; 佳子の調教 第十一章 東京の『島原』 33、34_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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; 佳子の調教 第十一章 東京の『島原』 33、34

17-08-09 06:37

三十三
四週目の金曜日、五階の『男爵の館』に着いた佳子に、柴田は、
「佳子、今からすぐ、東京へ行ってもらう。これが新幹線の切符だ。東京駅に着いたら、あちらの責任者がプラットホームまで迎えに行くから降りた場所で待っていろ。上着を脱いで手に持っていろ。それが、目印だ。」
柴田から、突然、東京へ行けと言われ、佳子は、急に不安になりだした。東京に何があるのだろう。しかも、一人で、このまま逃げられるものなら逃げたいと思った。しかし、この一ヶ月間の柴田の命令は、絶対的であり、逃げよう物なら、この後、良明ともどもどのような仕打ちをされるか分からないと思い直した。佳子は、とりあえず柴田の指示通り東京へ向かうことにした。
佳子に渡された切符は、京都十九時九分発『のぞみ』のグリーン指定席であった。京都駅で『のぞみ26号』のグリーン車に乗ると、ビジネス客でほぼ満席の状態であった。佳子は、指定の席である『1A』に座った。『1B』には、客がいなかったので、佳子は、スーツの上着を脱いでリラックスし、窓側の席で一人物思いにふけることができた。
名古屋で、四十歳ぐらいの高級なブランド物のスーツに身を包んだ男が、乗って来て佳子の隣に座った。
その男は、しばらくして佳子のノーブラの胸が気になりだし、ちらちらと佳子の胸元を見るのであった。
周囲の乗客は、ほとんど仕事の疲労から眠っていた。岡崎を通過したところで、佳子が、スーツの上着を着ようとしたところ、『1B』の男は、佳子のスーツの上着を押さえ込んで上着を着ることを制した。
「そのまま、そのまま。」と小声で佳子に言い、佳子のスーツの上着を佳子の膝の上に掛けた。そして、男は、佳子の股の間に右手を入れてきてミニスカートを少しめくり上げた。
男は、
「スカートを腰まで上げろ。」と、佳子の左の耳元で囁いた。
佳子は、男の指示に素直に従い、腰を浮かせてスカートを腰まで上げた。
男の右手は、パンストのゴムを押し下げ佳子のヴィーナスの丘に到達した。ノーパンティの上にヴィーナスの丘にあるべきものが無いことを知ると、佳子の顔を見て、にっこりと笑みを浮かべ、しばらくヴィーナスの丘に愛撫を加えるのであった。五分ほど経って、男の右手の指は、濡れそぼったクレバス全体をまさぐり、右手の中指を膣の中に入れて、出し入れし始めた。
佳子は、柴田が派遣した者かもしれないと疑い、成り行きに任せるしかないと思った。
三島を過ぎ、新丹那トンネルに入るまで、男の意思に身体を委ねた。佳子は、男を観察して男の顔が相当紅潮してきていることを確認して、『男爵の館』が派遣した男ではないと悟った。
佳子は、新丹那トンネルに入り、トンネルの通過音で煩くなった時
「感じるわー。貴方も上着を脱いで腰に掛けて。」と男の耳元で言った。
男は、佳子の指示に従い、すぐに佳子のクレバスから手を抜いて、上着を脱いで自分の腰の上に掛けた。
佳子は、左手で男のスラックスのベルトを外し、ジッパーを下ろすと、トランクスの中にある勃起しきった男の分身をソフトタッチで撫ぜた。そうすることで、男の顔が、さらに紅潮するのが分かった。
佳子は、
「私のをもう一度触って。」と小声で言った。
男は、再び、佳子のクレバスに手を入れてきた。佳子は、男に触らせて興奮を煽り、男の分身に攻撃を仕掛け始めた。佳子は、男の表情を確認しながら、ソフトタッチで玉と砲身を交互に撫ぜながら、砲身に『握り』の動作を加えた。そして、握る頻度を徐々に増して行き、クライマックスに近づいてきたことを確かめ、『しごき』の動作を追加した。新丹那トンネルの中で、男は、三分と持たず上着の裏地に放出してぐったりとした。佳子は、男が射精したことを確認して、自分の股から男の手を抜くと、すぐさま立ち上がり、ショルダーバッグと上着を持って席を離れた。
佳子は、大阪よりの後方車両に移動し、男から逃れることができた。ひとまずトイレに入り、落ちつくことにした。
佳子は、パンストを下ろし、男によって濡らされたクレバスをトイレットペーパーで汁液を拭い去った。パンストに滲みている汁液もふき取り、ついでに小便をした後、パンストを上げた。湿り気が残っており、クレバスに当たる部分に冷たさを感じた。
普通車指定席の車内は、出張帰りのビジネスマンでほぼ満席の状態であり、空席はあったが、座る気にもなれず。佳子は、トイレを出るとデッキで身体の火照りを冷ますことにした。小田原を過ぎて時計を見ると、九時を回ったところだった。東京まで残すところ三十分少々となった。
