライトを消して、全裸で、そばにあるソファに座り、一本タバコを吸った。
良明は、裸のまま一階の食堂に行き、残ったビールを飲んで、喉の渇きをいやした。
部屋の中は、静まり返っていた。しばらく、食卓の椅子に腰を掛けて、ぼーと、物思いにふけっていた。
二階の寝室に戻り、美千代の横に体を横たえると、美千代が、
「ありがとうございました。」と言ったが、一筋の涙を流していた。
「礼は、俺がすべきだ。ありがとう。美千代には、いい夢を見させてもらった。」
二人は、朝まで寄り添って眠った。
朝九時に良明は、カローラ1500SEで美千代を自宅の近くまで送って行った。
-つづく-
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