▲妻が不妊治療のため、精子を競わせようと言ってきた完(転載禁止)_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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▲妻が不妊治療のため、精子を競わせようと言ってきた完(転載禁止)

19-09-12 12:12



麻友は、さっきからずっと浩くんとキスを続けています。対面座位で繋がったまま、動くことをせずにキスだけを継続しています。本来の趣旨ならば、浩くんとキスすることなど不要のはずです。

でも、麻友は感情のこもったようなキスを続けています。もう、子作りのためとかそういったことも関係なく、心の通ったようなキスを続けています。私は、不安な気持ちと嫉妬で胸がモヤモヤしながらも、限界まで固く勃起していました。

すると、キスだけをしていた麻友が、微妙に腰を動かし始めました。堪えきれなくなったように、腰をくねらせるように動かす麻友……。徐々に、吐息というか、うめき声のようなものが漏れてきます。



そして、少しすると、やっと麻友はキスをやめました。
『も、もうイキそうなの』
麻友は、余裕のない声で言います。その顔は、確かにとろけきっているような感じで、私とのセックスでは見せてくれないような顔です。
「良いよ、イッちゃいなよ。受精モードになれるって」
浩くんは、そんな風に言います。
『う、うん。イッちゃうね』
麻友はそう言って、腰の動きを加速しました。がむしゃらに腰を振る麻友。もう、子作りのためとか言う建前もなく、快感のためにしているようにしか見えません。
『イ、イクっ、イクっ! イクぅっ!』
麻友は、浩くんにしがみつくようにして身体を震わせました。
「敏感になってるね」
浩くんは、優しい口調で言います。あんなにおどおどしていた浩くんが、まるで年上のように話しています。
『だって、あんなにいっぱいキスしたから……』
麻友は、恥ずかしそうに言います。その仕草は、まるで浩くんに恋をしている女の子みたいです。
「じゃあ、もう受精モードになったはずだから、交代しようか?」
浩くんは、そんな風に言います。
『まだイッてないでしょ? 中に出してもらってからじゃないと、競えないから』
麻友は、そんな風に答えます。そもそも、競う必要があるのだろうか? 私は、そんな疑問を感じました。
「じゃあ、体位変える?」
浩くんは、そんな質問をしました。すると、麻友は腰の動かし始め、
『このままする。このまま中に出してもらいたいの』
と、言います。
「疲れちゃうよ。大丈夫?」
心配そうに浩くんが言いました。
『大丈夫。このまま、私がイカせたいの』
麻友は、心のこもったような声で言います。やっぱり、感情的なものがかなり入ってきているようです。

「じゃあ、お願いするね」
浩くんはそう言って、リラックスした格好をし始めました。ひたすら腰を振る麻友。あえぎ声を漏らしながら、一心不乱で腰を動かし続けます。さすがに、すでに射精をしている浩くんは、なかなかイク気配はありません。すると、麻友は身体を折り曲げるようにして浩くんの乳首を舐め始めました。
「あぁ、気持ちいい。麻友さん、すごく気持ちいいです」
浩くんは、気持ちよさそうに言います。麻友は、苦しい体勢のまま乳首を舐め、腰も振り続けます。

私は、こんなにも浩くんに対して中出しを求める麻友に、心配な気持ちばかりが強くなっていきます。浩くんは、ギュッと力を入れたような感じです。早く射精出来るように、集中しているように見えます。
『あぁ、ダメぇ、またイッちゃう。私ばっかりイッちゃうよ』
麻友は、気持ちよさそうな声をあげます。もう、限界のようです。すると、浩くんが、
「僕もイキそう。一緒にっ!」
と、余裕のない声で言いました。麻友は嬉しそうな顔になり、
『イッてっ! 私でイッてっ! 私もイク、一緒に、うぅっ、イクっ、イクっ、イクぅっ!!』
と、叫びながらガクガクッと身体を震わせます。すると、浩くんもうめきながら射精を始めました。
『うぅあぁ、熱い、妊娠しちゃうぅ』
麻友は、声を震わせながら、うわごとのように言いました。浩くんは、すぐに麻友にキスをします。そして、舌を絡めるような濃厚なキスが続きます。

私は、きっと妊娠したんじゃないかな? と、思いながらも、早く交代したいと思っていました。少しの可能性でも、私の種で妊娠させたい……そんな気持ちです。そして、麻友はたっぷりと5分ほどキスを続けた後、
『交代しないと……』
と、ハッと気がついたような顔になり、慌てて立ち上がりました。すると、麻友の膣から精液が大量に流れ出てきます。床に液だまりを作りながら、ゆっくりと私に近づいてくる麻友。そして、そのまま私にまたがってきました。
『早く出してね。負けちゃうわ』
麻友は、真剣な顔で言うと、そのまま対面座位で繋がりました。他人の精液があふれ出る膣……そこに挿入するのは抵抗があります。でも、根元まで挿入されると、気持ちよさに声が漏れてしまいました。

