この話は続きです。はじめから読まれる方は「美優夫人の飼い犬」へ
「ママ~ママも,もう行こうよ。」
「ダメなのよ。ここにいるワンちゃん達がママと遊んで欲しがって‥ママがいなくなったら可哀相でしょ。」
「僕もママがいないと寂しいよ‥」
「困った子ね。じゃあすぐ行くから上で待ってなさい。」
「ママもすぐ来てくれる?」
「えぇ行くわよ。ワンちゃん達と遊んだらすぐ行くわ。」
僕のために怒りの矛先を向けられた彼らに申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
やはりすぐには上がる気配がないのでどうしようかと迷っていると,僕がいるのも忘れた様に女が鞭を振るい犬達への加虐を再開した。
「今日はどの犬を見せしめにシゴいてあげようか‥可愛がって欲しいドエムのオス犬はいないのかい?」
困惑した様に7匹の犬が下を向いていました。
鞭でコンクリートの床を打つとバシッ!と大きな音が響いた。
「ふふふ‥粗末なチ○ポを更に縮こませて。私の坊やにろくに挨拶もできたいお前達に,今日はきっちり教育してあげようかね。」
僕が来た事で彼らをさらに追い込ませてしまうなんて‥想いとは逆の効果に彼らに対してすまない気持ちになる。
「坊やにもママが犬のしつけ方を教えてあげるからそこに座って見ていなさいね。」
ギャラリーがいる事でさらに感情が高ぶっている様だった。
こうなると僕には何もできる事がないと諦めてエレベーターの側のソファーに腰掛けると彼が心配そうに僕を見た。
頭を撫でてやり大丈夫だと頷き,彼も僕の足下に屈んだ。
彼にして見ればつい昨日まで彼ら側にいたのだから恐怖を身を持って知っている事だろう‥
「ふふふ‥どの犬を見せしめにシゴいてやろうかねぇ‥お前達の情けない顔を見てるとオマ○コがカ~ッと熱くなるわ。坊やも見てるし本格的にやろうかしら。」
「おいで!」
昼間,上の部屋で彼と一緒に連れて来られたすっきりとした顔立ちの長身の犬を鞭の柄で肩を小突いた。
彼と同じように去勢されて‥お尻には女性の様な丸みがあった。
きっと‥ママのお気に入りなんだと直感した。
女と彼が出て行っても残された彼らは下を向いたままだった。
「グズグズしないの!このウスノロ!売りに出されたいのかい!何回目よ!まったく‥」
彼らの入ったドアから女のヒステリックな怒鳴り声が漏れた。
足下の彼が恐怖でじっとしてられずに膝の上に手を乗せてしがみ付いた。
大丈夫だよ‥君だけは‥守ってあげるから‥
頷いてあげた。
つづ「美優夫人の飼い犬23」へ
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