隣の由香の胸を洗っている時、「ご主人様、入ってもよろしいでしょうか?」という芳美の声がドア越しに聞こえたので、「おお、いいぞ」と許した。その芳美に続いて智子も入って来た。洗い場は広めになっていても、五人も居ればさすがにやや窮屈な感じで、芳美は遠慮がちに桶で湯を掬い取って下半身に掛け、浴槽に入った。それから智子も下湯を掛け、芳美と向かい合う格好で湯に浸かった。こういう前後互い違いの入浴の仕方はこれまでに繰り返して来たので昭代も由香も変な顔をせずにいる。しばらく経って芳美が視線を向けずに、「昭代さんたち、おとなしく可愛がってもらってるけど、何か企んでないでしょうね?」と皮肉っぽく言った。「別に。私たちはご主人様には忠実よ。ねええ」昭代は余裕の笑いを浮べて!
い返し、由香と頷き合った。「そう」芳美は昭代の言葉を真に受けていない様子だ。僕は昭代と由香の顔をじっと見た。「嫌ですよ、まだ気にしてるんですか?」昭代は屈託無く笑って言ったが、この女の落ち着き払った態度が本心からなのか偽装なのかはっきりわからず、黙っていた。 すっきりしない気分で昭代の脚を洗っている内に、この女に仕えてこうしている様な感覚にもなって耐えられなくなり、「自分で洗え」とスポンジを渡した。昭代も不愉快な顔になり、黙ったまま洗い始めた。由香にはもう一つのスポンジを手渡した。それから湯を体に掛けて泡を流し、智子を芳美の隣に移させて浴槽に入った。この二人と一緒だと安らぐ。「はああ・・・・!
」「大変ですね・・・」智子が慰めてくれた!
「数が多いからな・・・」「昔は良かったわ・・・・」芳美のその言葉は暗に昭代と由香を批判しているのかもしれない。確かに、今程ハーレムが拡大していなかった頃は全員と一人一人最後まで濃密に関係を結んでいられた。それが今ではどうだ。
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