狂女_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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狂女

17-05-23 02:29

狂気の一夜が過ぎ、寝室のカーテンを引いた。強い日差しを感じ、壁の時計を見ると、すでに昼近くになっている。あれから少しだけ眠るつもりが熟睡してしまった。「まあ、いいか」すぐに瑠璃子が起き上がり、ベッドの上で正座をして三つ指を突き、「ご主人様、おはようございます」と頭を下げて挨拶した。「おはよう」程無く美由紀が、更に由香と江口母娘も起き上がり、やはり三つ指を突いて挨拶する。友恵と美沙は由香の挨拶を見倣ってぎこちない感じではある。他に加奈と友里恵がまだ眠っている。                                       ピンクのネグリジェ姿の友恵はベッドの上で正座をしたままぼんやりしていた。今更家に帰ろうとはせず、どうやらここで暮らすつ!
りの様だ。僕は、彼女の夫がどう出るかやや不安を懐きつつトイレへ向かった。                        別の寝室で眠っていた残りの女たちは皆すでに起きていて軽い化粧も済ませており、僕の姿を見るといつもの様にその場に正座をして三つ指を突き、「おはようございます、ご主人様」と頭を下げる。今日は土曜日なので誰も出勤、登校せず、のんびりした雰囲気だ。                                その日は特に予定を立てていなかったものの夏の開放感で外出したくなり、デパートで女たちの洋服やバッグなどを買ってやろうという気になって何人かを誘う事にした。佐智や京子などは生憎自分の子供がぐずっていて世話をしなくてはならなかったが、友恵!
を除く他は僕と出掛けたがった。尤も、大勢!
連れていてはやはり人目が気になるので今日も僕の気まぐれで二、三人に絞る事にし、真理子と美奈、それに芳美にした。外れた他の者たちはがっかりし、智子なんかは芳美に、「あなた、子供を看ていなくていいの?」などとやっかみ半分に訊きもした。「今は眠ってるから大丈夫」と芳美は僕の腕を取って嬉しそうに答えるのだった。                                                       この遊びが後に意外な展開を見せるとは、その時の僕を始め女たち全員思いもよらない事だった。市内のSデパートでワンピースやビキニ、バッグなど様々な物を選んで購入し、幾つかの買い物袋を提げて四人一緒にエレベーターの前で待っている時、「芳美・・・」と、!
横から誰かの声がした。見れば知らぬ年配の女で、すぐ傍に高校生くらいの大変な美貌の少女が立っていて僕は見惚れた。芳美は相手を見て驚き、目を逸らせて戸惑っている。「偶然ねえ・・・。今、何してる?」「ちょっと・・・・」女は僕にも目を向け、顔を顰めて見据えたので顔を背けた。                                         


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