隣の奧さんが、中1の僕に色々と教えてくれました
19-03-16 02:49
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緊張感の途切れる昼下がり。
とある中学校の一年生の古文の授業中に、 辻原文太(つじはらぶんた)は小さなため息をついた。 昼食後のこの時間帯はいつもやる気が出ない。 まあ、彼の場合、全ての授業において熱意を抱くことが無いのだが。 (早く放課後にならないかな) 文太の席は、黒板から最も遠い後ろに位置しており、なおかつ窓際である。 彼は視線を左に向けて外の風景をぼんやりと眺めることにした。 代わり映えの無い景色。 少しずつ気温が上がってきた六月の中旬の空は、やや曇っていた。 ……傘を持ってきていないことを思い出し、余計に憂鬱な気分になってくる。 「こら、辻原! 授業に集中しろ!」 古文担当の教師が教壇の上から一喝する。 「あ、は、はい、すみません……」 クラスメイト達の口からクスクスという笑い声が聞こえてくる。 それはあまり温かい意味を持ってはいなかった。 文太にとって、それは"嘲笑"だった。 この教室内に、文太の友達はいない。 では、他のクラスにはいるのかというと、そうでもなかった。 彼は孤独だった。 顔立ちがあまり良くなく、勉強にも運動にも秀でていない。 彼には何一つ誇れるものが無かった。 加えて、人付き合いが苦手なので、自然と彼の周りには人が集まらないのだった。 苦痛でしかない授業が終わると、荷物をまとめてさっさと教室を後にする。 部活に所属しているわけではないので、放課後になれば学校にいる必要が無くなる。 彼にとってここは居心地の良い場所とは言えない。 一秒でも早く立ち去りたいというのが本音だった。 (ああ、やっと終わった……) 一日の疲れを感じながら、とぼとぼと通学路を歩く。 代わり映えしない風景を眺めていると、下校する時はいつもそうなのだが、 彼の頭が――――彼自身はそれを望んでいないにもかかわらず――――さっそく今日の出来事を反芻し始めた。 「ねえねえ、昨日のドラマ観た!? 主演の松原クンが超カッコ良かったよね~!」 「オレ、B組の新崎さんにコクっちゃおっかなー!」 「サッカー部の伊沢先輩って、彼女さんいるんだってぇ。マジショックぅ~」 過去の時間から聞こえてくるのは、クラスメイトの話し声だった。 誰も彼も、男女関係のことで熱心になっている。 身体が急激に成長を始める中学一年生の少年少女達は、そういったことに興味津々なのだ。 文太は彼らの会話を聞くのが嫌いだった。 なぜかと訊かれても、上手く答えられない。 強いて言うならば、"自分が関与できないから"かもしれないと彼は思った。 (僕には関係ない事だ) 自分ほど長所を持たぬ人間が、果たしてこの世にどれほど存在しているのだろうか。 そしてその人々は、自分と同じように、恋愛に関与せずに生きているのだろうか。 文太は、将来の自分の姿を思い浮かべてみた。 きっと、妻も子供もいない。 寂しい一生を送るに違いない。 そうとしか思えなかった。 今まで、一度も女性に好かれた経験など無い。 これからも女性とは無縁の生活が続くのだろう。 (もしも僕に、恋人がいたなら……) 遠くの夕焼け空を見つめながら、空想を広げる。 スタイルが良くて、優しい人。 料理が得意ならなお良い。 毎日、僕を起こしてくれて、僕のために弁当を作ってくれるんだ。 僕は一生懸命働いて、彼女の待つ我が家に帰る。 そして、夜は、夜は……! と、そこへ――――チリンチリン! 後方からの音に夢想を掻き消され、慌てて後ろを振り返る。 それとほぼ同時に、一台の自転車が文太を追い越していった。 いきなり現実に引き戻された文太は、 もう一度架空の女性を頭の中に作り上げようとは思わなかった。 なんだか、空しい気分になってしまったのだ。 (早く帰ろう) 嫌な思いを振り切るように、彼はその足を速めた。 「あら、文太君じゃないの。おかえり!」 住宅が密集している通りの十字路に差し掛かった時、 半透明のビニール袋を右手に提げている大人の女性に声をかけられた。 「あ、どうも。紫織さん、こんばんは」 文太は少し元気を取り戻したような笑顔で挨拶をした。 女性の名は香山紫織(かやましおり)。 辻原家の隣に住む二十八歳の主婦だ。 夫は海外へ単身赴任しており、紫織は小学一年生の娘と二人きりで暮らしている。 (ああ、綺麗だなあ、紫織さんは……) 優しい性格が表に滲み出たような柔和な顔立ち。 すっきりとした輪郭に、栗色のロングヘアー。 毛先には、軽くカールがかけられている。 身体にぴったりと張り付くような薄い生地のTシャツとスリムジーンズは、 彼女のボディーラインをはっきりと浮かび上がらせていた。 全体的にほっそりとしているのだが、胸と尻だけは例外的に大きく突き出ている。 それらが持つ美しい曲線は、括れたウエストと組み合わさってさらに魅力を増しているように思えた。 いつまでも観賞していたいと思えるものだったが、ジロジロ見て良いわけはない。 邪な思惑を感じさせないように、注意しながら視線を送った。 「ねえ、今日は久しぶりにウチで一緒に晩御飯を食べましょうよ。一人で食べるのも寂しいでしょ?」 笑顔で紫織が提案してくる。 文太の母親は彼を出産した直後に他界しており、父親はこの春から遠方へ単身赴任していた。 そういうわけで、彼は自宅で一人暮らしをしている。 隣同士の辻原家と香山家は元々家族ぐるみで仲が良かったため、 文太が一人になってからは紫織が彼を積極的に食事に誘っているのだった。 「はい。それじゃあお邪魔させてもらいます」 満面の笑顔での二つ返事だった。 香山家に招かれることは文太にとって大変嬉しいことである。 モテない上に口下手な彼がまともに交流できる女性は紫織だけだった。 それに、彼は同世代の女性にあまり関心が無いのだ。 (紫織さんと比べると、クラスの女子なんか、ただギャーギャーうるさいだけのガキだよな……) ふわり、と甘い匂いが鼻腔をくすぐる。 二人並んで歩いているうちに漂ってきた、隣の女性の芳香だった。 文太はこの匂いが好きだった。 年少の女子には無い、濃厚な大人の女の匂いだ。 (結婚、か…………) もし一緒に暮らすなら、紫織のような女がいい。文太はそう思った。 「今夜はね、ハヤシライスよ。楽しみにしててね」 「はい。期待してます」 夕暮れの道を、二人で帰る。 