東京駅のホームで待っている男とは、どういう男であろうか。会うまで、想像もつかない。
新横浜を通過し、横浜市郊外の住宅の明かりが星のように輝き、佳子は、美しいと思った。
神奈川県と東京都の境界付近は、丘陵地を走るので短いトンネルや掘割の区間が多い。のぞみは、品川を過ぎて新橋の手前で大きく減速して東京駅への入線の準備を始めた。
佳子は、心臓の鼓動が、早くなるのを感じた。二十一時二十六分。佳子の乗ったのぞみ26号は定刻に東京駅に到着した。佳子は、柴田の指示通り上着を脱いで普通車のデッキから降りると、グリーン車のデッキの方へ歩いて行った。そこで、グリーン車の車内でちょっかいを掛けてきた男と出くわしたが、男は、あえて佳子から目をそらせて家路を急ぐそぶりをして通り過ぎた。
下りの最終の新幹線はすでに出てしまっている。しばらくすると、新幹線のホームには人がいなくなった。
上着を脱いでノーブラの胸を見せている佳子のことが気になった駅員が、佳子に声を掛け、
「もう、下りの最終も出ましたが、如何されました。」
「ここで待ち合わせをしているのです。」
「そうですか。それでは、お気をつけて。」

三十四
九時四十分になって、山野が、階段を上がってきて、佳子の側まで来て、
「お待たせしました。山野と申します。佳子さんですか。柴田から連絡が有りましたので迎えに来ました。さあ、参りましょう。」
「はい。」と佳子は、応えて後に続いた。
山野は、グレーの薄いストライプ入りのスーツを粋に着こなしており、顔も甘いマスクであったのでどこから見ても上場企業のサラリーマン風に見えた。
「今日は、東京に泊まっていただきます。」と山野が、言うので、
「分かりました。」
佳子は、山野が意外にソフトな対応をするのに少し拍子抜けした。
八重洲口の駐車場まで付いて行くと、山野が、ベンツS500のキーを解除して、
「どうぞ、乗ってください。」と言って、助手席のドアを開けた。
佳子は、
「どうも。」と言って、言われる通りにした。
佳子は、右側の助手席に乗ると、シートベルトをした。
山野は、エンジンを始動させ、駐車場から、車を出した。首都高宝町ランプに向かい、ランプに入ると、一号線を入谷方面に走った。一号線の渋滞はなく、ベンツは、百四十km/h以上で快調に走っていた。入谷ランプを下りて言問通りを越えて次の信号を右折して車は進んだ。国際通りを右折してすぐ左折すると、やたらピンク色の看板が多くなった。電信柱には、『千束1』と住所表示されていた。
山野は、看板に『島原』と書いてあるビルの一階の駐車場に車を入れて停めた。
「さあ、着きましたよ。下りてください。仕事が、待っています。」
「はっ、はい。」と佳子は、急展開に驚き、言われるままにベンツから降りた。
山野がビルのオフィス用の入り口から建物に入って行ったので、佳子は、後を追って行くしかなかった。
佳子がオフィスに入ってみると、京都の『虞美人草』のオフィスにそっくりであるのに驚いた。テーブルの上に小さなコンビニ弁当が、一つ用意されていた。
山野が、
「お腹がすいたでしょう。お弁当を買っておきました。どうぞ、お食べなさい。」と言った。
「ありがとうございます。」と佳子は、言って、素直に食べることにした。
「新幹線は、疲れませんでしたか。」
「はい、少し疲れました。」と佳子が、弁当を食べながら言った。
「佳子さん、今日は花金ですのでこれからの時間が忙しくなりますよ。しっかり、食べておいて下さいね。僕は、打ち合わせをしてきます。」と言って、オフィスを出て行った。
佳子は、京都の『虞美人草』と同じとすると、同様の仕事をさせられるのだと思った。
佳子が、弁当を食べ終えた頃に一人の顔立ちの美しい女性を伴って山野が戻ってきて、
「佳子さん、食べ終わりましたか。」
「はい。ご馳走様でした。」
「それでは、仕事の説明をします。これから、ソープ嬢の要領を説明します。」
佳子は、『ソープ嬢』と聞いて、ショックを受けた。こんな事までさせられるのかと、気持ちが沈むのを押さえ切れなかった。
「佳子さん、こちらの由紀子が一連の仕事の流れを説明しますから、しっかりと頭に入れておいて下さい。」
「はっ、はい。」
葉山由紀子が、佳子を伴って、空いている浴室に連れて行き、客の迎え方から、説明を始めた。
由紀子の衣装は、上流夫人が、バスに入る前のようなリラックスした高級な部屋着のようなワンピースを着ているのである。その服の脱ぎ方も非常に優雅で、しっとりとした女の色気を感じさせた。また、由紀子の顔は、女優のように整っていた。
由紀子は、
「ボディシャンプーの使い方を教えるから、佳子さん、これから脱がせます。」と言って、佳子の服をゆったりとした手つきで脱がせて行った。
由紀子もこの時点で、自らユニホームを脱ぎ、シースルーのブラジャーとパンティだけの姿になった。
