この話は続きです。はじめから読まれる方は「美優夫人の飼い犬」へ
「870!」
「870の声が掛かりました。他にいらっしゃいませんか?」
「1.000!」
会場内にざわめきが起こると,声を上げた男女にクローズアップされた。
口元に髭を蓄えた初老の男と年齢的に不釣り合いな中年と呼ぶにはまだ若い気がする30代初めの女だった。
「止めろ~!放せ~!」
両脇を男達に抱えられた先ほど足蹴にされた男が脚をバタバタと暴れながら会場に連れ出されてきた。
背後から女が鞭を振るい男の背中を打つと衝撃で前に倒れるのを両脇の男達が抱えたのだった。
「躾が不十分で申し訳ありません。こちらの調教不足で皆さまにはお見苦しいところをお見せしました。ご落札いただきましたせめてものお詫びとしまして,こちらの負担にて竿を残して去勢手術をさせていただこうと思います。そうすればこの元気いっぱいのオス犬も少しは大人しくなるかと思うのと,奥さまがお遊びの時も妊娠の心配なくなるかと思います。」
女の響く声に会場内に失笑が漏れた。
「嫌だ~離せ!」
一際男が騒ぐと両脇から抱え出された。
「嫌だ~!」
断末魔の様に叫び声がいつまでも響くのを会場の者達は顔を見合わせて笑っていたのだった。
狂っている‥
中年の夫人が煙草をふかしながら何事もなかった様に隣の男と話す様が‥
女同士のカップルがキスをしながら次のオークションの出品表を見て,囁き合う様が‥
モニターの中に映し出されていた。
モニターの中にはテレビで見た事のある何人かの著名人もいた。
「ほほほ‥初めて見る奴隷市場の感想はどうだったかしら?」
女の声が室内に響くのと同時にモニターには男の顔に跨り煙草を喫う女の姿が映し出された。
「もっと舌入れなさい。」
煙草の火を男の乳首に近付けると身体が跳ね起きた。
「そうよ。良いわ。やればできるじゃない。」
ブブッ!
放屁を男に浴びせて
「ほほほ‥!物覚えの悪いオス犬はコレもちょん切ってやろうかしら。」
むんずと握りしめた男の股間には足の指ほどの長さしかないベニスが生えていた。
力任せに引っ張られると尻に敷かれた男の口からくぐもった叫び声が響いたのだった。
「知ってるかしら?」
モニターに向かい女が話しかける。
「タマ取って去勢すると,コレみたいに急速にホルモンの影響でチ○ポが退化するのよ。元々コレは使い物にならないサイズだったけれどもね。」
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