一人で帰るよりも、ずいぶんと太陽が優しく見えた。 「それでね、ネットしてたら急に電源がプチッと切れちゃって……」 香山家の台所は、夕食の香りに包まれていた。 テーブルの上には、ハヤシライスとサラダとコーンポタージュ。 ハヤシライスもコーンポタージュも、文太の好物だ。 「う~ん。何か変なページを開いたんじゃないですか? ブラクラの可能性があると思うんですけど」 文太はパソコンに詳しいので、機械に疎い紫織の相談を受けることがよくあった。 今も、料理を口に運びながらパソコンの不具合について談じている。 そこにはもちろん、紫織の娘である小学一年生の直子もいた。 もっとも、彼女はまだ幼いので、今の彼らの会話は難しすぎて理解できないようであったが。 「ブラクラ、とかそういうのはよくわからないんだけど……。とにかく、直接視てもらえるかしら?」 「いいですよ。それじゃあ、この後すぐにでも」 二人で、二階への階段を上がっていく。 香山家のパソコンは夫婦の寝室に配置されている。 この部屋に入るのは初めてではないが、やはり緊張してしまう文太だった。 中学一年生の彼の性知識は、主にインターネットで得られたものだった。 子作りがどういった行為であるのかを、彼は既にある程度知っている。 それゆえ、どうしてもこの部屋での香山夫婦の夜の生活を想像してしまうのだ。 「たぶん、直せると思いますよ」 「そう、良かった。それじゃ私は洗い物をしてくるから、後はお願いするわね」 上機嫌でそう言って、紫織は一階へ下りていった。 「これでよし、と」 復旧作業は思ったよりも早く完了した。 急に手持ち無沙汰になってしまった少年は、 なんとなくキョロキョロと部屋の中を見回した。 部屋に入って右奥にあるのが夫婦用のダブルサイズベッド。 その右横にあるのがパソコン。さらにその隣には、 紫織が使うであろう大きめの鏡台があった。 それを眺めながら、今ここには無い熟女の姿を想像する。 ベッドに背を向けるようにして鏡台の前に座り、 美しいブラウンのロングヘアーをブラッシングする寝巻き姿の大人の女。 そして髪の手入れを終えた彼女は、 くるっと振り向いて優しく微笑んでくれるのだ……。 (ああ、いいなあ。旦那さん、いいなあ……) そんなことを思いながら、チラッと横目で鏡台の隣の木製の洋服ダンスを見る。 あの中には、紫織の衣類が入っているはずである。 (紫織さん、どんな下着を穿くのかな……) 不謹慎であると理解してはいても、いったん始まった妄想はもう止まらなかった。 清純そうな紫織にはやはり白が似合うだろうか、いや、それともピンク? 様々な色が文太の脳内をぐるぐると駆け巡っていく。 彼は女性の下着についてあまり明るくなかったので、その形状を詳細に想像することはできなかった。 しかしながら、自身の股間を昂らせるには充分だったようで、既にズボンの前方はパンパンに張っていた。 そうなると、邪な考えが浮かんでくる。 息を止め、周囲の音をうかがってみた。 下の階の方に意識を集中する。 未だ、紫織が二階に上がってくる気配は無い。 (ちょっと見るだけだ。ちょっと見るだけだから、いいんだ、うん) 自分を納得させると、彼は自分の手を、 四段ある洋服ダンスの上から二番目の引き出しの取っ手にかけた。 余計な音を立てないように、恐る恐る自分のほうへ引っ張っていく。 すると、そこには意外な光景が彼を待っていた。 (えっ……!? すごい………………!!) 原色かと思えるほどに鮮やかな赤、青、黄。 朝露を付着させた草原のような緑。 高貴さと妖しさを秘めた紫。 闇夜を切り取ったかのような黒。 思春期の少年を惑わせる魔性の色彩が、そこにあった。 (こっ……こんな派手なパンツを穿くのかっ、紫織さんは……!) きちんと配列された色の数々が行儀良く彼を迎える。 文太は心臓の高鳴りを感じながら、その中の一つにゆっくりと手を伸ばしてしまっていた自分に気付いた。 見るだけだと決めていたが、文太の脆弱な理性は下着を目にした瞬間吹っ飛んでいたのだ。 (べ、別に盗るわけじゃないし……後でちゃんと戻しておくから、い、いいだろ……) 彼が手に取ったのは、一際目を引いた真紅のショーツ。 シルクの表面は複雑な装飾が施されており、保温などの基本的な下着の機能以上のものを彼に感じさせた。 さらに彼を驚かせたのは、その形状だ。 臀部を覆う役割を持つはずの部分はかなり小さめに作られており、 それはいわゆる"Tバック"と呼ばれているものに違いなかった。 中学一年生の文太には刺激が強すぎる下着。 同じタンスに収納されている他の下着も、同様の装いで彼を驚かせるのだろうか。 (…………いけない……いけない………………………………でも…………) 燃えるように赤いショーツを左手に持ち、空いた右手をそぉっと引き出しの中の下着へと近づけていく。 なんという恥知らず。なんという痴れ者。自身を蔑む言葉が脳内に無数に現れる。 しかし、少年の欲望はそんなものでは止まらなかった。 指先が、ラベンダー畑を小さく濃縮したような紫色の下着に触れる。 と、その時だった。突然、寝室のドアが勢い良く開いたのだ。 「――――――――わああああぁぁぁぁぁぁっっ!?」 「……っ! ちょっと、なにやってるの!」 怒声。 それはそうだ。 引き出されたタンス。 彼の手にはショーツ。 無罪を主張できる状況ではない。 この部屋の主は、今まで彼に見せたことの無い鬼気迫る表情で仁王立ちしていた。 興奮のあまり周囲への警戒が疎かになっていた愚かな少年は、咄嗟の弁解もできずに金魚のように口をパクパクさせるだけだった。 「で、どういうことなのか説明してくれるかしら?」 香山家宅の一階にある和室で、二人は向かい合って正座していた。 紫織は腕組みをして目の前の少年をじっと見つめている。 文太は目を合わせられずに俯いておろおろするばかりだ。 「それは、その……ええと、あの…………」 「はっきり言ってくれなくちゃわからないわよ」 「ううぅ………………」 羞恥でこれ以上ないほど赤面している文太は、 有益な意味を持たない言葉の羅列を口から漏らすばかりで一向に要領を得ない。 「ほら、怒らないからちゃんと言ってよ」 そう言われてやっと、少し緊張が解けたのか、文太はおどおどしながら言葉を紡いでいくのだった。 「あ、ええと、し、下着に……」 「興味があったのね? 見てみたかったのよね?」 