佳子は、全裸にされると、適温の湯を掛けられた。
由紀子は、ボディシャンプーを手に刷り込むと、佳子の首筋から洗い始めた。その手つきといい、手から伝わる感触は、しびれるような快感を佳子の全身に走らせるのであった。
佳子は、身体を洗われている間だけでも性的興奮を感じてしまうのにこの上、秘部までさわられたら、どうなってしまうのだろうかと思った。
性器を残して全身を洗い終えると、湯で手を洗って、再度、ボディシャンプーを手に擦り付けて、佳子のクレバスを洗い始めた。
由紀子の洗う仕草は、案の定、佳子を桃源郷へいざなった。佳子は、思わず、喘ぎ声を漏らしてしまった。
由紀子は、佳子の頭にシャワーキャップを被せると、一旦、適温のシャワーを掛けて丁寧にボディシャンプーを洗い落とした。
由紀子は、張型を持ってきて佳子に付けさせると、俗に言う『スケベー椅子』に座らせ、
「貴方が、男になって、私がサービスをしますから、参考にして覚えてね。」と言って、前から尺八を始めた。その由紀子のエロチックな表情に佳子もうっとりするぐらいであった。尺八を終えると、椅子の下に潜り込み佳子の菊の御門を舐め始めるのだった。佳子は、菊の御門に加え会陰部から膣口の周囲を舐め回され、クライマックスを向かえてしまった。
「それでは、佳子さんマットに寝て下さい。」と指示した。
佳子が、ウレタンマットに仰向けに寝ると、由紀子は、ブラジャーとパンティを脱ぎ去ると、ローションを自分の身体に塗りつけてから佳子に覆い被さり、優雅でしなやかな動きでマットプレーを展開していった。ぬめぬめの心地よい摩擦感が佳子を二度目のクライマックスへと誘った。
由紀子は、佳子が頂上を極めたのを確認すると、湯を佳子に何度も掛けてローションを洗い落とした。
佳子は、由紀子のような女性がソープ嬢としてサービスをしてくれるのなら、男達は、朝に夕なにこの店に通うであろうと佳子は思った。
由紀子も本番までサービスをするのだろうかと思ったが、実技研修は、このまま終わらなかった。
由紀子の尺八のテクニックも『虞美人草』のスタッフに勝るとも劣らないものであった。
これだけでも、普通の男性なら、クライマックスを迎えるだろうと思った。
由紀子は、佳子の身体をバスタオルで拭き終えてから、ベッドへいざなうと最後にスキンを張型に着けて本茶臼で仕上げを行った。由紀子の腰の動きは見事なトルネード運動を繰り返したのだった
佳子は、由紀子が指導したことを大体頭に入れた。
実は、由紀子は、二年前まで京都の『男爵の館』にいて、この『島原』のオープンと同時に東京に移ってきたのである。由紀子は、良明の選りすぐりである五名の内の一人である。この五名の女達は、ほとんどが一勤一休で東京と京都を常に行き来しているが、由紀子は、平日の二日は『虞美人草』に出て、金曜日と土曜日が『島原』勤務であった。彼女らに『男爵の館』が支払う給与は、年収ベースでそれぞれが一千五百万円を越えている。由紀子は、常にトップ級であり、この三年間の平均年収は、約二千五百万円である。由紀子の暮らしは、非常に質素であり、京都の五条通沿いにある十五平米の広さで家賃が四万五千円の賃貸ワンルームマンションに住んでいる。昼間は、大手損保のOLをしている。良明と知り合ったこと!
ら、二束の草鞋を履くことになった。中野美千代も、一年半前まで、葉山由紀子と同様に『男爵の館』と『島原』を往復していた。
佳子は、その夜、四人の客に対して一人一時間から二時間の相手をした。仕事を終えたのは午前四時半であった。
仕事を終えた佳子に山野は、
「お疲れ様でした。仕事は、全て終わりました。これが、京都への新幹線のチケットです。」と言って、新幹線「のぞみ1号」のグリーン指定券を佳子に差し出した。
佳子は、チケットを受け取ると、
「『男爵の館』の館主は、貴方ですか。」と聞いた。
「いえ、私ではありません。」と山野は、答えた。
「では、何方ですか。」
「それは、申し上げる訳には参りません。新幹線の時間まで少し早いので、仮眠用の部屋を用意してありますが、それとも、お出かけになられますか。」
「少し、眠らせてください。」
「それでは、こちらへどうぞ。」
山野は、佳子をスタッフ用のベッドルームへ案内した。室内は、ゆったりとしていて、直線的なデザインの内装を施し、『風俗の女』に用意した部屋とは思えなかった。
佳子は、一時間ほど仮眠を取り、山野にAMGのリムジンで東京駅八重洲口まで送ってもらった。新幹線の車窓から差し込む朝の光の反射を眩しいと感じた。京都には八時十五分に着いた。
佳子は、市バスで自宅に帰るなり服も脱がずにベッドに身体を横たえ、物思いに耽り始めた。
佳子は、葉山由紀子という女のことが、気になった。
-つづく-


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