この話は続きです。はじめから読まれる方は「美優夫人の飼い犬」へ
「ママ‥僕‥もう‥」
嫌悪感しか覚えなかった女を「ママ」と呼び射精を許して欲しくて懇願していた。
「ママ‥ママ!」
「坊やもかわいそうだからチュウチュウしてあげようか。」
唇をすぼめて締め付けながら舌をゆっくりと巻き付かせて動かした。
「ママ‥僕‥イッちゃうよ~!」
「良いわよ。ママのお口に坊やの美味しいミルクをたっぷり吐き出しなさい。」
「ママ!」
身体中の生気を吐き出した様な長い射精だった。
放出を終えてもなおも小さくなっていくペニスを舌で撫でられ虚脱感からまた眠りに落ちそうだった。
「ママ‥」
「気持ち良かった?たくさん出て,ママびっくりしちゃったわ。」
体制を入れ替えて腕枕をしてくれる女の顔には優しい母性愛の様なものが写っていた。
「ママ‥僕‥」
女の胸に顔を埋めると,髪を撫でられて
「疲れてるのね。少し寝なさい。」
「だってママと‥」
「また目が覚めたら,良い事たくさんできるわよ。」
「ママは?」
「ママはあまり眠くないから,下でワンちゃん達と遊んでくるわ。坊やは寝てなさい。」
女が部屋を出て行くドアの音を聞いた。
下で男達に残忍な鞭を振るう女の姿を想像しながら‥
いつしか眠りについていた。
一面に張られたガラスの向こうに夜明け前の静かな街が見えた。
ベッドの隣には女がいつの間にか戻り,小さな寝息を立てていた。
二人きりのこの状況で無抵抗の女を絞め殺して,ここに捕らわれているみんなと脱出するチャンスなのかも知れないと思った。
女主人であるこの女の部屋にはいくら何でも監視カメラも設置されていないだろう‥
ヤルなら今しか‥
迷っていると
「坊や‥」
寝言を呟き,女の目から涙が溢れた。
「ママ‥」
静かに呼びかけると安心した様に微笑んだ。
確かこの女には子供はいなかったはずだと思ったが‥
「ママ‥」
なぜそんな気持ちになるのかわからないが
眠っている女を抱き寄せキスをすると
「坊や‥起きちゃったの?」
「はい‥」
面と向かうと恥ずかしくて「ママ」とは呼ぶ事ができなかった。
「もっとママに甘えて言ってみて。」
「ママ‥目が覚めちゃった。ママの事,寝ているのに起こしちゃって‥ごめんなさい。」
「良いのよ。目が覚めちゃったのね。」
「ママ‥」
不思議と女に甘える事が心地よかった。
マザコンだと自覚した事はなかったのだが。
つづく「美優夫人の飼い犬10」へ
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