「そ、そうです……」 「だからタンスの中を調べた。誰かに命令されてやったことじゃないのよね?」 「は、はい。すみませんでした」 観念し、罪を自白する。 彼の表情は諦めの色で染められていた。 (ああ、もうだめだあ……全部終わった……) 意気消沈する少年。 しかしながら、紫織の口から出た言葉は予想外のものだった。 「……それならいいのよ」 「はひっ!?」 思わず、素っ頓狂な声を上げてしまった。 何が「いい」というのか。 性衝動に突き動かされた物色行為に何の肯定要素があるというのか。 文太には理解不能だった。 「私はね、君がイジメっ子とかに強要されてやったんじゃないかと思ってたの。 こんなこと言うと失礼だと思うけど、文太君って気が弱そうでイジメられそうなタイプでしょ? だからそういうことなんじゃないかなーって心配したんだけど、違うならいいわ」 「え、ええっと、でも僕……」 あれだけのことをした自分を、無罪放免にしてくれるということなのだろうか。 果たして、そんな夢のようなことがあっていいのだろうか。 いや、これはひょっとして夢の中の出来事では。 それとも、自分はとうとう現実と妄想の区別が出来ない人間になってしまったのか……。 そして、自分自身の正気を疑い始めた少年を現実に引き戻すように、人妻は真意を語り始めた。 「いいのよ。見つけた時はびっくりして怒鳴っちゃったけど、君ぐらいの年頃の男の子なら女性に興味を持ってて当然なんだから。私はむしろ、嬉しく思ってるくらいよ」 「う、嬉しい、ですかぁ……?」 文太は驚きのあまり顔を上げた。 ああ、もう何がなにやら。 紫織さんってこんな人だったっけ……? 「ええ。だって君、なんとなく現実の女性よりも漫画とかアニメに出てくる女の子を好きそうじゃない? そういう妙な人達とは違うんだなーってわかって、安心したのよ」 文太は一瞬自分の心の内側を覗かれたような気持ちになった。 図星だったのだ。 優しさの欠片も無い三次元の女よりも、自分の脳内で都合良く補正できる二次元の女のほうがずっと素晴らしいじゃないか。 紫織とその娘の直子という例外はあったものの、毎日そう思って生きてきたのだ。 二次元愛好家達への偏見はあまり気持ちの良いものではなかったが、 しかし、紫織に気にかけてもらっていたという事実は素直に嬉しいと思えた。 (というか、ニジオタって世間じゃ病人みたいに思われるのが普通なんだよな。紫織さんがそういうふうに悪く思うのも当然か……) 「……で、ここからが本題なんだけど」 少しだけ冷静を取り戻した文太に、紫織は話を切り出した。 心なしか、顔がうっすら赤くなっているように見える。 「君、大人の女の人に興味があるわけよね?」 紫織は恥ずかしそうに目を横に逸らしてみせた。 一体、何を言おうとしているのだろうか。少年には全くわからなかった。 「その…………もし……も、もしもだけど、あの……」 膝の上で組まれた手の指がせわしなくと動いている。 躊躇しているのだろう。 こんなにも含羞の色が濃い紫織を見るのは初めてで、文太は新鮮な感覚を覚えた。 「……お、教えてあげてもいいのよ、私が」 「え?」 「私が、文太君に、女の人の事を教えてあげるって言ってるの!」 「え」 「せ、セックス、したいんでしょ?」 「………………………………………………………………」 沈黙。 気まずい沈黙。 まさか、日頃付き合いのある隣家の子持ち人妻の口から、"セックス"という単語が飛び出てくるとは。 ぽかんと口を開けたまま、少年は思考停止してしまった。 「どうなの? 私と、したくない?」 追い討ちをかけるように、上目遣いで紫織が迫る。 文太の心が用意した返事は、実に本能に優しいものだった。 「うっ……うあっ……はあ、はあっ……!」 午後十一時半。 夜の寝室に、少年の喘ぎが浮かんでは消える。 ここは香山家の夫婦用ダブルサイズベッドの上だ。 幼い直子を寝かしつけた後、紫織は一度帰った文太を再び家に招いた。 今はお互いパジャマ姿で向かい合う形で接近しているのだが、 文太はズボンとトランクスをずり下ろされた状態だった。 紫織が脱がしたのだ。 あらわになった股間には、彼の年齢から考えるとやや大振りな突起が元気良く立ち上がっていた。 包皮が余っているようで、陰茎の表面にはシワが寄っている。 そしてそのカワッカムリのペニスには、細長く美しい指が絡んでいた。 白くしなやかな右手が上下に行ったり来たり。 包皮が亀頭に被ったかと思ったら、すぐ剥かれる。 その繰り返しで、少年の先端は痺れるような愉悦を感じさせられていた。 「うあっ、ううぅっ!」 「感じるのね? ここがいいのね? ふふっ」 しゃべれば顔に息がかかるほどの至近距離で、艶かしい声色を聞かせてくる。 紫織はまるで長年修練を積んだ娼婦のように、無経験の少年を圧倒していた。 その手つきに迷いは一切無く、器用に勃起を責め立てる。 文太には気付けなかった事なのだが、紫織は少年がすぐに終わってしまわないよう、手加減して楽しんでいた。 「すごぉい……こんなにピクピクしちゃってるわぁ。なんて可愛いの……」 セックスは人妻の十八番である。 紫織も人妻なのだから、ある程度のことは文太にも予想できた。 しかし、こんなにも淫靡な女性だったとは。 普段の彼女とは似ても似つかない妖しい雰囲気が感じられた。 全く色気を感じさせないピンク色の普通のパジャマに身を包んでいるのが不釣合いに思えるほどに。 (うっ……すっ、すごいぃぃっ! 自分でするのと、ぜんっぜん、違うよぉぉぉっ!!) 少年は背を反らせ、天を仰ぐようにして必死に快感と闘っていた。 小学四年生の頃に覚えたオナニーで、彼は手淫の気持ち良さを充分知っていたつもりだったのだが、しかしこれは別物だった。 自分の手と他人の手が、これ程までに快感度に大差を生じさせるものなのか。 一体、今までしてきた自慰行為はなんだったのだろうか。 そんなふうに思えるほど、隣家の人妻による手コキ責めの気持ち良さは桁違いなのだ。 「ほら、もう出そうなんでしょ? 出しちゃいなさい、遠慮しないで」 紫織は強張りを扱くペースを速くし始めた。 生まれて初めての抗えぬ性感に翻弄される文太。 自慰ならば快楽を自分で制御できた。 しかし、これは違う……! 無慈悲な魔手は他人の葛藤などお構い無しに性刺激を叩き込んでくるのだ……!! 性なるマッサージによって先走った透明な汁が、熟女の手を濡らしている。 