この話は続きです。はじめから読まれる方は「美優夫人の飼い犬」へ
「ママ‥ママ気持ち良いよ~」
「ママもよ。坊やのおちんちんとっても良いわよ。ママおかしくなっちゃいそうよ。」
女の大袈裟過ぎる言葉に笑い出しそうになるのをこらえて腰を振った。
「ママ‥」
「坊や気持ち良いわよ。もっとママのオマ○コ,めちゃくちゃにして。」
「ママ‥ママ!」
懸命に腰を振っていた。
「ママ‥」
一向に高まらないどころか‥やがて力を無くして抜け落ちてしまったのだった。
「ママ‥ごめんなさい‥」
「良いわよ。坊やだから許してあげる。ママ,少し下でワンちゃん達と遊んでくるわ。」
ガウンを羽織ると乱暴にドアを閉めて出て行ったのだった。
「怒っちゃったね‥」
彼に話しかけると頷いた。
僕の代わりに怒りの矛先を向けられた下の犬達が可哀相だった。
「この部屋はカメラとか無いから大丈夫だと思うよ。安心して。ここに来てどれ位になるの?」
「かなり。」
「この建物の事はだいたい,どうなっているかわかる?」
首を振った。
「この部屋は初めて来ました。」
「そう。ママは‥どこに行ったかわかる?」
「たぶん,下の僕がいたところ‥」
「行ける?」
「勝手に歩き回ると‥」
「大丈夫だと思う。僕と一緒なら。」
そんな気がしていた。
「ママが心配になったから‥」と甘えれば大丈夫な気がした。
「行こう。」
なおも心配する彼にリードを着けてガウンを羽織り部屋を出る前にインターホンで呼んだ。
「はい。」
「ママはどこ?」
「下へ行かれてます。」
「会いたいんだけど。何階?」
しばらく考えている様子があり間を置いてから
「3階に行かれてます。」
「ありがとう。」
リードを引き犬と一緒にエレベーターに乗り込み3階のボタンを押した。
犬になった彼も,忘れていた外界の夜景をまばたきもせずに眺めていた。
やがてガラス張りの外の景色がコンクリートむき出しの壁に変わると静かにエレベーターが止まった。
ドアが開くと女が犬達を従えて腕を組み待っていた。
「ママ‥」
「どうしたの坊や?眠れなかったの?」
「うん。ママがいなくなっちゃったから,僕寂しくて‥」
「まったく坊やは甘えん坊なんだから。寂しかったらワンちゃんと遊んでれば良いのに。」
「だって僕,ママが良いから‥」
「そう。眠くなかったらもう少し坊やもここにいる?」
上に上がって行こうとしない女に焦った。
つづく「美優夫人の飼い犬22」へ
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