『あなた、急いで。負けちゃう……』
麻友は、激しく腰を振りながら言います。さっきまで、ハードに浩くんの上で動いていたのが信じられないくらいに、疲れ知らずで力強く腰を振っています。私は、すぐに射精感が湧き上がってしまいました。
私は、麻友にキスをしました。対抗心を燃やしているわけではありませんが、激しく舌を使ってキスをします。麻友も、同じように激しく舌を絡めてくれます。私は、麻友が積極的に舌を絡めてくれて、ホッとしていました。
もしかしたら、もう私とはキスをしてくれないのではないか? そんな心配をしていました。麻友は、私とキスをしながら、指で乳首まで触ってきます。私の射精感はさらに高まり、ほとんど限界になってきました。
『固くなってる。イッて。妊娠させてっ』
麻友は、力強く言います。私は、その声に背中を押されたように、射精をしてしまいました。すでに何度か射精をしているのに、あっけないほど簡単に搾り取られるように射精をしていました。

『あなた、いっぱい出た?』
麻友は、そんな風に聞いてきます。浩くんの射精とは違い、どれだけ出たか良くわからないみたいです。やはり、膣中深くに出すのとでは、感覚の差が大きいようです。

結局、私と浩くんは、3回ずつ麻友の中に射精をしました。長い時間かけるはずが、思いのほか短時間に終わってしまいました。合計で6回も中に出された麻友……。さすがに、疲れた顔になっています。

「どうする? まだ、続ける?」
浩くんが、そんな風に質問します。もう、完全に主導権を握っているような感じです。
『さすがに疲れたわ。ちょっと休憩しましょ』
麻友は、そんな風に言います。そして、
『ねぇ、流れ出ちゃうともったいないから、入れておいてくれる?』
と、浩くんに背を向けるように寝転がり、お尻を突き出します。すると、浩くんは勃起していないペニスを、麻友の膣に押し込みました。
『んっ、うぅ、そう。これで大丈夫』
麻友は、甘い声で言います。浩くんは、そのまま後ろから麻友のことを抱きしめました。腕枕の状態で密着している2人。精液が流れ出ないためとは言え、挿入した状態です。私は、疎外感を感じながらも、ソファに座りました。

麻友は、甘えた声で、
『フフ。大きくなってないのに、子宮に届いてるね。なんか、変な感じ。好きになっちゃいそうよ』
と、言います。年下の浩くんに、牝の顔で甘える麻友……。私は、2人の関係がさらに恋人同士のようになってしまったなと感じながらも、なぜか興奮が収まりません。体も心も奪われてしまいそうな状況に、こんなにも興奮してしまう……。私は、自分自身のことが理解出来ない気持ちでした。

浩くんは、動くことなく挿入したままです。でも、手持ち無沙汰になったのか、後ろから麻友の乳首を指で転がし始めました。
「カチカチじゃん。休むんでしょ? 感じちゃダメだよ」
からかうように言う浩くん。麻友は、トロンとした顔で、
『だって、子宮にずっとキスされてるから……。うずいちゃうんだもん』
と、答えます。そして、微妙に腰を動かし始める麻友……。なまめかしい動きに、思わず生唾を飲み込んでしまいました。

「全然休んでないじゃん」
浩くんは、からかうような口調です。
『うん。ダメ、欲しくなっちゃう……。このおちんちん、気持ち良すぎるの』
麻友は、耳まで真っ赤にしながら言います。麻友は、前回までのセックスでは、もっと事務的だったと思います。子作りのために仕方なくと言う建前を、もっと守ってくれていた記憶です。

でも、今の麻友は、このセックスを楽しんでいる……。快感に流されているように見えます。
「正樹さんの前で、そんなこと言っていいの?」
浩くんは、少しイジワルな口調で言います。
『だってぇ……。こんなの知らなかったし……。正樹さんも私が感じてるの見て、興奮してるみたいだし……』
麻友は、申し訳なさそうに言います。私は、2人に急に見られて、ドギマギしていました。しかも、完全に勃起しているので言い訳も出来ません。

「そうなんだ。麻友さんが僕ので気持ち良くなって、興奮しちゃうんだ」
不思議そうな顔で言う浩くん。麻友は、腰をくねらすように動かしっぱなしです。
『うん。嫉妬なのかな? だから、もっと気持ち良くさせてくれる? 正樹さんも興奮した方が、精液もいっぱい出るでしょ?』
麻友は、モジモジしたように言います。
「じゃあ、もう始めちゃう? 休憩するんじゃなかったっけ?」
浩くんは、からかうように言います。そして、彼は腰を動かし始めました。でも、さっきまでみたいに激しく動かすわけではなく、ゆっくりとした動きです。こすりつけるように、押し込むように動かすと、麻友は甘い声を漏らし始めます。
『子宮に擦れてるよ。気持ち良くておかしくなっちゃう』



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