それが文太には妙にエロチックに見えた。 沸き起こる射精への衝動は、今にも暴れだしそうなくらい高まっている。 「でっ、でっ、出る! 出ますっ!! 出ますぅっ~!!!」 情けない裏声と共に、弱冠十三歳の肉茎は限界を超え、勢い良く白い内容物を吐き出し始めた。 激しい絶頂感に身を震わせ、ビュクビュクとスペルマを噴出し続ける彼の顔は、実にだらしなく呆けていた。 「ふふふっ、気持ち良かったかしら……?」 白いマグマの噴火は二十八歳の熟女の右手をたっぷりと汚した。 彼女は感触を確かめるように――――もしくは愛おしむように――――指で白濁液を弄ぶ。 なんて淫靡な戯れ。 「はっ、はいぃ、よ、よかったれすぅ……」 このまま眠ってしまいたいと思えるほど彼は疲弊していた。 初めて手コキをしてもらえたというのは嬉しかったのだが、極度の緊張感は肉体を大いに消耗させたのだ。 しかし、夜のスイッチがオンになってしまった淫妻は、 彼に休む暇を与えるつもりなど無いとでも言うかのように、すぐに次の行動に出た。 パジャマのボタンを上から外していき、前部分を露出させる。 ブラジャーは無かった。布地の間からは、たっぷりと肥大したHカップの双乳が覗いている。 「じゃあ、こういうのはどうかしら……?」 くすくすっと笑いながら、急速に萎んでいく肉茎を自分の乳房で挟む。 そして、顔をソレに近付けて―――― 「はうぅっ!?」 イッたばかりの突起を刺激され、くすぐったいような感覚に襲われる。 (なっ……ええええっ!?) 紫織は大きな胸で挟んだペニスの先端を、舌でペロペロと舐め始めたのだ。 しかも、ただ舐め回しているだけではなかった。 口内の唾液を積極的に垂れ流し、精液まみれの陰茎をさらにグチョグチョに汚していく。 そして、胸を擦り付けるようにしてサオの部分をイジめてくるのだ。 「うああっ、ううっ、はあっ……!」 二十八歳の人妻による、至高のパイズリフェラ。 文太は普段から紫織の巨乳を気にしていた。 いつか、あの豊満なバストを思う存分揉みまくることができたら。 ああ、ずっと憧れの存在だった二つの果実は、 今、自分のペニスを右から左から圧迫して責め苛んでいるのだ……! (なんて……なんてイヤラシイんだ………………紫織さん……!) その興奮はすぐに末端へと充填され、生殖器が覇気を取り戻した。 「うふふっ、やっぱり若いのねぇ。ステキよ、文太君……」 硬くなった剛直へと、うっとりした表情を浮かべてみせる。 少年の名前を呼びながらも、意識は彼の股間に集中しているようであり、 まるでイチモツと会話しているかのように文太には思えた。 ふと見れば、彼女の乳首は健康的な美しいピンク色だった。 何者にも汚されていない純真さを感じさせつつも、それは確かな淫靡さを醸し出していた。 「――――あおぅっ!」 乳突起に見とれてボーッとしていた少年の意識を呼び起こすように、強い痺れが下半身を襲ってきた。 紫織が鈴口に舌をねじ込んできたのだ。 柔肉に挟み込まれた剛肉が、もう堪らないとばかりにヒクヒク脈動する。 それに敏感に反応した年上の女性は、目を細めて不満そうに呟いた。 「ええっ、もうイッちゃいそうなの? 情けないわねぇ。男の子でしょ、二回目なんだから、もっと頑張りなさい、ふふふっ」 紫織の揶揄に対しては、返す言葉が無かった。 どうしてだろう、むしろ、もっと言って欲しいとさえ思えた。 屈辱を感じれば感じるほど、文太の性感は鋭敏になっていくようだった。 (ぼ、僕ってこんなに変態だったんだ……!) マゾヒスティックな快楽が、少年の身を焼いてゆく。 普段から親交のある隣家の住人に見下される屈辱感。 おそらく、紫織だからこそ許せるのだ。 もしもこれが同じクラスの女子ならば、同様の反応をしていただろうか――――いや、していないはずだ。 信頼の置ける相手だからこそ、その信頼を裏切るように悪態をつかれても構わない。 ああ、これは大いなる矛盾だろうか? もはやどんなふうに踏みにじられても逆に快感となりそうで文太は少し恐怖を感じた。 「うっ……くぅっ…………はあ、はあっ……………………!」 「だらしない顔しちゃって、よっぽど気持ち良いのねぇ」 紫織も少年のマゾ性に気が付いたのか、積極的に言葉で嬲ろうとし始めた。 圧倒的なボリュームの乳果実、繊細に動き回る舌先、そして艶かしい声色で紡がれる言葉責め。 それら三要素が混在となり、相乗効果で身悶えするほどの快感を与えてくる。 「ああ、もう耐えられないの? しょっぱいお汁をこんなに溢れさせちゃって……」 二十八歳の子持ち人妻は、まるで食事をするかのように平然と肉竿を舐めしゃぶっている。 それが少年にとっては信じ難いことであった。 排泄をするための穴をこんなふうに口でいじくりまわすなんて、自分にはとてもできそうにない。 文太の思考の中に、香山夫婦の夜の営みの様子が浮かんだ。 紫織は夫とする時も、こんなふうに男を楽しませているのだろうか。 夫は、紫織の排泄孔を愛撫しているのだろうか。 望めば毎日のように紫織と愛し合うことのできる立場の夫に、文太は嫉妬した。 眼前では、唾液と精液と先走り汁にまみれた劣情ソーセージを、 柔らかな大型美白パイが包み込んで押し潰すように刺激していた。 年季が入っているその動きを見れば見るほど、この部屋で日常的に行われていたであろう夜の営みを想像させられる。 悔しさを噛み締めながら、文太は股間を直撃する衝撃と闘っていた。 腕利きの娼婦まがいの淫攻に、少年は「ひぃ、ひぃぃぃっ」と女々しい声を上げ続けている。 「あらあら、もう限界なのね。もういいわ、ふふふっ、いつでも出していいわよ……!」 「あっ、はっ、はいぃ~! イキますぅっ! ああぅあぁぁぁっ――――――――!」 彼の絶叫と共に、内部を熱液が駆け抜ける。 「きゃっ!」 紫織は短い悲鳴を上げた。 二回目とは思えないほど大量に吹き上げた白濁が、勢い良く彼女の顔面を直撃したからだ。 「はぁ、はぁ…………っ、ごっ、ごめんなさい!」 「いいのよ。若いっていいわね。二回目なのにこんなに濃いなんて……」 妖しく微笑みながら、顔に付着したスペルマを指で掬い取り、また前のように指で弄び始めた。 そしてその指を口元へ近付けたかと思うと、なんと舌で舐め出したではないか。 (えっ……ちょっ……!?) 「うふふ、文太君の、おいしいわ…………」 それは淫靡な食事。 行儀の悪いその摂食は少年の目には毒とも言えるほど妖艶だった。 今の紫織なら、胸に付いている汚濁液すら美味しそうに口に運んでしまうだろう。 そんな人妻の様子を間近で見ていると、少年の中に小さな疑念が生まれた。 いや、正確には、それは紫織に誘われた時に生じたものだった。 そして文太は、胸の中でしこりのようになってしまった濁った思いを、小声で呟き始めた。 「どうしてですか……?」 「え?」 「どうして、こんなことしてくれるんですか……?」 文太は、視線を下に向けたまま、少し大きな声で続けて言った。 「僕は、何にも無い男です。勉強も運動もできません。見た目だって最低クラスだと思います。…………そんな僕に、どうしてこんなことをしてくれるんですか」 彼の声は震えていた。 自分の嫌悪している部分を次々と挙げていくというのは、 文太にとって自身の胸を抉るような行為であった。 だが、しかし、どうしても言わなくてはならないような気がしたのだ。 納得できなければ、それ以上前へ進めないような気がしたのだ。 真剣な顔で問い詰める文太に対し、紫織はしばしの沈黙の後、口を開いた。 「実はね、私……文太君みたいな男の子、大好きなの」 「ええっ!?」 「斜に構えてるような雰囲気かな。なんだか放っておけないっていうか……うーん、上手く言えないけど、母性本能くすぐられちゃうような感じね」 それはあまりに意外な回答だった。 自分は女性に好かれない――――むしろ、嫌われるタイプの男性だと思っていたからだ。 日頃親身に接してくれているとはいえ、まさか紫織が自分のことを好いてくれていたとは。 文太は目をまん丸にして驚くことしかできなかった。 「夫がいる身でこんなことするなんて、本当に悪い女だと思ってるわ。でもね、やっぱりどうしても君のことが頭から離れないのよ」 なるほど、紫織は単なる多情な女性ではなかったのだ。 性欲を第一の理由として迫ってきたのではなかったのだ。 文太はそう解釈した。 「…………それにしても、まさか、私の下着をこっそり見ようとするなんてね~、うふふっ」 「あっ、す、スミマセン……」 「もういいのよ。許してあげる」 紫織はニコッと温かく微笑んでみせた。 文太が紫織に惹かれる最大の理由は、きっと彼女の母性なのだろう。 全てを優しく包み込んでくれるような紫織の雰囲気が、仕草が、言動が、 文太の無意識の中にある亡き母親を求める心を刺激するのだ。 「元気出して文太君。まだまだ夜はこれからなんだから……」 美しき人妻の艶かしい一言に、少年の股間は再び生気を取り戻し始めるのだった…………。 「ふふふ、そんなに見つめないで文太君。恥ずかしいわ……」 そう言ってはいるものの、紫織はどこか誇らしげな様子だった。 寝巻きを脱いだ二人はベッドの上で向かい合っている。 照明を点けたままにしてあるので、互いの裸身がよく見える。 (ああ、綺麗だ、本当に綺麗だ、紫織さん……!) 彼女の爆乳Hカップは全く垂れることなく、自重に逆らうようにして前方に大きく突き出ていた。 真横から見ればその美しさと量感がどれほど圧倒的であるかがよくわかるだろう。 二十八歳の成熟した肉体は童貞少年の視線を釘付けにしていた。 (これは夢なんじゃないだろうか。あの紫織さんと、僕が……) 小学三年生の時に、薄手の夏服に身を包む紫織を見て性に目覚めた。 小学四年生の時に、オナニー行為を覚えて紫織をネタに一人で楽しみ始めた。 そして今、憧れの隣家の子持ち人妻が、一糸纏わぬ姿で童貞を奪ってくれようとしている。 ひょっとしたら、自分は才能の代わりに幸運を持って生まれてきたのではないだろうか。そんなふうに思えた。 「それじゃあ、始めようかしら……」 紫織は文太を仰向けにさせると、その上に自分が跨った。 歳の差は十五。紫織が中学三年生だった頃に、文太は産声を上げたことになる。 生きてきた時間というものは、時に人と人との溝を深めてしまう。 "年上だから"、"年下だから"、という観念が障害になることがある。 そうして人は人を遠ざけてしまう。 そして、人生の時間差はどうにもならない。 人は一年間に一つしか歳をとれないのだ。 絶対的である年齢差は解消できない。 だが、人は繋がることができる。互いを求める気持ちがある限り。 「嬉しいわぁっ……文太君の初めてを、私がもらっていいのよね……!」 人間椅子の中心――――――――突起部分に紫織が腰掛けた瞬間、文太はニュプッという音が聞こえたような気がした。 「うあぁっ――――――――!」 高熱の肉に包まれるという未知の感触。 まるでじっくり煮込んでトロトロになった熱々の豚肉が 紫織の内部に存在しているのではないかと文太には思えた。 「ああんっ、久しぶりだから感じちゃうっ……!!」 歓喜の媚声。 何ヶ月ぶりの生勃起を咥え込むことができて、紫織は実に嬉しそうな表情を見せていた。 それはまさしく雌の悦びを充分に知っている成熟した獣のそれだった。 「どう、初めての女の人は?」 少年を見下ろしている上位の存在が問う。 口元に浮かべた笑みは余裕の表れでもあった。 「あ、あったかいですぅ……!」 それに、凄く気持ち良い。 自分が全く動かなくても、おそらく数分で果ててしまうだろう。 女の中というのは、これほどまでに非常な快楽を与えてくれるものなのか。 文太は至高の愉悦を教えてくれた紫織に感謝と畏敬の念を抱いた。ああ、彼女は女神そのものだ……! 「じゃあ、始めるわよ……ふふふ……」 「あっ、うおわっ…………!」 やおら腰を動かし始める。それはわずかな振れ幅だった。 しかしそれでも、文太にとっては大きな性感衝撃だった。 肉襞が傘の部分を擦り上げ、早く果ててしまえと苛んでくる。 紫織も傘で肉襞を引っ掻かれ、強い快楽を感じていた。 「あっ、はぁっ、あああっ……!」 少年を尻に敷き、腰を揺らして喘ぐ。 二十八歳の女の孔の道を、中学一年生の膨張した一部がヌプリヌプリと淫猥な音を立てながらゆっくりと出入りしていた。 「あはぁっ、カタいのってイイわぁ。若いって凄いのねぇっ。わ、私、負けちゃいそうよ、ああんっ」 今の紫織は、快感に身をくねらせながら少年のイチモツを賛美する卑猥な生き物。 それは醜悪な怪物ではなく、むしろこの上なく美しき幻獣のようだと文太には思えた。 「ねえ、見えるかしら……? 私と文太君、今一つになってるのよ。……ほら、繋がってるの、見える……?」 「あ、は、はいっ、見えますっ……くうぅっ……はあっ……」 それは甘美な光景だった。 劣情を溜め込んだ自分の一部が、ピンク色の二枚貝のような淫裂を突き刺しているのだ。 そしてその秘貝の奥にある雌孔から出たり入ったりを繰り返している。 グッチャグッチャと淫靡な摩擦音を響かせながら。 (すごい……こんな…………ああぁ…………!) 無上の感動が脳天を突き抜ける。 そして彼は、気付いた時には既に腰を動かし始めていた。 女の身体を教えてくれた紫織に報いるように、腰を打ち上げていく。 「あっ、ぶっ、文太君っ……!?」 突然の反撃に驚く紫織。そう、男が一方的に貪られるだけが騎乗位ではない。 (あっ、すごいっ、文太君ったら、童貞なのにっ、激しいっ……!) 文太の繰り出す初めてのピストンは、勢いは良かったがリズムが一定していなかった。 だがどうやら、それが功を奏したようだ。 「あはぁんっ、そっ、それイイっ! イイわぁっ! もっと突いてっ!」 意外性のある動きは、紫織を大いに惑わせ、そして悦ばせた。 その不安定な突き上げが四十回目に至る頃には 既に彼女の内部は本気汁でグチョグチョになっていた。 「ああっ、もうたまらないわぁっ!」 熟女の口から次々と漏れるアルトの媚声。 彼女の美爆乳が揺れる、揺れる。 清楚で慎ましやかなはずの隣家の子持ち人妻が、自分の上で跳ね、輝くような裸身を震わせている。 (ぼ、僕は本当に紫織さんとセックスしているんだ……!) 雌肉に絶えず締め付けられている男根の気持ち良さが、性交の実感をさらに強めている。 自分も腰を動かすと快感が更に増幅されるのがよくわかった。 あまりの気持ち良さに、文太は自身の終わりを間近に感じていた。 「うぅあっ、いっ、イキますっ! もう無理ですぅっ!」 拙い運動は終焉へ向けて加速を始めた。 今まで以上の力強さで上へ上へと腰をぶつける文太。 「あっ、だっ、出してぇっ、中に出してぇっ!!」 「うぅぁっ……あぁっ……!!」 文太は一瞬だけ頭の中が真っ白になっていく感覚に襲われた。 それは紫織も同様だった。 「ああんっ、イクぅっ、あああぁぁぁっー!!」 甘い叫び声が搾り出されたその瞬間、人妻の膣内で、少年の欲望が弾け飛んだ。 高圧で噴出された白濁の連射が、雌蜜でトロトロになった内部をこれでもかと叩きまくる。 元気な肉棒から次々と射出される白い雨。 まさに豪雨と言って差し支えないものだった。 この激しさは、結婚当初既に三十代半ばだった夫とのセックスでは味わったことが無かった。 紫織が受け止めたものは、少年の若さそのものなのかもしれない。 (はあぁ……これが、セックスなんだ……!) 官能が脳天を突き抜け、全身が吹き飛びそうな悦楽を感じて呆けていた文太だったが、突然口を塞がれて我に返った。 「んんっ…………!?」 自分の唇に触れているのは、紫織の唇だ。 そして真っ赤な口紅を引かれたその形の良い唇から、熱い舌が口内へ侵入してくる。 有無を言わさず押し入られたので、文太はなんだか犯されているような気分になった。 だが、もちろん嫌ではなかった。 好きな女性が積極的に迫ってきてくれるのはやはり嬉しい。 (普通のカップルがやってるようなことを、僕は今やってるんだ……紫織さんと……) テレビドラマなどでよく見かける恋人同士のキスシーン。 それが現実になっているという非日常感。 まるでこのベッドの上が劇場の舞台のようだ。 ちゅぱっ……くちゅっ……ちゅぱっ…………ちゅぱっ……くちゅっ……。 上でも下でもつながっている状態。深い深い接吻は、少年により強い一体感を抱かせた。 「ん……キスは初めてよね……?」 「は、はい」 「ごめんなさい。順番が逆になっちゃったわねぇ……ふふふっ」 やはり普通は初キスの後に初エッチをするものなのだろうか、と文太は思った。 「んっ…………」 紫織がゆっくりと腰を上げると、女の穴から少年の突起が姿を現す。 男と女の生殖液でドロドロになったそれは、果汁を搾り採られた後の果実のように情けない姿を見せていた。 外気にさらされたそれは、急速に熱を失っていっている。 文太としては、もう少しだけ彼女の温かく気持ちの良い体内に入っていたかったというのが正直な気持ちであった。 達成感と一抹の寂寥感。 とにかくこれで一つ終わった、という気分になっていた文太だったが、しかしながら、紫織から口から意外な一言を聞くことになるのだった。 「……ねえ、もう一回できるわよね?」 「ひぃっ!?」 「若いから大丈夫よ、たぶんね」 いや、そんな……四回目なんて……。 文太は一日に六回射精した経験を持っているのだが、 こんなにも短い間隔で発射したことは一度もなかった。 勃つはずがない、と思っていたが、しかし紫織の右手に扱き立てられると、 役目を終えてしょげていた陰茎はすぐにその性機能を復旧させた。 あまりにあっけない再充填に、文太自身が驚きを隠せない。 「今度は、君が挿れてみて」 言われるままに腰を押し付けるが、しかし、なかなか上手くいかない。 仕方が無いので、紫織はペニスを持って自身の入り口に先端を当ててやった。 「どう? できるかしら…………あっ……んっ……」 すると今度はあっけなく入り込んだ。 ぬかるんだ洞穴は、その高い粘性でオスの侵入を促す。 「あんっ、あっ、あっ」 文太の抽送が始まると、すぐに吐息が乱れていった。 それと同時に、むっちりとしたフトモモが少年の腰に絡み付いてくる。 騎乗位の時よりも高い密着度は、文太に強い一体感を抱かせた。 女体の熱が、触れ合う肌から伝わってくる。 汗ばんだ二匹のケダモノは、互いの分泌液を交換するかのように身体をくっつけて動いていた。 「いいわあっ、文太君、最高よぉっ! あっ、あはあっ、あっ、もっ、もっと激しくっ! もっと激しくしてぇっ!」 ほんの数か月前まで小学校に通っていた少年が、成熟した色香を放つ大人の女性に覆いかぶさって腰を振っている。 それは実にインモラルな光景だった。 「んっ、あっ、ふあっ、んんっ」 下半身だけでなく、唇や舌も互いを求めて積極的に動く。 今、彼らは一体になっていた。 もうすでに二人の間にはなんの障壁も無いかように文太には思えた。 「ああんっ、文太君の、硬いのっ、すごいっ!」 正常位での単調な往復運動。 上手とは決して言えないであろうそのピストン運動は、しかしながら紫織の性感を大いに刺激した。 肉槍の突撃を受けるたびに、身体の芯が燃え上がる。 膣孔をぐちゅぐちゅ掻き回されると、失神してしまいそうなほど強烈な悦楽が全身に広がっていくのだ。 若いオスの元気なペニスは、ただ挿れられているだけでも気持ち良い代物だった。 そんな極上の肉棒で力強く擦られまくっているのだから、なおさら気持ち良くなってしまうのである。 「うあっ、ぼっ、僕もっ、紫織さんのでっ、すっごく、すっごく気持ちイイですっ!」 突けば突くほど、女の喘ぎは激しさを増す。 絶頂へと向かっていくほど、紫織との一体感が高まっていくように思えた。 「はあっ、もっと、もっとしてぇっ、私をイカせてぇっ!」 熟女の淫らなおねだりに応じるように、男子中学生は全力で下半身を動かし始めた。 先程の騎乗位の時よりは余裕があるが、しかしこれだけ激しい摩擦を受けていては我慢がきかなくなってくるというものだ。 (うっ、だっ、だめだっ) 終わりを悟ったその時だった。甲高い官能の叫びが耳に飛び込んでくる。 紫織のほうが一瞬先に音を上げてしまったのである。 「あーっ、イクっ、イクのぉ――――っ!!」 「あ、あ、ううぅっ」 腰の辺りをブルブルと震わせ、情けない声を上げながら、少年は果てた。 四回目にしては多めのスペルマが、熱く火照った肉洞へと吹き付けられる。 「はあ、はあ、はあ、はあ…………」 連続発射で疲れきった文太は、倒れるようにぐったりと身体を預けた。 彼を抱き止める紫織は、「満足だ」とでも言いたげに笑みを浮かべて深く嘆息する。 つながったままの二つの生殖器。その結合部からは情欲の白き残滓が溢れてトロトロと流れ落ちようとしている。 そして、少年と熟女はそのまま眠りについた。 「あっ、あっ、いっ、ああんっ」 あれから数十日後。 二人は昼間から台所でつながっていた。 紫織は毎日料理をするための場所――――すぐ横にはシンクがある――――に手をつき、 立ったまま尻を突き出して後ろからの衝撃を受け入れている。 文太は紫織の腰に手を当て、白く美しい尻に自分の肉根を叩きつけていた。 十五歳差の男女はまるで本当の夫婦のようにタイミングを合わせて腰を振っている。 毎日のようにセックスを繰り返していたので、 二人はまるで呼吸をするように自然にまぐわうことができるようになっていた。 「あはあっ、ひいっ、あああんっ」 「おわっ、イイっ、凄く締まってますっ! やっぱりこの格好でヤルと、紫織さん、興奮するんですよねっ?」 そう言って、舐めつけるような視線を紫織の"衣服"へと向ける。 彼女の背中は大きく露出しており、尻に至っては丸見えであった。 これは、紫織が裸体にエプロンしか身に着けていないためである。 これは完全に文太の趣味であり、成人向けの漫画の影響が色濃く反映されていた。 そしてその、全裸にエプロンのみを着用するという奇妙な装いが、紫織に新鮮な興奮を呼び起こしている。 一方、文太は全裸だった。 「ああっ、そっ、そんなことないわっ! あんっ、私、そんな変態じゃ、ああ、な、ないのにぃ! はあああっ……!」 「そ、そんなこと言って、紫織さん、こ、こんなに濡らしちゃってるじゃないですかぁ」 文太が焦らすようにゆっくりと抽送し始めれば、紫織は物足りないとばかりに自分で腰を動かそうとする。 一度つながってしまえば、紫織はもう文太のいいなりのような状態になってしまう。 少年にとって、年上の女性を弄ぶという愉悦はこの上ないものであるように感じられた。 「あぅんっ、ちっ、違うのぉっ、私、こんな……あっ……はあっ、ああっ、イイっ!」 自身の変態性を否定するために気丈な態度を表わそうとしても、肉の快楽には抗えない。 勢い良くドスドス突き込まれればいっそう強く喘いでしまう。 若茎ピストンの甘美な衝撃により、悦楽ではしたなく歪んだ顔が仰け反り、天井を向いた。 それは雌としての幸せを享受できた女の心底嬉しそうな表情であった。 後ろにいる文太にはよく見えなかったが、紫織の淫らな啼き声を聞いていればだいたい想像できた。 文太は、前に伸ばした指先で布地越しに乳首をコリコリと弄り始める。 刺激を受けてしこりきった乳頭はエプロンを押し上げてその存在をアピールしていた。 「ああっ、すごいっ、おっぱい、イイのぉっ!」 そして、充血したクリトリスを片方の手の指の腹でくじる。 その執拗な撫で回しは、まるで軟膏を塗り込もうとしているかのようであった。 乳豆とクリ豆の両方から痺悦を喰らわされ、彼女の性感神経はこれでもかと刺激される。 両手で愛撫をしていても、少年の陰茎は愛液の溜まった膣内を激しく撹拌することを忘れない。 ただ闇雲にピストンをしているわけではなく、その動きはきちんと紫織の気持ち良いツボを突いていた。 それだけでなく、少年は腰を複雑に円運動させることすらできるようになっていた。 文太は確実に成長しているのだ。 自分に何も無いと思っていた文太だったが、どうやら性交の才能はあったようで、 あの夜の初体験の時の拙さが嘘だったかのように、現在は紫織を簡単にイカせることができるほど上達していた。 紫織のほうはというと、文太の予想外の成長ぶりに喜びつつも、年下の少年に主導権を握られる悔しさを感じていた。 やはり彼女にも、年上の女性としてのプライドというものがあるのだろう。 女を極みへと導いた男は、付け上がって傲慢になることが多い。紫織はそれを危惧していた。 彼女はまだ上位の存在でありたいと思っているのだ。 文太としては、完全な主従逆転を狙ってはいないようだ。 ただ単に、自分の責めで感じてくれている紫織の様子が可愛く思えて仕方ないといったふうである。 (ああ、大好きだ、紫織さんっ) 家捜しに端を発した肉体関係により、文太の生活は一変した。 あれからずっと、隣家の子持ち人妻の身体で思春期の盛んな欲望を満たす爛れた日々を送っている。 右手が夜の恋人であった少年は、他人と一緒に快楽を共にすることの素晴らしさを知った。 なるほど、肉体関係を持つということは、こういうことなのか。 彼は夫婦になるということの利益を存分に堪能していた。 一方、紫織はというと、性欲を持て余す男子中学生を相手にするということがどういうことなのかをこれでもかと思い知らされていた。 中学生という年頃の少年は、健康体であるならばやはり性衝動が強いのが普通である。 それは文太も例外ではなかった。 いや、人一倍性欲の強い少年であるとも言えた。 短時間で四回、多い時では六回も射精できるという男性はなかなかいないだろう。 二人とも、何度身体を重ねても飽きを感じるということが全く無かった。 「文太君っ、あっ、あっ、わ、私、もう…………!」 まだまだ幼い顔立ちの少年に、十五も歳の離れた大人の女性は追い詰められてしまっていた。 「あっ、あっ、イクっ、イクイクイクぅぅぅぅ――――っ!!」 立ったまま後ろから突かれ、身体を前後に揺らされている紫織。 雌の悲鳴を上げると同時に身体を仰け反らせ、達してしまったことを少年に教えてしまう。 それに一瞬遅れて、文太の肉砲も火を噴いた。 体内に埋まったイチモツが激しく痙攣し、先端から白い劣情の塊が飛び出す。 熱く火照った膣壁に雄粘液を勢い良く叩き付けられ、紫織は更なる極みへと達してしまう。 「ああっ、またイク、イッちゃうぅぅぁぁああっっ!!」 剥き出しのヒップを震わせ、結合部からぷしゅぅっと女の汁を噴き出す。紫織は連続絶頂を極めた瞬間、潮を吹いてしまったのだ。 「ううっ」 反撃とばかりに括約筋がぎゅぎゅっと締め付けてくるので、文太はたまらず低く呻いた。 それはまるで、最後の一滴まで精液を搾り採ろうとしている雌そのものだ。 文太が腰を引いて分身を女孔から引き抜くと、逆流した精液が結合部から床へと垂れ落ちていく。 白く糸を引いている粘液は綺麗に掃除されたフローリングを汚していった。 「ああんっ…………」 若肉を抜き取られた時に人妻は不満そうな声色で甘く喘いだ。 そのままずっと挿れたままにしておいてほしいと言っているかのような調子だった。 「ねえ、キスして…………んっ……」 二人は抱き合って深く唇を重ねた。紫織のほうから情熱的に積極的に舌を絡めている。 (文太君……好きよ……!) 男として増長していく小憎らしさを感じつつも、やはり文太のことが可愛くて仕方ないのだ。 そうして長い間互いの唾液を貪りあった後、二人は次の行為を始めた。 「うっ……はあっ………………あぅっ…………」 文太はひんやり冷たいフローリングの床の上に尻をつけて座り、両手は身体を支えるようにして後ろに配置させていた。 「うふふ…………どうかしら……? こういうのは……?」 「はあっ、きっ、きもちっ、イイですっ……!」 「女の人の足で気持ち良くなっちゃうなんて、文太君、変態なんじゃないの? ふふふっ」 紫織は椅子に浅く座り、両足を使って文太のイチモツを弄んでいた。いわゆる足コキである。 「ああっ、はあっ、そっ、そんなぁ……」 文太が紫織に足コキをされるのはこれが初めてだ。 しかも突然だった。文太に具体的なことは何も知らせず全裸のまま床に座らせ、いきなり足で嬲ってきたのである。 (ああぁ、なんで、なんでこんなにイイんだぁ、ああっ) 最初こそ困惑していたものの、あっという間にその快楽に屈してしまった。 足の裏の厚い皮膚でサオを強めにシコシコされるのも、足の指で亀頭をクリクリされるのも、信じられないほどキモチイイ。 比較すると、やはり挿入行為のほうが上なのだが、足で弄ばれるのも非常な快感を得られる。 それゆえ、文太は無抵抗でイジられ続けているのである。 「あらあら、どうしたの? そんなにだらしない顔しちゃって。カッコワルイわよ、文太君……くすくすっ」 意地の悪い魔女がするような嘲笑。 圧倒的優位に立つ者が浮かべることのできる表情。 そう、文太とのセックスで快感負けしてしまうようになった紫織にできる唯一の反撃。 愛撫ならば、一方的に攻め続けることができるのだ。 「あぅうっ……!」 あの初体験から数十日が経っている。 握られただけで達してしまいそうだったあの時と比べ、我慢強さは飛躍的な進歩を遂げていた。 しかしそれでも、この足を器用に使った責めは実に耐え難い。 紫織との行為によってマゾ的快感に目覚めてしまった ――――いや、目覚めさせられた、と言うべきか―――― 文太は、こういう被虐的なシチュエーションに酷く興奮し、強い快感を覚えてしまうのだ。 紫織を責めまくるのも好きだが、責められまくるのも好きだ。 守るべき愛しい女性に踏まれて気持ち良くなってしまうという情けなさもまた、官能を燃やす薪となっていく。 イジメられると、イイ。足で踏みつけられるように圧迫されると、もう堪らない。 (こんなことも、旦那さんにしてあげているんだろうか…………) 脳裏をよぎる、自分以外の男性の影。 ひょっとしたら、これは夫以外の男性との経験で培った技術なのかもしれない。 だとすれば、いったいどのような状況でどんな男に教え込まれたのだろうか。 男遊びなどしそうにない清楚な外見の紫織だったが、淫乱な本性を知ってしまった今となっては、そのような卑猥な想像も現実味を帯びてしまうのだった。 「ほらほら、もっと頑張りなさい、うふふふふっ……!」 苦戦する少年を面白そうに見下ろしている紫織。 彼女は先程まで着用していたエプロンを外しており、今は全裸の状態で台所の椅子に腰掛けている。 剥き出しの割れ目からは先程までの情交の余韻が糸を引いて垂れていたが、彼女は隠すことなく晒していた。 むしろ戦利品とでも言わんばかりに見せつけているようでもあった。 「だっ、ダメだあぁっ、もうダメっ、ダメですっ!」 始まりから終わりまでずっと劣勢のまま、決着がつく。 中学生の焦りに満ちた悲鳴は敗北の印だ。 「ああうぅっ、出るっ、出ちゃいますぅ――――――――っ!!」 恥ずかしい宣言と共に、ブルッと全身を震わせ、醜い欲望の塊を体外へ一気に放出する少年。 噴水のようにしぶいた粘性の高い子種汁が、落下先である紫織の白く美しい素足にびちゃびちゃと付着していく。 あっという間に汚濁された両足を、紫織は泥遊びでもするかのように擦り合わせて粘液を弄んだ。 「まったく……こんなに出しちゃって、イヤラシイ子ねえ…………これじゃあお掃除が大変よ…………ふふふっ」 ニヤリ、と勝ち誇った笑みを浮かべて見下ろす紫織。 女王陛下も裸足で逃げ出しそうな高貴さと傲慢さを兼ね備えているように文太には思えた。 (ああ、やっぱり紫織さんにはかなわないや……) それから二人は、何事も無かったように仲良く一緒に夕食の準備をするのだった。今晩は文太の大好きなハヤシライスだ。 これからも二人の蜜月は続いていくだろう。それが二人だけの秘密である限り。 【どうなの? 私と、したくない?】 【…………ぼっ、僕は、したいですっ! ぼぼぼ僕はっ、紫織さんとしたいですッ!】 あの時、そう言えて良かった。文太は心の底からそう思っている
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